アビリーンのパラドクス

なんかさあ、つらすぎるんだけど、、、


いや、解釈違い、つらくない、、、?


じゃが貴族の新作『じゃが貴族の海底旅行』、遊んだ? 遊んでない? じゃあ教えてあげるけどさ、、、なんて言うかホント吐きそうだった、、、ていうかむしろ吐いた、、、オープニングから呑んで酔っ払ってたじゃんね、、、? あんなの、じゃが貴族シリーズでありえる、、、? もういっか。隠してもしょうがないし。どうせあと何日かしたらもじゃが貴族ファンみんな分かっちゃうから。あれね、ぜーんぶババアの仕業だから。あれぜーんぶまたアイネのババアがまーたやらかした結果だから。ホントムカつく、、、いい加減〇んでくれないかなアイツ、、、


ごめんね、知らないよね。じゃが貴族界隈追ってなかったら知らなくても仕方ないと思うよ。アイネ法律事務所って弁護士事務所があってさ、そこがじゃが貴族のキャラクターライセンスの管理とかやってんの。アイネのババアはそこの代表弁護士。管理という名の独占だけどね。じゃが貴族みたいな100年前から活躍するゲームキャラいるじゃん。そういう版権切れで無料で使えるようになった昔のキャラを使って何か企画をやろうとすると、ファンに対して「まだ権利が切れてませんが!?」ってグチグチグチグチ言ってくるのがあのババアの仕事なの。


人気のあるキャラってコラボ商品やスピンオフがいっぱいあって、製作者ですら把握しきれないほど関連グッズあるでしょ。その中にはとっくに権利が切れてる作品もあれば、まだちょっとだけ権利残ってる作品もあって。私的に認めてるファンの人たちでも存在すら知らないようなコラボ商品だってたくさんあるワケじゃん。で、アイネの婆さんはそういう他人の無知につけこんで、さも自分たちは正義の味方ですみたいなコト喋って、「この作品のこの設定はまだ版権が切れていないようですが~???」って訴訟を起こして金を稼ぐ悪徳法律事務所なの、あれ。


ファンの中でのキャライメージってシリーズの歴史ぜんぶ見た結果として作られるけど、法律的なこと言うと一個一個のキャラクター設定って個々の作品に細かく根拠が求められるから。マリオで言えば「配管工をやってる」のは1993年の実写映画からでしょ、多分。「弟がいる」は1983年発売のゲーム&ウオッチ版マリオブラザーズからでしょ、分かんないけど。マンマミーアと言い始めたのは、、、えーと、、、これはちょっと本当に分かんないけど、マリオでさえこんなんだから。じゃが貴族がいつから何をし始めたなんて、そんなの熱心なファン以外覚えてないからね。


いくらパブリックドメインになったキャラクターでもさ。その人間性とかさ。キャラ設定はそれぞれ分けて考えなきゃいけないから。そこがよく分かってない浅いファンは、まだ著作権が切れてないシリーズ作の設定までパブリックドメインになったキャラに盛り込んじゃうんだよね。だからキャラの人間性が豊かになりすぎて、シリーズが積み重なることによって生まれた未来のキャラ設定を先取りして、著作権侵害に繋がっちゃうのね。そうなったら怖いですよね!? もしも訴えられたら大変な被害!? 意図しない出費、避けたいですよね!?


ああ~!あぶな~~い!じゃが貴族の妹じゃが美は2052年の『じゃが貴族・ザ・リベンジ』が初出なんだから、妹がいる設定を今使うとまだ著作権の切れてない『じゃが貴族・ザ・リベンジ』の著作権を先取りして違反してるかもしれないぞ~~!こわ~~い!じゃが貴族がちょっとお兄ちゃんキャラ出してる~? これって法律的に危ない気がしますよね~~!?!? お兄ちゃんヅラですら危険なのでは~~!?!? なら、作品に理解の深いファンであり、かつ法律にも詳しい専門家、そんな人たちに作品監修を依頼したほうが良いんじゃありませんか~!?!?!?


