【TOPIC】年間売上50億円!伝説の営業マンが語る接待ゲーミング10の心得!

【TOPIC】年間売上50億円!伝説の営業マンが語る接待ゲーミング10の心得!

(2058/8/1)


文責:カリスマ・"年間売上50億円"・営業マン 庄司・ワイルド・知世


「〇〇さんもお元気そうで!」「いやいや、〇〇さんこそ相変わらずお若く」……。


嗚呼、令和は遠くなりにけり。人と人とが顔を合わせてビジネスを行わなくなって久しい今日この頃、接待ゲーミングを時代遅れの営業スタイルと感じている若手営業マンも少なくないのではないでしょうか? いやいや、ヒトの性とはそう容易く変わるものではありません。ところ変われどヒトは変わらず、時代は変われど付き合い変わらず。ネオン輝く銀座・六本木からテクスチャちらつく仮想空間へと場が変わり、シャンドンのボトルから酸素注入へと乾杯のチョイスが変われど、ビジネスパーソンの基礎基本がヨイショであることは相も変わらず。相手の懐に入ることが良好な人間関係の第一歩であることは、有史以来ただの一度として変わった試しがありません。


優秀なビジネスパーソンは良く遊び、良く働く。中でも特に現代の50代の大大大好物、"バトルロイヤル"ゲームを用いた接待は今も昔も多くの皆さんにとって避けて通れぬ鬼門。「お得意先が遊んでいるゲームなんて面白いと思えたことがないよ」「どう遊んでいいのか検討もつかない」嘆きの声は積もりに積もり、世間には接待ゲーミングのために講習まで開く企業もあるんだとか。しかーし、一見難しそうに見えるこの"接待ゲーミング"、実はポイントを押さえるだけで驚くほどうまくこなすことが出来るんです。明日のゲーミングに向けて頭を抱えているそこのアナタ!接待だけで年間売上50億円を売り上げたと陰口を叩かれるこの私、庄司・ワイルド・知世が、明日のゲーミングを左右する10の逆キャリーテクニックをお教えしましょう!


1:遊ぶゲームを知りつくす必要、まったくありません!


接待ゲーミングにおいて、まず第一にビジネスパーソンが陥りがちな穴。それが予習復習の過多です。知らないゲームを遊ぶのは当然恐ろしいことですが、知っていることが必ずしも良い方向に働くとは限らないのが接待とゲームの奥深さ。接待ゲーミングにおいて最も大事なこと、それは「アナタと接待相手が勝利条件の違う別のゲームを遊んでいること」と理解すること。接待相手にはもちろんそれぞれ好きなゲームがあり、それぞれのゲームにはそれぞれの勝利条件がありますが、何を遊ぶにしたってアナタの遊んでいるゲームの勝利条件はただ一つ、『いかにして相手に気持ち良くなってもらうかどうかのみ』!このことを絶対に忘れないでください!接待ゲーミングは、ゲーミングより前に、接待と名乗るゲーミングなのです!


・ADVICE!

「初心者狩りをした時の楽しい気持ちを思い出してみましょう!

 あの楽しい気持ちを得意先に目一杯感じてもらうには……?」


2:1にも2にも、接待ゲーミングは練習練習!


1の前提が理解できた貴方に次に必要になってくるモノ、それは美しい負け方です。予習復習の過多は時にジャマになるとはいえ、負け方の練習はしておかなければ接待のキャリーは務まりません。なになに? ゲームは本気で勝ちにいかないと面白くない? そんな考え方は即刻令和に送り返しましょう!仮に貴方の代わりにカブトムシにコントローラーを握らせたとしても面白くなるよう、現代のビデオゲームは楽しく作られています。相手が求めているのは意志のあるプレーではなく、貴方の意志があるという事実そのもの!意志なき者をいくらいたぶっても面白くないのは……貴方だって接待を受けてみれば分かるはずでしょう? ビデオゲームに関わらず、ワンプレー・ワンミスが会社を代表していることを忘れないようにしておきましょう。


・ADVICE!

「練習していることを悟られるのが接待においては最も危険!

 念には念を入れて、接待から一週間前までの夜は偽のアリバイを作っておこう」


3:自分から射線に入るときはさりげなく


「そうは言ってもバトルロイヤルの負け方なんて多種多様にありすぎて、一体何を練習したらよいか分からないよ~」とお嘆きのアナタにおすすめなのが、さりげなく射線に入るための練習です。私の広告業界の大大大先輩、ベテラン接待ゲーマーの方々は何十年も前のゲームのウージーやエーケーの射程を全て体感で覚えていましたが、初心者の皆さんはそこまでやる必要はまったく無し!接待の基本はまずお客様の視線を捉え、舐めていると思われない程度に見つめ、無視していると思われない程度に見つめないこと。四六時中意中のお得意先がどこを見ているかに注意を払い、その斜線にチラチラと入り込む位置を確保しましょう。特に頭をチラだし出来る被ヘッドショットスポットは奪い合い、先手先手で場所を確保していきましょう。


・ADVICE!

