俺は私を殺した僕を殺した
秋潟北斗
第1話 今までの日々が変わる日
2023年、神奈川県の横浜で男性から「路地で倒れている人がいる、死んでいるかもしれない」と救急と警察に通報があった。しかし、救急や警察が向かい着いたところには倒れている人がいなく、血痕だけが残っていた。血痕のそばには通報したと思われる人がいた。その人から話を聴くと、「傷が急に治り、歩きだしたんだ」と言う。死んでいると思ったのは医者を目指していて知識があり、出血多量だったからで「かも」は生きている感じもあったかららしい。歩いた方向にはずっと奥まで血痕が残っている。男性が見つけて通報したのが、午後2時頃、動き出したのが、それの5分後くらいの午後2時5分頃、救急や警察が現場に着いたのが午後2時15分頃だ。10分の差ならまだ倒れていた人が近くに居るかもしれないと、警察が男性から特徴を聴き、捜索、ニュースなどで「この特徴の人を見つけたら通報してください」と呼び掛けたが、その日は見つかることがなかった。そして、その男性も消えた。
▲▼▲▼▲▼▲▼
俺の名前は萩野涼19歳だ。マンションに独り暮らしで、両親は死に、兄弟もいない。知り合いはいるにはいるが、そんなに多くはない。だからこそピンチだ。すぐに助けてもらうことなんて出来ないだろう。何でかって?
俺は今、逃げている俺自身から…
ことの始まりは、一ヶ月前、いつもの日常を過ごしていた時だった。その日俺は、朝のコンビニのバイトに行くために早朝に起きた。起きると、いつもより体が軽く、何かおかしいなと思い、横を見ると俺にそっくりいや俺がそこにいた…二人も…。
俺が姿見を見てもそこには俺がいる。ということはここには、三人俺がいるということになる。しかし、そんなことあるはずがない。だから夢だと思おうとした。でもそれは無理なことだった。痛みがある。自分で頬をつねったわけではない。それより痛い。腕が。腕を確認すると切り傷がある。今、俺は刃物を持っていない。周りには誰もいないそりゃあそうだ。この部屋には俺しかいないはずだから…いやいる。俺とは違う二人の俺が、自分で言うのも変だが俺は身体能力が高い。こんな狭い部屋でどう逃げたんだ?と思う人もいるかもしれないが、ここはマンションの二階、俺なら怪我することなく飛び降りれる。二人の俺がその能力と同じ能力があるとしたらそんなことなんて簡単にできる。その証拠に部屋の窓が開いている。そして、自分のベッドを確認すると一人は眠ったまま、もう一人は消えていた。
でもなんで止めを指さなかったんだ?刃物で傷をつけたなら殺意があったはずだ。そんなことを思っていると、玄関のドアが急に開いた。
「警察だ!!」
「えっ」
警察!?俺は何かをした記憶がない。
「萩野涼、九人を無差別殺人した容疑で逮捕する」
九人を無差別殺人って今ニュースで話題の!?
「俺は殺ってません」
「話は署の方で」
俺は直ぐに取り押さえられ手錠を掛けられ逮捕された。
何で俺がこんなことになるんだ!?
俺は私を殺した僕を殺した 秋潟北斗 @akikata
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。俺は私を殺した僕を殺したの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます