正義感持ちのサディスト

冬迷硝子

正義感持ちのサディスト



油まみれの小鳥を見た。

この小鳥を洗ってあげた。

だけど飼い主は反発し

その色が本来の姿なんだと言う。

酷く黒色に汚れた姿に癒されるという

彼の思考は理解できなかった。


鳥籠の小鳥を見つけだし

その小鳥を逃がしてあげた。

しかし飼い主は反発して

その姿が本来の姿だという

その囲まれた世界に癒されるという

彼女の思考は理解できなかった。


荒野を見付けた。

水を零してあげた。

しかし、彼らは反発せず

その一滴一滴を求めた。

群がるように手を伸ばした。

その姿に僕は癒された。

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正義感持ちのサディスト 冬迷硝子 @liki010

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