、、、って感じの脅しをかけて、あいつらはチェックのゆるーいファンコミュからコンサルティング料をとってる会社なの。アイネ法律事務所は、悪徳。最悪。最低。


はあ、、、こんなん吞まなきゃやってられないって本当、、、


===


あのさあ、、、勘違いしてもらったら困るんだけど、、、


ヤケ酒じゃないから、祝杯だから、これ。


私だってアイネのババアのことファンとして認めてないわけじゃないからね。認めたくないけど。でも何個かのゲームのキャラ展開については、あのババアほどキャラ愛重いファンいないから。本人は弁護士なんて名乗ってるけど、本質的にあれ"口うるさいオタク"だからね。誰かがキャラについて喋ったら、横から出てきて聞いてもない設定ベラベラ喋る、メーカーよりもゲームに詳しいとか言っちゃうオタクだから。あれの究極系だから。問題なのは、作者も死んでる百年の前の作品だの、あのババアに言い返せるファンはあんまいないってことで。


特にじゃが貴族に関してはね、、、じゃが貴族はアイネのババアの生涯をかけた推しだから。家中じゃが貴族グッズで埋め尽くされてて、5分おきにSNS「じゃが貴族」で検索してるらしいし。キモすぎる。ちょっとでも間違ったキャラ解釈見つけるとすぐ「この描写には違和感がありますね、じゃが貴族が一輪車に乗れるようになったのは2036年のじゃが貴族with性条ソラシドからですが〜」ってネチネチリプしてくるから。ヤクザと同じなんだって。面倒なことになる前に抱き込もうと開発会社を不安にさせる、それがあのババアの狙いなんだって。みんなそう言ってる。


ていうかもう生理的にムリなんだよね、、、あのババアがじゃが貴族ファン代表ヅラしてるの。「何年何月何日何時、○○国の著作権法において、じゃが貴族の○○というタイトルの著作権が切れ、じゃが貴族の○○な設定がパブリックドメインに加わります」ってババアが言ったらさ、周りがハイ!って頭下げるじゃん。あれがいけないんだと思う。実質じゃが貴族はアイツがいないと自分が何者かも思い出せなくなってるもん。取り巻きに「おとぎ話のキスみたい!」とか言われてるんだよ? はぁ? キモ。あんなん推しという概念とっくに超えてるもん。じゃが貴族の私物化だって。気色悪い。


酷いときにはじゃが貴族の写真まで携えて出歩くからねあのババア。黒い服で。じゃが貴族の未亡人気取りって言われてるから。自分で言ってて怖すぎる。きつ。多分あのババア、本音はじゃが貴族にパブリック・ドメインなんかになって欲しくはないんだと思う。これも同担拒否って言うかは分からないけど、自分の知らないところでじゃが貴族が勝手なことやるのが許せないんだと思う。でもそんな露骨に言えないから、徹底的に自分の目を入れることでパブリックドメインになった後もじゃが貴族のイメージをコントロールしてる。絶対そうだって、そうとしか思えない。


でもね。どれだけ何を知っていようとも、アイネのババアも所詮は一人のじゃが貴族ファンだから。ちょっと公式と絡んでるから偉そうにしてるだけ、ファンは作り手とは違うし。結局キャラ愛が好き嫌いから始まってるから、どれだけ何を知ろうとも、そこに自分の願望を勝手に押し付けるからね。これはもうそうなんだって。そう思わないと今度は本当に吐くし。今思い出しても気持ち悪いもん。信じられる!? あのババアね、一年前に「じゃが貴族の海底旅行」の体験版がリリースされた途端、すぐさま権者の一人を抱き込んで開発元に訴訟を起こしたの。


別に私のものでもないけどさ。『じゃが貴族の海底旅行』。帰ってきたじゃが貴族として完璧な作品になれたと思うよ。本当は。開発元のトワイライトの社長だってじゃが貴族の大ファンで、ファンミにも何度も何度も顔を出してくれたし、念には念を入れて何人ものファンを開発に入れて意見をフィードバックしてたし。信頼できる人だから。社長。ただお金はそんなにないから、アイネのババアのところを顧問に立てなかった。それをあのババア、、、「私の与り知らないところで非合法なじゃが貴族が作られている」って解釈して、逆恨みしてきたっぽいんだよね。


じゃなきゃさ。仮にもじゃが貴族ファンを自称する人間がさ。「じゃが貴族が笑顔なのはじゃが貴族の権利侵害だから辞めろ」なんて馬鹿げた訴訟、起こす!? じゃが貴族が他人のところで笑ってるのさえ許せないって、、、ちょっと流石にファンとして闇深すぎない? 私、今はもう怒ってるというより、ひいてるからね!?


