何にでもなれる人

ねむっぴ

何にでもなれる人

何にでもなれる人がいた。

見かけるカッコいい人、可愛い人、虫や動物にだってなれた。

ただ何にでもなれる人が唯一なれなかった物…いや、なれなくなったものがあった。


それが自分自身だったのだ。

人を助けたりするうちに飛べる生き物になったり、海を泳げる生き物になった人は皮肉にも本当の自分になれなくなったのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

何にでもなれる人 ねむっぴ @kagawanoelement

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る