第二章(6)
「やあ、ごきげんよう、再来様。随分仲良しだね? 天使アステリアと死神エルリクは恋仲だったという逸話もあるし、再来様もそうなる定めなのかな?」
ノイシュは面白いものを見たと言わんばかりに私たちを観察した。おそらくは私がルグを支えるようにして、彼の腕に手を添えていることに着目しての発言なのだろう。
普段ならばルグがすぐさま挑発じみたことを言い返すところだが、今の彼にはとても無理だ。私は軽く視線を泳がせながら、当たり障りのない言葉を探した。
「私たちはそういう関係ではないよ。ごめん、今はちょっと都合が悪くて……。話は後で私が聞くから、今は通してくれないかな」
苦手な愛想笑いを無理矢理張り付けて頼み込んだのだが、どうやら彼らの気に障ってしまったらしい。ルグの言う通り、私の言葉選びが悪いのかもしれない。
特に、ノイシュを苛立たせてしまったようだ。彼は眼鏡越しに明らかな敵意を浮かべて私を睨みつけた。せっかくの美しい空色の瞳も、黒い感情に覆われれば台無しだ。
「へえ? 再来様は僕らとは話す気にもなれないとでも? ……あまり調子に乗るなよ。香りだけの魔術師のくせに」
どこかで聞いたフレーズだな、と思いながら、私は何とか場を収めるべく、愛想笑いを浮かべたまま俯いた。
こういうときは黙っていたほうがいい。孤児院で私をいじめていた女の子たちだって、私が黙っていれば、そのうち飽きてどこかへ行ってしまったのだから。
「ノイシュ、あまり再来様を怖がらせては駄目よ?」
傍観していたグレースが、ここにきて
「ふふ、ごきげんよう、再来様。行く先々で皆さんの注目を集めて、さぞかし鼻が高いでしょうね」
目立っている自覚はないが、事あるごとに先生方が蜂蜜とペパーミントの魔法香を話題に出すことを指しているのだろうか。
私からしてみれば、ユリシーズの双子のほうがよっぽど注目を集めているように思う。魔術師の名家の令嬢と令息であり、生徒たちから慕われ、先生たちからは明らかに期待を寄せられている。そしてその人望や期待を裏切らないだけの実力と、人の上に立つ素質を兼ね備えているのだ。
何一つ欠点がない。私たちを異様に敵視することを除いては。
「再来様ともあろう方がまじめに授業を受けられるなんて……フォルトゥナの試験に向けてお勉強なさっているわけでもあるまいし、もう少しのんびりお過ごしになったらいかがです?」
暗に学園に来るなとまで言っているのだろうか。そこまで恨まれる筋合いは本当にない上に、最悪のタイミングで絡まれていることも相まって、私は思わず顔を上げ、グレースの空色の瞳を見つめ返していた。
「……試験に向けて勉強しちゃ駄目かな。私たちだって、この学園に通う生徒なのに」
この反応は意外だったようで、グレースの空色の瞳が僅かに見開かれた。やがて、嘲笑にも似た歪んだ笑みを口もとに浮かべる。
「試験って……まさか、わたくしとノイシュに勝つおつもりですの?」
そうだよ、と言い返せばよかったのだろうが、崩れ始めたグレースの笑みに不穏なものを感じて言葉を返すのは躊躇われた。
今はルグで精いっぱいなのだ。グレースの相手まではできない。
「ごめん……すぐ戻るから、今はここを通してくれないかな。ルグの調子が悪いの」
あまりルグが不安定であることを明かしたくないが、仕方がない。このまま彼の魔力が暴走するような事態になるよりはずっといい。
だが、やっぱり私は言葉選びが悪いのだろう。グレースは唇をわなわなと震わせていた。私の言葉に二重三重の意味が込められているはずもないのだから、言葉通りに受け取ってほしいのに、良家のお嬢様はどうしたって深読みしてしまうようだ。
「待ちなさい!」
グレースの長い指が、私の腕を摑む。外套越しに、肌に爪が食い込むのを感じた。
ローズマリーの香りがする。何らかの魔法を発動しようとしているのかもしれない。
まずい、と思って身を引こうにも、グレースの力は強すぎて振りほどけなかった。加えて私はルグも支えているのだ。逃げようがない。
「あまりわたくしたちを馬鹿にしていると──」
その瞬間、その場にいる全員が身を固くした。私も例外ではない。
突然、ペパーミントの香りがあたりに漂ったからだ。それも、かすかに香るようなものではなく、これから魔法を行使する意志を十分に感じられるほどに濃厚なものだった。
これほど濃い香りならば、まず間違いなく属性魔法だ。
「っ……駄目、ルグ!」
