第18話 芸能人について

 裁判の話しから離れるが、水守さんから17話にコメントをいただいていたので、良い機会だから、今回はいつか書こうと思っていた女優とか俳優とかに関する僕の芸能認識について延べようと思う。


 まず僕は芸能人のことを全く知らない。次に歌手についても良く知らない

 テレビで芸能番組を見ないこともあって、名前を聞いても顔が浮かばないし、町ですれ違ったら、特に判らないと思う。


 現に歌手のゆずの北川さんを、ある山奥のホテルで見かけて、見たことがある人なので、挨拶をしようと(「おひさしぶりです。その節はどうも」とファジー満載の挨拶だ)近付いていったら、向こうがまったく僕と目線を合わせないので、やっと、相手は有名人。僕は無名人という構造に気がつき無言で通り過ぎてセーフ。という経験がある。


 後からホテルの人に「ゆずの北川さんが、『このホテルはお客様まで私達を自然に扱って頂くので有り難い』と仰有られていました」と聞いてやっと気がついた。

 ホテルマンがそう言ったのは僕に対する口止めの意味もあったのだろうが、ゆずと言われるまで本当にわからなかったのだ。


 そんなわけで、水守さんのコメントにある島崎和歌子さんについてもまったく知らなかったのでネットで引いて、ようやく姉が与えるイメージを知ることができた。


 だが容姿についてはともかく、性格については、島崎和歌子さんのことを知らない僕には何も言う立場にはない。この散文の序文にも書いたとおり、読者は色々な受け取り方をされるべきだと思う。


 だが、それぐらい認知機能がない僕も音楽は好きで、ジャンルにこだわらないで、良く聞く。

 詩吟、フオークソング、ポップス、ジャズ、クラシック。いいものは良いと思うしオーディオ機器にはこだわりがある。


 最近は乃木坂とか髭男だけど、とくに今はLisa(リサ)にハマっていて、これをラックスの真空管アンプとエレクトロボイスやJBLのスピーカーで聴く。


 あの明瞭な発声で、あの音圧の高い、腹の底から出る声を聞いたとき、僕は高校生のときに先生の家で聞いたレコード「リンダ・ロンシュタット」を、時代の情景と共に思い出した。


 似ているわけではないが、なぜかLisaのエッジを効かせたボイスが、リンダのパワーボイスと僕の脳内で被るのだ。

 多分今の僕に、声と名前と顔が一致する、数少ない歌手かも知れない。


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