あとがき

第60話 末筆

『イケメン甥っ子と同棲!血縁なのに迫られて、処女な私はどうすればいい?(略称:イケ処女)』をご愛読いただき誠にありがとうございます。この話は見た夢の内容をそのまま小説にした感じですね。

 言っておきますが、私には『甥っ子』はいませんし、グズ姉もおりません。



 これを読んだほとんどの方は思ったことでしょう。『陽太、お前14歳じゃねーだろ!』と。一回転生したのかってぐらい賢い子供でしたね。最初の流れでは再会が14歳で、月日が経って最後は18歳にしようと考えていたのですが、『特別養子縁組』の制度上、14歳から15歳までの話になってしまいました。



file1:養子縁組



 養子縁組には二つのタイプがあります。『普通養子縁組』と『特別養子縁組』です。


 『普通養子縁組』はある家庭の子供を別の家庭の『養子』とすること。前の家庭と縁を切らず戸籍にも名前が残ったままになります。引き取り手も夫婦である必要はなく、独身でも可能です。

 『特別養子縁組』は前の家庭の戸籍からは完全に消されてしまい、養親の『実子』として引き取ること。25歳以上の夫婦である必要があり、さらにいくつかの条件が満たされると子供を迎えることができます。


 以前は『特別養子縁組』の対象年齢は『6歳以下』の子供でした。物心つく前に別家庭の子供して引き取られて、中には大人になるまで自分が養子だということを、知らない方もいるそうです。


 ですが、2019年に制度改定されて『15歳以下』の子供、また条件を満たせば『18歳以下』の子供が『特別養子縁組』の対象となり、2020年から施行されました。

 年齢が大幅に引き上げられた理由は、虐待や様々な理由から子供を守り、将来の可能性を広げるためです。『児童養護施設』が子供を育てるのは『18歳』までです。それ以降は『就職』か『奨学金で大学』かを選択します。そんな時、援助してくれる家庭があるのは大きく違ってくるのです。

 もちろん、養親と上手くいかずに悩んでいる養子もいますし、それが最善の選択かどうかはわかりませんが、陽太のように『毒親』から逃れるためには良い制度なのでしょう。




file2:陽太



 陽太という人物は私が書いたキャラクターの中でナンバーワンで忍耐力のある子です。そして、賢く悪どいです。偽りの『母親』の美奈に搾取され、振り回されながらも、逆に彼女を操って地獄に叩き落とすという大逆転劇!彼にとっては人生の荒波なんて屁でもないでしょう。末恐ろしい計算的たらしですね。


 恋に障害は付き物だといいますが、これほど面倒くさい恋愛模様もないでしょう。


 陽太の戸籍上の母親である『美奈』という女は本当にクズでしたね!いや、書いてる分には楽しいんですけどね、ゲス野郎って。身近にいたら嫌だけど……。美奈という女の性格はライン動画で出てくるクズ女を全てミックスしたような感じです。


 ああゆう傲慢で身勝手でマウントとってくる人って、本当にいるんですかね?最後は陽太にやり返されて『ざまぁ』になってましたけど、落ちぶれた様子は書くつもりありません。まあ、ろくな人生は送れないでしょう。




file3:夕夏



 ほとんどの話の流れを夕夏視点で書いていましたが、ほぼ夕夏の話口調になってましたね。てか、きくらげお前の主観じゃね?ってなってる所もあったり、なかったり……。

 イケメン年上キラーの陽太にドギマギする夕夏がなんとも可愛らしい。あと、杉山との漫才が楽しかったです。杉山に対してはキレッキレの返しをしているシーンが面白かった。


●「どうした?『あの日』か?」「セクハラで訴えるぞ!」

●「生娘か、お前…」「うっせぇ!」

●「おまえ、まじか…やったんか」「何も言ってないでしょ!」

●「よう!元甥っ子イケメン婚約者くん!」「肩書きなげぇよ!」

●「今度一緒に飲みに行かねー?」「未成年だ!バーカ!良識ないのか!」


 本当に、仲の良い兄弟みたいです。最初から杉山は『恋のライバル』にするつもりはなく、良き友人、いや、戦友という立場でした。最後までその立位置が変わることなく、二人の恋を応援している杉山は本当にいいキャラでしたね。





 さて、きれいに問題が解決されているので、ここで幕引きとさせていただきます。では、また別の作品でお会いしましょう!




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イケメン甥っ子と同棲!血縁なのに迫られて、処女な私はどうすればいい? きくらげ @ki_kurage

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