反射的に私はルグに抱きついて、何とか魔法の発動を中断させようとした。それと同時に自身の魔法香をあたりに漂わせ、万が一の事態に陥った場合にすぐ対処できるよう準備をする。これでもルグのチョーカーが魔法香を抑制してくれているはずなのだが、既に物騒な展開を想像させるには十分な濃度のペパーミントが香っていた。やはり、ルグの暴走を絶対に防げるような代物ではないらしい。
ユリシーズの双子も、ルグが属性魔法を発動しかけていることに気づいたのだろう。ノイシュがグレースを庇うように彼女を背後に追いやっていた。
「ルグ!」
彼に抱きついて必死に訴えかけると、彼の手が私の後頭部に添えられる。やがて翳った目が、私の背後にいるであろうユリシーズの双子に向けられた。
「馬鹿だな、ほんの冗談だろ。少し脅しただけだ」
翳った目のまま言われても説得力がない。誰一人として未だ警戒を解いていなかった。
やがてルグは私に視線を移すと、一度だけ私の髪を指先で梳いた。この状況で私を慈しむような素振りを見せる彼の心は、まるで不可解だ。
「……こんな奴らに、お前の魔法香を味わわせるな。もったいない」
それだけ告げて、今度はルグが私を引き連れるようにして歩き出した。先ほどよりはいくらか調子がよさそうだが、瞳の翳りが完全に晴れたわけではない。
そのままルグに連れられるようにして講義室を後にする。彼は私の手を引いたまま、ひとけのない廊下を突き進んだ。他の学年はまだ授業中だからか、学園内はとても静かだ。
「ルグ……もう大丈夫なの? 体調が悪いんじゃ……」
「
その割には今も憂いを帯びた顔をしている。歩くたびに夜の闇のような髪が風に揺れ、黒の外套がなびいていた。陰鬱な雰囲気を纏ったその姿は、まるで絵画の中の死神エルリクのようだ。
人が彼を「死神エルリクの再来」と呼びたがる理由が少しわかったかもしれない。このどことなく近寄りがたい雰囲気も、死を引き連れているかのような不穏な緊張感も、死神と呼ぶのに
実際、彼は再来の異名に恥じぬ魔術師になれるのだろう。彼は私よりずっと優秀だし、要領もいい。人として何かが欠けているのかもしれないけれど、場合によってはそれすら強みになる。
私にとっては憎い相手も、この世界にとっては必要な人なのだ。その現実を思い知らされた気がして、何とも複雑な気分になった。
そのうち、彼の隣に立つことが躊躇われるような日がやってくるのかもしれない。私はきっと、天使アステリアのように慈愛に満ちた魔術師にはなれないから。ルグにわだかまりを抱いている時点で、おそらく天使アステリアの再来としては失格だ。
いつの間にか私たちはアトリウムを抜け、広大な植物園にやってきていた。風もないのにざわざわと草花が揺れている不思議な場所だった。ここには魔法調香で使うハーブや果物が植えられているらしく、馴染みの香りがそこかしこに
「腕を見せろ」
「え?」
「早く」
ルグは苛立ったように私の外套の留め具を外した。
ほぼ兄妹同然に育ったとはいえ、よくもこんな乱暴なことができるものだ。彼の横暴を忌々しく思いながら、外套を脱ぎ、真っ白なブラウスの袖を
グレースに摑まれた部分は異様に赤くなっていた。やはりあのとき、エルリクの魔法を発動しかけていたのだろう。そっと指先で触れてみれば、ひりひりと痛む気がした。
この程度の傷であればアステリアの治癒魔法で簡単に治せるのだが、残念ながら魔法使いは自らに魔法をかけることはできない。自分では治しようがないのだ。
だが、このくらいなら医務室を訪ねるほどではなさそうだ。痛みだってじきに引くだろう。
そう思い、捲った袖を元に戻そうとしたのだが、ルグの手が私の腕を摑むほうが早かった。私よりも冷たい彼の体温をじかに感じる。
やがて彼は何も言わずに外套から小瓶を取り出すと、私の腕の赤くなっている部分にばしゃばしゃと中身を振りかけた。甘い
「ルグ……そんな、もったいないよ」
魔術師の作る傷薬は非常に高価だ。この程度の傷で使うものではない。それにもかかわらず、ルグは惜しみなく小瓶の中身を使って私の傷を手当てしていた。
傷は、みるみるうちに治癒していく。瞬く間に赤みなど跡形もなく消えてしまった。
ルグは変わらず翳った瞳のまま私の腕を見つめ、指先で傷があった場所に触れた。
「痛むか?」
「……平気」
ルグは指先で私の腕をなぞり、傷が残っていないか丁寧に確認しているようだった。どれだけ触れられても、もうちっとも痛まない。
「その……ありがとう。ルグが傷薬を持ち歩いているとは知らなかった」