===


ホント気色悪い、、、


アイネのババアの訴訟ね、なんかそんな難しい法律論とかじゃなかった。じゃが貴族ファンならみんな知ってるけど、じゃが貴族って元々児童向けの計算ゲームに描かれていた名もなき中年のジャガイモでしかなかったキャラでしょ。"じゃが貴族"って名前が付けられたのだって15作目の『たしさん・ひきざん』で"じゃが貴族!"って名前を呼ばれたのが始まりじゃん。そのレベルのモブキャラじゃん。そもそも中年のジャガイモに自由意志が存在するかどうかでさえ、ハッキリするのは17作目の『ラクラクせかいちず』まで待たなきゃいけなかったからね。


腰が悪いって分かったのは『ばっちりすっきりわくわくパズル』のエンディングでしょ、ゾンビに対して抵抗力があるって分かったのが『DEAD SHOT』のキャラ設定でしょ。年齢が人間換算で47歳だと分かったのは、コラボでやってた企業案件『タコスパニック!タコスの島にいらっしゃい』で、タコス会社の社員が適当に埋めた数字がいつの間にか公式設定になってしまったという有様じゃん。でもさ、そういう紆余曲折を経ているからこそ、今じゃが貴族というキャラにじゃが貴族界隈が惹かれてるあのダンディな魅力があるって私は思ってるんだよね。


何が最悪ってあのババア、、、仮にもさ、ファンじゃん。ファンを名乗ってるのに、じゃが貴族のそういう恵まれない生い立ちに目を付けたのが本当許せないんだよね。じゃが貴族が脇役だった生い立ちを逆手に取ってさ、「じゃが貴族が笑顔を振りまくキャラクターとなったのは2034年の『じゃが貴族のロードバイク』からで、現在パブリック・ドメインとなった作品群の設定のみを使用するなら、彼は真顔で何も喋らない初期設定どおりのキャラクターであるべきで、じゃが貴族が笑うのはじゃが貴族の権利侵害だ」って。そんな感じの論法で訴訟おこしたの。


信じられる、、、? はあ、、、つら、、、いや私は法律論としてどうこうみたいなことが言いたいんじゃなくてさ、、、一ファンとして、それであのババアは気が済むの?ってことなんだよね。確かにそうかもね。脇役でしかなかったじゃが貴族を主役に版権切れてる範囲で新作出すなら、脇役としての身分に立ち返れっていうのは正しい言い分なのかもね。法律家らしい意見だよね。すっごいと思う。そんでもって最悪。私が信じられないのは、それを仮にも大ファンと名乗っている人間が言うのっていう、あのババアの性格悪すぎない?ってことについて言ってるわけ。


こっちだってさ。じゃが貴族の新しいゲームが出ますーってなったら、あのババアがネチネチ言うことは分かってたよ。だからこそ私も、私の周りのすっごいファン、隠れてじゃが活してるみんなだけど、『じゃが貴族の海底旅行』は、せめてこの作品だけは全てのファンに愛される作品にしようってやってきたんじゃん。資料集めてきて、ここの表現は大丈夫かな、ここの演出は大丈夫かなってさ。じゃが貴族が自転車に乗るようになったのはいつ? じゃが貴族がさつまいもギライだと暗示されたのはいつ?って、パズルみたいだったもん。設定作っていく作業って。


それをさ、「笑うな」って、、、みんなの友達じゃが貴族は、かつては脇役だったんだからそれ相応の神妙な顔してろってさ。みんなの味方じゃが貴族は、不愛想な挿絵に過ぎなかったんだからはしゃぐなって。みんなのヒーローじゃが貴族は、笑えば笑うほど自身の首を絞めるから今は黙って突っ立ってろってさ。私、本当は今でもちょっと疑ってる。さっきも言った通りさ、認めてるんだよね。悔しいけど、心の奥底では一じゃが貴族ファンとしてアイネのババアを認めてる。あのババア凄いよ。本当に生理的に無理だけど、じゃが貴族にかける熱意だけは本当に認めてる。


