第21話 ペット
まさしく今日の話しで、家に帰って怪談系YouTubeを見ていて、今日の大剣を思い出したので、忘れないうちに記します。
と言うのも、私は、心霊現象の様な不可思議な事にあっても、「ああ」程度の感想で、怖かったとしてもすぐ忘れてしまうのです。「昼喰ったメロンパン美味かったなぁ」の方が覚えている感じです。
今日のは怖くも無いし、以前も何度もあった話です。今日、思い出さなければここに書くことも無く、心霊現象という認識も無かったでしょう。
以前の「猫」の話で、実家に猫がいた事を話したと思いますが、多分あの猫、今、家にいるかも知れません。ピンと立った尻尾を何度か見てるので。
で、実家では私が実家を出た頃に犬を飼いだしまして、それも高齢で、何年も前に亡くなっています。ちなみに宇宙人みたいな顔のシーズーです。
それが、何度か猫の時のように階段から降りてきたり、机の下に駆け込んだりするのを見て、「おお、ナナちゃん」と、亡くなったことをつい忘れて声を掛けてしまった事がありました。
一度だけ、母にその事話したら泣いてしまいまして、うれし泣きだから良いかもだけど、あまり言わないようにしようと思っていました。
ところが、今日、実家に付いて車のドアを閉めると、いつものように嬉しそうなナナの声が家の中から普通に聞こえました。
そう。あまりにも普通の声が聞こえたのです。いつも私の車のドアが閉まると、それを合図に大喜びして吠えていたのです。聞き慣れた声に、「おお、ナナちゃん、うれションしないと良いんだけど」と思ったくらいです。
その直後、もう数年前に亡くなっていたと思い出した感じです。
一応、近所に小型犬飼っている家無いか聞いたけど、今は誰も飼っていないという。
聞き間違いでも無いので、「やっぱり家にいて、幸せそうにしてるみたい」と伝えると、母はまた嬉しくて泣いていました。
今、私の家に猫を飼っているのですが、この子達もナナちゃんのように幸せに出来ると良いなぁと思っています。
こんな事があった 実話怪談集 三木 カイタ @haitai
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