エルリクの魔術師は、たいてい傷薬を携帯しない。そんなものに頼らずとも、ペアのアステリアの魔術師が治療してくれるからだ。どちらかと言えば、傷薬は自分で自分を治癒できないアステリアの魔術師のために作られているものだと言ってもよい。
「……俺はお前を治してやれないからな」
ルグはぽつりと呟いて、
「アステリアの魔術師になりたかった。そうしたら、俺はお前を治してやれたのに」
ごく当たり前の願いを口にするように、彼は私の腕を見つめていた。翳りのある表情ながら、その瞳は至って真剣で、これは彼の心からの願いなのだと思い知らされる。
「何を……馬鹿なことを……」
ああ、本当に馬鹿だ。君は、なんて愚かなのだろう。
私だって、エルリクの魔術師になりたかったと思ったことはある。でもそれは、アルを殺された復讐のために、ルグをこの手で傷つけたいと考えたからだ。エルリクの破壊の魔法で考え得る限りの苦痛を与えた後で、彼に残酷な最期をくれてやりたかったからだ。
そんな惨いことを考えているのが私なのに、私を救いたいからアステリアの魔術師になりたかっただなんて。どうかしている。
傷薬を持ち歩いていることだってそうだ。私のために、わざわざ高価で貴重な薬を取り寄せ、携帯しているということなのだろう。
彼はずっとこうなのだ。いつだって私を守ろうとする。
こんな優しさを、私は望んでいない。彼にどんな感情を向けていいのかわからなくなってしまうから。
「……次からは、こんな小さなことで傷薬は使わないで」
「こんな小さなこと? お前が怪我をしているのに?」
嘲笑うような調子で彼は問い返してきた。だいぶ調子が戻ったように感じていたが、瞳の
やはり、禁術の話題には何かがあるのだ。ルグをここまで追い詰めるだけの、私の知らない何らかの事情が。
「あの双子を同じ目に遭わせないとな」
明らかな憎悪を声に滲ませて、ルグは植物園の中に生えていたローズマリーを引き千切った。どうにも不安を煽る行動だ。
「さっきのルグの魔法は、私と同じ目に、なんていう可愛いもので収まる気配はしなかったけれど……。それに、私的な
「授業ならいいのか?」
ルグは引き千切ったローズマリーをぱらぱらと地面に落として笑った。
「ま、まあ……限度というものはあるけれど」
当然ながら、学園内で命にかかわるような魔法を行使することは禁止されている。学年によって魔法の技術に差があるために明確な基準はないのだが、よく言われているのは「オルコス内で後始末をつけられないような魔法を故意に使用することは禁止」という目安だ。当然ながら今の私に、ルグの魔力の暴走の後始末をつけられるような実力はない。
「試験の最終課題はオルコスごとで戦うんだったか……」
何だか嫌な予感がする。しばし彼の様子を見守っていると、ルグは不敵な笑みを浮かべ、ゆっくりと立ち上がった。革のブーツが千切れたローズマリーを踏みにじる。
「楽しみだな。……必ずあいつらを打ち負かしてやる」
それは、ルグから初めて聞く試験に対する積極的な発言だった。
彼はもともと負けず嫌いな性格だ。ユリシーズの双子に、こちらが一方的にしてやられたのが気に食わないのかもしれない。
もっとも、一方的と言うには、先ほどのルグの様子はあまりにも恐怖を煽るものだったのだけれども。圧倒的な魔力と殺意を
まあ、何はともあれ、ルグが試験に前向きになってくれたのならば喜ばしいことだ。そのほうがご褒美にありつける可能性が高くなるのだから。今日のところは余計なことを言わないでおこう。
そう決めて、校舎へ戻ろうと
一つだけ、先ほどからずっと気にかかっていることがあるのだ。
それは、ルグが私を縋るように見つめていたときに囁いた「ごめん」という一言についてだった。
私の希望的観測に過ぎないのかもしれないが、あれはひょっとすると、アルを殺めたことに対する謝罪だったのではないだろうか。今まで一度たりとも彼の口からアルを殺めたことを悔やむような発言は聞いたことがないけれど、もしかすると、心の中では悩んでいたのかもしれない。
もしもそうならば、私はほんの少しだけ、彼を許せそうな気がする。暴走の結果なのだから許す許さないの問題ではないのかもしれないが、それでも、
小さく息を吸い込んで、僅かに早まる脈を落ち着かせる。三年前の事故について言及するのはどうしたって躊躇われるが、意を決して切り出した。
「ねえ、ルグ。……あの日、アルを殺してしまったこと……ルグは後悔しているの?」