ぜんぶのSNSであのババアをブロックしてるし、私もあのババアからぜんぶのSNSでブロックされてる。だからわざわざ捨てアカウントを作ってさ、私、聞いたんだよね。正気?って。あなた、腐ってもじゃが貴族の一ファンとして、これがじゃが貴族のためになると、本気で考えていらっしゃるんですかって。そしたらブロックされる直前、一通だけDMきてさ。ファンとファンの喧嘩なんてどれも最悪だとは思ってるけどさ。それにしたって、あるじゃん。相手はファンの風上にも置けない、自分こそがファンだと信じてる。そうだとしたってさ。あるじゃん。最低限の、ラインは。


「私がそう望んだわけじゃない、そう望んだのはアンタらでしょ」


DM来たときは本当にもう吐いたよね。マジで吐いた。怒りすぎて。泣いたし。泣くよねあれは。まぁでも今から考えたら、これはこれで良かったんじゃないかとは思ってる。これ法律家同士の争いじゃないから、ファン同士の喧嘩だからってババアの方から言ってくれた感じだったし。それにさ、あのババアも一応はさ、自分のこと法律家じゃなくじゃが貴族ファンだって名乗ったわけじゃん。それが唯一の救いだったよね。だって法律家は望むとか望まないとかそんな言葉は使わないから。狂ったファンだけでしょ。たかがキャラクターにさ、望みがどうこういうのってさ、、、


計算ドリルのキャラは、計算ドリルのキャラらしい顔しろってさ、そんな。


===


はあ、、、何が望んだ結果だっつーのあのババア、、、


結果としてさ。私らとアイネのババアが揉めたことによって、じゃが貴族知らない外のファンから見たら「じゃが貴族ファンがまた内ゲバやってる」って思われたわけじゃん。内幕見たらどっちが悪いってことは誰にも明白だと思うんだけど、じゃが貴族を知ってください!みたいな押し付けムーブはアイネのババアでもない限り出来ないから。なんかそういうことについては、ちょっとこう、こうなっちゃったことについて自分自身に反省もあって。あくまでじゃが貴族ファンのイメージについての責任ね、他は本当責任は全くないから、、、無いよね? 無いよね!


アイネのババアが「この作品のこの設定が〜何何何月何日何時まで○○では解禁されておりまするが〜〜!」とか本当しつこくクソオタクムーブしてたからさ、、、そういのって黙ってたらいつかは治まるみたいな考え方、私、性格的に納得出来ないんだよね、、、いや絶対ダメじゃん。つけあがるんだって。細々としたこと言いまくってさ、文句つけることが目的になって文句つけ始めるんだって。それに、あのババアあれで知識も雑なとこ多いからさ。単純に知識として間違ってて、一度ちゃんと上には上がいるんだよってゼッタイ言ってやらなきゃなって思ってはいたんだよね、、、


かなり頑張ったんだよねー訴訟も、、、探したよ。本当凄い大変だった。ミネさん知ってる? じゃが貴族のオンリー主催してるミネさん。あの人とかさ、あとレンリーね。中国最大のじゃが貴族小説投稿サイトの管理人。あとじゃが姐さんでしょ、じゃが畑帝国さんでしょ、今作家やってる姫野先生でしょ。そういう凄いメンバーで毎日集まってさ、2034年以前にじゃが貴族がニコニコ笑ってる作品、資料、イラストなんでもいいから探せーって言ってさ、かき集めたもん。毎日。じゃが貴族が笑っていい証拠、一番最初に笑った作品をなんとしても見つけ出そうよって。


喧嘩だもん。負けられないじゃん。どっちがじゃが貴族愛があるんですかっていう、アイネのババアとの喧嘩だったから、あれ。TGSで配布したじゃが貴族のお菓子の包装用紙とかさ、地方でイベントやった時のじゃが貴族アクキーとかさ、そんなのも引っ張り出してきたから。でもそういうのもぜんぶ、あの、なんて言うか初期じゃが貴族の顔だったんだよね。ムスっとしてるやつ。本当ヤバかった。でも、頑張ったよ本当。完璧だったとは言わない。でも、私達に出来る最善の選択をしたと思う。望んだ結果じゃなかったけど、良かったのかなとは、思ってる。