「ヘッドショットはFPSの華!被ヘッドショットはヨイショの要!」


4:アバターは華美でないものを


上手くやられる的役としてのポジションを確保出来たらまずは逆キャリーの第一歩。しかし接待を成功させるには、そこからいかにゲーミングでお得意先の記憶に残してもらうか工夫が必要になります。まずは基本の服装チェック。アバターは極力華美でないもの、その中から目につきやすく季節を外していないものを選びましょう。全身ビビットカラーやDLCでしか売っていないキャラクター衣装等は「お調子者がブザマにやられる~」という演出にはぴったりですが、その道は今後社に戻った時に貴方のポジションがイバラの道ですよ。かと言って全身真っ黒などはNG、どれだけ派手にやられてもbotを倒すのとなんら印象が変わりません。ネイビーブルーやベージュ、モスグリーンなどの色から、ステージの保護色に反するものを選択しましょう。


・ADVICE!

「得意先の好きなアニメやゲームの情報を事前に入手しておきましょう

 一発コラボアイテムでアバターを装って出し抜くギャンブルも狙えるかも……?」


5:銃口向けず尻向けず、身体は常に40度


自分自身ではうまくいったはずなのに、終わってみたら得意先の反応はなんだかいまいち……。そんなとき、得意先から意外と見られているのが貴方のゲーム中の所作です。ゲームマナーには絶対はあるけれど、接待ゲームマナーには絶対はありえない。一つ動けば理由が求められるゲームの中の社会において、相手に下手に勘繰られそうなアクションは全て厳禁だと思いましょう。無用なジャンプ? 急ぎたくても絶対ダメ。無用なしゃがみ移動? 隠れているつもりでも絶対ダメ。お得意先には銃口を向けず尻向けず、地面に向かって40度程度の角度で常に銃口を下に向けておきましょう。貴方がお辞儀の動作をしているつもりでも、相手にとってはつま先から頭までエイム舐め回されたようにしか感じない……。一寸先は闇だと心得ることです。


・ADVICE!

「出来るビジネスマンは首のコリに悩まされるもの、

 誰より早く得意先に頭を下げられるから、それはゲームの中においても!」


6:チーミングは接待においては反則ではない!


接待ゲーミングは会社が一丸となって行うマルチプレイヤーのゲームです。貴方は会社というゲームチームの言わば代表であり、そうであるからこそ、全ての勝敗が貴方の逆キャリーにかかっているわけでもありません。さぁ深呼吸深呼吸、肩の力を抜きましょう。貴方の会社に客先で目の敵にされている同僚はいませんか? 生贄作戦は接待ゲーミングにおいて最も基本的なテクニックの一つです。メンバー全員が裏でつながり、一丸となって彼または彼女を得意先との1vs1まで持ち込ませましょう。そうなれば後はもう煮るなり焼くなりお好きなように、どのような勝利体験を得意先に植え付けるかも思いのまま!好かれているのも嫌われているのも、武器にもなれば足枷にもなるのは、接待でもゲーミングでも同じことなのです。


・ADVICE!

「チームゲームは役割分担。

 タンクがいるから芋砂がいて、生贄がいるから商談がある」


7:ゴースティングで導く敗北への架け橋


ゴースティングとは、接待ゲーミング百戦錬磨の某商社ビジネスマンが考案したと言われる(諸説あります)接待ゲーミングの必敗法です。やり方は単純明快、得意先のゲームプレイ画面をこちら宛にブロードキャストすることで、どこを狙っているのか先読みしてしまおうというもの。一見難しそうにも感じるでしょうがいやいやどうして、場合によっては得意先にスパイを送りこめば良いですし、場合によってはこちらからフルカスタムのPCをお贈りするキッカケにもできると良いことづくめ。相手の画面は盗み見て損は無し。これで得意先が負けようものなら怪しまれもするでしょうが、勝った後で「盗み見てまで勝たせようとしただろ」と疑う人は……、私の経験上、10000人接待してただの一人もいませんでしたからご安心を!


・ADVICE!

「ゲームの公式に書いてる反則こそが、裏を返せば接待の定石。

 負けて違反を訴える人間はいても、勝って違反を訴える人間はいない!」


8:これが令和直伝の「ゲーミングつり橋効果」だ!


それでもなお、どうしてもゲームスキルに不安がある? 初心者は走り回っても顰蹙を買うし、死角でガン待ちをしても顰蹙を買うで、肩身も狭いですよね。でも大丈夫、そういう場合は思い切って得意先と同じチームに入ってしまいましょう。現代の50代にとって昔好きだったゲームで若者に勝つこと、それ以上に楽しいのは昔好きだったゲームを若者に教えることです。これは意外な事実かもしれませんが、実のところ、彼らは別にゲーム自体はそこまで好きなわけではありません。働き盛りの年齢をそっくりそのまま労働に捧げ、今は手慰みに昔好きだったものに贅沢にお金を使えるようになっただけ。貴方が自チームで健気な姿を見せていれば、きっと貴方を守ること自体に得意先はやりがいを見出してくれるでしょう。問題ありません、どうせ敵チームも接待で負けてくれるのですから!(最悪なヘマを繰り返さない限りは)


・ADVICE!