ざわざわと植物が歌う。甘さと爽快感の入り混じるこの植物園は、アステリアの魔法とエルリクの魔法のあわいの場所のようだった。
ルグは、漆黒の外套を翻して、ゆっくりとこちらに向き直った。青磁色の瞳には、怪しい光が揺らめいている。
「後悔?」
彼は、滑稽な話を聞いたとでもいうように鼻で笑うと、そのまま私と距離を詰めた。あっという間に彼の深い影に包み込まれる。
「そんなもの、一度だってしたことはない」
「っ……」
彼は笑っていた。晴れやかに、あの日を思い出して
「だって……さっき、ごめんって……あれは、アルに対してじゃないの?」
ルグの反応をすぐには受け止め切れず、必死に言葉を探しながら食い下がる。ルグはしばし面白がるように私を見下ろしていたが、やがて私の手首を取ってぐっと顔を近づけ、言い聞かせるように囁いた。
「悪いがあいつの最期については、少しも悔やんでなんかいない。あれでよかった、死んでくれて何よりだ」
それは、紛れもなくルグの本音だった。僅かも揺らがない青磁色の瞳が、彼の本気を物語っている。
「どうして……そんなひどいことを……?」
視界が歪む。目頭が熱い。ルグは、少しもアルのことを好きではなかったのだろうか。三人で笑い合った六年間すらも、偽りだったということなのだろうか。
ルグは何も言わずに私を眺めていた。やがて、彼の指先がそっと、私の目もとに
「俺があの日を後悔することはない。この先も一生ないだろう。だから……」
彼の手が、頰に添えられる。指先が慈しむように私の髪を僅かに撫で、やがて彼は弱々しく笑ってみせた。
「お前は、俺を許さなくていい。それでお前が心を保てるのなら、この先もずっと、このままで」
めったに見ることのないルグの微笑みは、何もかもを諦めているような、どうにも寂しい笑い方だった。
「っ……なに、それ」
そんな笑い方をするのならば、何か言いたいことがあるんじゃないのか。
本心ではない言葉を並べて、私に恨まれたままでいいとほざく君が本当に嫌いだ。
私の頰に触れていたルグの手を振り払い、彼の胸倉を摑んだ。だが、それだけだ。威勢のいい手とは裏腹に、私は俯きながらぽつりと呟くことしかできない。
「……大嫌い」
「ああ、わかってる」
言葉ではそう言いながらも、傷ついたように笑うのはいい加減にしてほしい。私に恨み続けろなんて自分勝手を押し付けておきながら、本当は私に許されたいと思っているのは君のほうじゃないか。
憎み続けるのも疲れるのだ。私だって、好きで殺意を抱いているわけじゃない。それがどうしてルグにはわからないのだろう。
私にとっての君が、ただ嫌いなだけでいられるほどのどうでもいい人間なのだと、君は本気で思っているのだろうか。
君はやはり欠落している、心の、どこかとても大切な部分が。
──だから、シルヴィアがルグを見ていてあげなきゃいけないよ。彼は、君がいなきゃ生きていけない。
いつかアルが私に言い聞かせたその言葉は、まるで呪いのようだった。今もじわじわと、私の心を
私だって一人ぼっちは嫌いだ。嫌いだけれど、アルを殺めたことを悔やまないルグはもっと嫌いだ、大嫌いだ。
いつしか両目から大粒の涙が流れ出ていた。透明な
「……泣かせるつもりはなかった」
どういう感情から泣いているのか、私にもよくわからない。
ただ私は、私にルグを許すだけの大義名分を与えてほしかったのだ。彼が少しでもアルを殺したことを悔やんでいるのなら、錆びついた二人の歯車をもう一度、動かせるような気がしたから。
その浅ましさに、泣きながらも自嘲気味な笑みが零れる。アルを恋しく思いながら、私はルグを許して、この張り詰めた関係から解放されたいと願っている。私がアルを悼む気持ちはその程度なのか。
私の心はぐちゃぐちゃだ。いつだって、ルグが
気づけばルグの手が私の後頭部に添えられ、軽く抱きしめるように引き寄せられていた。まるで私の涙を見まいとするような素振りに、余計に胸がいっぱいになる。
学園全体に、重厚な鐘の音が響き渡る。授業の終わりの鐘なのか、それとも次の授業の本鈴なのかわからない。
鐘が鳴り終わると、まるで私たち二人が取り残されたかのような静寂が訪れた。
君と二人きりなんて御免だ。なんて言いながら離れられずにいる私も大概だ。
空が翳る。いつしか私たちの周りには、陰鬱な雨の香りが立ち込めていた。
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