後悔なんてないよ。勝訴だったわけだし。でもさ、なんかこう、うん、思うところはあるよ。やっぱりあのババアに言われたことまだ根に持ってるんだと思う、、、いや根には持つってそりゃさ。だっておかしいじゃん。遊んだ? 『じゃが貴族の海底旅行』? だったら早く遊んだほうが良いよ、、、いや遊ばなくてもいいかもしれないけど、、、なんかこう、あの状態の『じゃが貴族の海底旅行』をさ、私達が望んだものだとアイネのババアが思ってるんだとするならさ、それは、違うワケじゃん。ああなったのは私達の判断だけど、あれは私達が望んだ結果ではないって言うか。


「私がそう望んだわけじゃない、そう望んだのはアンタらでしょ」って。


どっちかって言うとこれ、私がアイネのババアに言うべき台詞じゃんって思ってて。


===


いや、、、無理だって、、、


良いゲームだとは思うよ。


でも私にはもう、遊べない。


分かんないかな、、、あの状態で判決下ったんだから『じゃが貴族のロードバイク』の版権が切れる2134年まではずっとあの状態だもん、、、本当はさ、じゃが貴族って児童向けの計算ゲームに描かれていた名もなき中年のジャガイモでしかなかったキャラでしょ。だからさ、復活したじゃが貴族には、そういう古き良きゴールデンエイジやって欲しかったんだよね、、、子供向け、かつ、じゃが推し向けの原点回帰的な? はあ、、、それもさ、、、オープニングから酒飲んでニヤニヤしてるジャガイモのどこに教育的要素があるって言うんだってハナシでしょ、、、


あああ、、、あああああ。。。いや分かってたんだよな、、、分かってた。分かってたの。こうなることは。裁判の時点で。でも、もう世界中どこを探しても2034年以前にじゃが貴族が笑ってる作品って無くってさ、、、もう本当最後の最後、奥の手として残ってた資料だったから、、、だってこれさ、私は悪くないじゃん。どっちがいい?っていうハナシで。アイネのババアのワガママに付き合ってじゃが貴族から笑顔を奪うのが良いですか? どんな手を使ってでもアイネのババアからじゃが貴族を取り戻してじゃが貴族に笑ってもらえる方が良いですか?って言ったら。


そんなの、どんなじゃが貴族ファンでも、笑ってくれる方選ぶじゃんって。


勝った。勝ったよ。確かに裁判には勝った。2034年以前にじゃが貴族は笑っていて、その証拠をつきつけてやった。で、出たの。『じゃが貴族の海底旅行』は。私達のせいで。世に出ることになっちゃった。あんな、オープニングから、酔って、くだまいて、ヘラヘラしてるあられもない姿で。もうずーっとあれ。今後は2134年まで、じゃが貴族は酔ったまま。判決出ちゃったもん。今後じゃが貴族に笑ってもらおうと思ったら、「酔っ払った時には笑う」って設定守るしかない。2034年以前には、酔っ払った時に笑ってるイラストしか存在しなかったから。


ぎょっとしてたよ、アイネのババア。だからこれは、祝杯です。乾杯。でも私たちにそんな手段を取らせたのはあっちが望んだことであって、これは私たちが望んだ結果じゃないわけじゃん。だからさ、、、これはもう、祝杯だけど、ヤケ酒なんだよね。じゃが貴族復活記念、および、じゃが貴族終了記念。アイネのババアだって多分分かってたよ。『じゃが貴族のロードバイク』以前に笑ってるじゃが貴族を見つけようと思ったら、もう、これしかないって。でも、私らってじゃが貴族ファンだし、そんな手段はとらないって心のどこかで期待してたんじゃないかな。でも、それは、こっちだって同じだから。


あ。グラス空いた。


ちょっと、そこの瓶とってよ。


一緒に飲もうよ。すごい良いビンテージ焼酎なんだってこれ。


ラベルにさ、"酔って笑ってるじゃが貴族"、描いてあるでしょ、2032年に出たコラボ芋焼酎の『裸一貫じゃが貴族』っていうんだけどさ。

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