異世界暗殺者

秋潟北斗

第1話 暗殺者

 俺は異世界暗殺者だ。

 俺が住んでいる世界には、いろいろな異世界へと繋がる場所がある。

 『ワールドホール』異世界への穴だ。


 その事を知っているのは政府と俺と仕事中の異世界で出会った仲間のみ。

 俺はこの世界で唯一確認されている異世界出身者だ。

 生まれた異世界の記憶はないが…


 政府は他の世界の悪い奴らを殺せと言ってくる。

 何故だ?まあ悪い奴らを殺さないとは言わないが。

 この世界の政府にいる能力者が他の世界を見れるらしい。


 ある事情で異世界で起きた事件の犯人や悪い奴らを殺している。

 何故、暗殺者になったのかは覚えていない。


 今回は「ザン」という世界に行く。酷い奴を殺るために。

 さあその問題を暗殺で解決しようではないか。

 と、俺は『ワールドホール』の中に入った。


 「ザン」の人達は、ほとんどが刀を持っている。

 普通の学校でも刀の勉強をするほどだ。

 刀は自分や家族の身を守るため、争い事をするため、などという理由で持たれている。

 後者の方が多いため事件が起きるのは普通のことだ。


 何故禁止しないのだろう。と思う人も沢山いる。その理由は王だ。

 自分が人同士の争いが好きだからだ。

 しかも殴り合いは飽き、刀だ。

 意味が分からない。

 だから俺が王をあいつを殺す。


 今回、絶対にやらないといけないのは変装だ。普通の服装のまま、王宮に入れるわけがない。だから、まず門番を殺し、服を奪う。

 門番は交代制、当然王宮の中にも入ることができる。

 王宮の周りは人通りが少なく簡単だった。(もう一人は眠らせた)


「よし。これで第一関門突破だ」


 次に王を周りにどうやって行くかだ。これは簡単。そのまま王の部屋へと向かう。


「門番が何故ここに?」


 見回りに見つかったか。


「王様に伝えることがありまして」


「私に言え!私から伝えておく」


 めんどくさいな。


「えっと。自分から伝えます」


「いや、私に言え!無理ならばここで殺す」


 おっと。怖い怖い。 はぁ…殺ってやりますか。


「無理ですねぇ」


「そうか」


 と、見回りは刀を鞘から出した。


「王宮を墓場にするのだから喜びな!」


 斬りかかってくる。


「おっと。それはこちらの台詞だよ。多分…」


 俺は腰に取り付けてた傘を取り出した。


「そんな物で戦えるとでも?」


「フッ。戦える訳がない。だからこうするんだよ」


 そう言い、傘の中から刀を出した。いわゆる仕込み刀だ。


「な。傘から刀が…しかし、お前が死ぬことに変わりない!はっ!」


 俺が暗殺者として磨いてきた自分自身はこんな事で死にはしない。


「遅い!はああああ!」


 俺は腹部を殴った。


「おえっ」


[バタッ]

 依頼は王なのに他の人を何か無い限り殺す必要がない。門番は王を殺すためだ!

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異世界暗殺者 秋潟北斗 @akikata

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