プーさんと爺さん
*「ど~も~、ハリーアップで~す!」
「ハリーアップで~す! 毎度、お世話になりま~す!」
*「この時期ですからね、頑張って、わいわい演りますよ~」
「お願いします!」
*「ガツンと、わっーと!」
「勢いは分かりましたよ」
*「ゴーンと、わきゃーっ!」
「、、、だいたい分かりました。その時期は『G.W』だって、言いたいんでしょ」
*「分かります?」
「分かりますよ、3回も続けば」
*「すみません、浮かれちゃいました。『G.W』だけに!」
「気持ちは分かりますけどね。連休ですからね」
*「でもね、遊びの予定なんか、なーんも無いですよ! なーんも!」
「怒らないで下さいよ。別に私が悪い訳じゃないんだから」
*「どうしてくれるんですか! 責任者出てこーい!」
「誰に言ってんですか。あなたの休暇に責任持ってるのは、あなたでしょ。もう、子供じゃないんだから」
*「そうでした。すみません。 こら、父さん!」
「いい大人なんだから、お父さんのせいにしない!」
*「そっか」
「遊びたいなら、自分で計画を立てればいいじゃないですか」
*「今から? うーん、計画立案には10日間くらい掛かるなー、、、」
「どれだけ壮大な計画を立てるんですか。それに10日も考えてたら『G.W』が終わっちゃいますよ!」
*「ですねー。こりゃー、へたこいたー!」
「その先はいいですから。世の中、G.Wどころじゃない方々もいっぱいいるんですからね。」
*「はーい、、、」
「そんな叱られた小学生みたいにならなくていいですけど。今は戦争中の国もあるんですから」
*「ウクレイナね」
「、、、まあ、そうしときましょ。」
*「ザゼンスキー大統領、頑張ってますね!」
「そんな座禅が大好きな名前じゃないと思うけど、、、でも、常に冷静に見えますね。あの方」
*「そうじゃないと務まりませんよ!なんせ熊のプーと戦ってるんですからね!」
「そんな可愛い戦いじゃないと思いますけど、、、」
*「プーがね、叫ぶんでよ。『俺のはちみつ、盗るんじゃねーぞー! 盗った奴は、殴る!蹴る!ひっぱたく!』って」
「どんなプーさんなんですか。プーさんは可愛いぬいぐるみですよ」
*「いやいや、奴がね、熊の本能を取り戻したんですよ。『俺は森の王者だー! 最強だぞー、コノヤロー!』って」
「暴走してるんですね。まずいじゃないですか。誰か止めないと」
*「お友達がいるんですけどね」
「その子に止めてもらいましょうよ!」
*「ダメなんですよ。周りが暴力反対!と言っても、彼は何を言っても『い~よ~』だから、、、」
「賛同者もいるって事ですね。困ったもんだ。誰か人間の友達もいませんでしたっけ? その方はどうなんですか?」
*「ロン、ですね。ロン。でもね、彼はすっかり爺さんになっちゃった。彼は今は隠居中です」
「そうなんですか。でも発言くらいはできるんじゃないですか」
*「いやいや、ロンに喋らせたら何を言い出すかわからないですから! 『1番は私だー!』とか、言いかねないんです!」
「だいぶ、子供の頃と性格が変わったんですね、、、」
*「そうなんです。彼は成長に伴い、才能が開花しましたからね。今は、彼はそっとしときましょ」
「そうですね。どうしたら森を平和にできますかね、、、」
*「皆で声を上げるしかないでしょ!」
「どんなふうに?」
*「『クワー!』とか、『カッカカカカー』とか、『キー、キー』とか。森だけに」
「そんな訳あるかい! そこは『暴力反対!』でしょ! もういいわ!」
*「ありがとうございました!」
「お読み頂き、ありがとうございました!」
【漫才】米国大統領の話 ハリー @hurryup1
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