「すごいっすね、遊んでる人は違うな。あー、なんか聞いたことあります。

 うわ、でもこれ聞いてたよりずっと面白いですわ。3つの言葉を忘れずに」


9:貴方がゲームを遊ぶ必要は……無い!


ここまでこの記事を読んでしまった時点で、貴方は今、とても大きな見逃しをしていることを私は分かっています。貴方、「ゲームは自分で遊ばなければならない」と、無意識のうちにそう思ってしまってはいませんか? そう、なりすましプレイはほぼほとんどのゲーム上で違反とされてはいますが、接待ゲーミングにおいては得意先こそが全ての法であり、替え玉プレイももちろん合法です。営業マンである貴方の本分はゲームか、営業か? 当然ながら営業でしょう。音声チャットには貴方が参加し、プレイ自体は社内のゲームプレイヤーに委託しましょう。昨今の広告代理店では部署の中に身代わりゲームプレイの専門チームを抱えていることも少なくありません。「ゲームは自分の手で遊んでこそ」はゲーマーの理屈、接待ゲーマーの理屈はもちろん「ゲームは自分の手で遊んでもらってこそ」です。


・ADVICE!

「ルール違反を気に病む? そんな必要は全くありません。

 負けるための身代わりを営業マンがやっているケースよりも、

 勝つための身代わりを得意先はやってるケースの方が多いですからね(苦笑)」


10:接待は心から、時に憎しまれ、時に愛されよう


いかがでしたか? 接待ゲーミングは常に「気持ちよくゲームに勝ったあの瞬間の気持ちよさを、得意先にも思う存分味わって欲しい」という思考からはじまっていることが分かっていただけたのではないでしょうか。なかなかゲームで勝てないときの辛さ、皆さんも知っていますよね。今日こそは気持ちよく勝ちたい。そんなフラストレーションを逆手に取るのが私たち接待ゲーミングのプロです。さぁ、明日の接待ゲーミングために今日、得意先のオンラインステータスがどうなっているかを確認しましょう。運良く明日遊ぶゲームの練習などしていようものなら、今が接待ゲーミングの始まりです。今晩貴方が素性を偽って得意先をボコボコに痛めつけておけば、明日の接待ではそのフラストレーションを盛大に晴らしてくれるでしょう!


・ADVICE!

「接待ゲーミングは一日にしてならずと昔の人は言いました。

 得意先のオンラインステータスを毎晩毎朝日々確認、いつか実がなる花も咲く」




【著者からのメッセージ】


 はじめまして、庄司・ワイルド・知世です。


 私は、2055年3月まで約20年間、某大手広告代理店で営業マンとして働いてきました。最初こそ、ゲームが嫌いでした。毎晩毎晩続く接待ゲーミングの日々、遊びたくもないゲームを遊び、盛り上がらなければならない苦痛。入社から数年はロクに食事も喉を通らず、体力も落ち、お客様の信頼が得られずもがき苦しみました。当然そんな私が大きな仕事を任されるわけもなく、「俺の人生このままなのか?」と追い詰められ、ほとんど強制的にゲームの遊び方を変えざるを得なくなりました。


 そして、「ゲームにわざと負けているのではない」「俺は得意先とは別の勝利条件のゲームを遊んでいるのだ」という考え方を生み出し、起床から就寝まで、すべての行動にアップデートを加えていきました。接待の無駄はないか、ゲームプレイの無駄はないか。私は、どのお客様よりも多くゲームを遊び、どのお客様よりも効率的にゲームを遊べるようになりました。その結果、気がついたら、自分でも驚くほどの業績が自然と上がるようになっていたのです。


 その後独立し、接待ゲーミングコンサルタント企業ゲーミングアップジャパンを設立。現在は後進の指導に当たっています。この年齢になって思うのは、今の若いビジネスマン達の置かれている難しい立場です。一人一人の趣味趣向が多様化していく時代にあり、彼らが接待ゲーミングのためにどれほどの非効率に時間を注いでいるか。ビジネスチャット、アバターマナー、そしてゲーミング接待。コツがわかればこれほど単純なこともないのに、社会は彼らに簡単に答えを教えようとはしません。


『運が纏わりつく接待ゲーミング最強の思考法』

著:庄司・ワイルド・知世

価格:2350円


 私も昔は皆さんと同じ、ただのうだつのあがらない営業マンでした。会社を立ち上げた今でも、皆さんよりちょっとゲームが上手いだけの営業マン。何も特別な仕事をしたわけではありません。全ての道は、基礎基本の思考にある。全てのゲームの勝利を接待ゲーミングの成功だと徹底的に見出したその先に、私だけの最強のゲーミングスタイル=営業手法を確立できたのだと思っています。


 本来企業に招かれて講義することを本業にしている私が、より広く、より多くの人々にもっと楽しく接待ゲーミングに向き合ってもらうため、培ってきたコンサルティング・テクニックのすべてを公開したのが『運が纏わりつく接待ゲーミング最強の思考法』です。史上最強のゲームの攻略本。本書を参考にしていただければ、誰でも接待を成功させられる。悩める営業マンの皆さん。ぜひ、ご一読ください。

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