あとがきまで読ませて頂きました。
一途で献身的で、人間より人間らしいミシェルと、純粋で真っ直ぐな亘。二人の関係性がとても美しいと思いました。
描写に無駄がなく、あらすじもシンプル。何のお話であるのかが、わかりやすいのも好印象でした。設定もしっかりと練られているので破綻も感じないです。さくさくと読み進めることができました。
冒頭で事件を提示して、読者を導くのも上手いなと感心しました。キャラクターの書き分けも上手です。キャラクターに乗せた熱のある台詞も、すごく伝わりました。
完結まで、楽しみにしていますね。続きも読ませて頂きたいと思います。
これは、100年生きた悪魔「ミシェル」と少年「亘」のお話。
両親に見捨てられた亘は、ミシェルに出会いさまざまな出来事を経て近づいていきます。
会って間もないのに、ミシェルは「わたる」に優しくする。その訳は……。
悪魔に対する葛藤も、この物語の醍醐味。悪魔は、敵なのか味方なのか。読んでいると、そんな疑問が湧き出てきます。
悪魔、同種殺し、愛、生きる。
そんなキーワードがパッと浮かぶストーリです。
1章ラスト、2人の関係性がよりはっきりとしていて、読んでよかったと心から思える作品でした。亘の成長に、私も思わずジーンとしてしまいました。
これから続きが始まるとのこと。更新楽しみにしています!
ある日突然この世に生まれ落ちる人ならざる者達。食事を必要としないが人の生気を吸わないと体を保つことが出来ない。
そんな悪魔とも呼ばれる者達の中で100年もの時を生きてきたミシェル。
父の暴力、母の無関心の末、施設に入れられこの世に失望した少年亘。
亘に出会ったミシェルは渾身に尽くし、食事を与え、脅威から守り、養子にまでしてしまう。
会って間もないミシェルが亘にここまで尽くす理由とはいったいなんなのか? 冒頭で刑事達が追っている変死体事件がどう2人に関わってくるのか?
人と悪魔の醜さと悪意、周囲で起こる不可解な事件。これらが不穏な空気を漂わせ夕暮れの様な今から暗くなる不安を感じさせます。
ですがその不穏な空気の中を淡い光が射してるはずです。
その光を感じ辿りながらこの物語の結末を見届けてみませんか?
※現時点(2020.11.2)で全50話で完結となっていますがいずれ2章として新たな物語が始まるようです。読み終えてもブックマークは外さないことをオススメします。