泥々

春炬燵

泥々

さてはて、

お聴き頂きますのは子供じみたただの戯言


悪辣たるは憎らしきそのしたり顔


酸いも甘いも噛み分けた大人?

それちゃんと噛めてますか?

全部鵜呑みにはしてませんか?


まあまあ、怒りなさんな

なんとまぁ、下卑た外面


馬鹿にしてはおりませんよ

虚仮にしてはおりますけれど


先に生まれただけの愚か者共

何を知ったような口を


憎まれっ子世に憚る?

蔓延っているのは、歳を食った子供である

人を喰ったような態度

中身など無いに等しきがらんどう


これを満たすは飲兵衛、酩酊するほどの酒

呑めばたちまち酔いが回り、

人が変わり、

本性は丸出し


あらら、なんて惨くはしたない

臭ってしまって仕方ない

そんなの仕舞っておいて頂戴


酒と煙草

悪しき大人共の象徴

それを見て溢れ落つる嘲笑


酒に溺れ、煙に巻かれて

黒い肺で白い息を吐いて、頭垂れて歩く姿はまるで生きた屍



嗚呼、酔狂なこの世界

生き残りたいか?


ならば、隣の馬鹿の首に手を回せ


後はご勝手、自由気儘に

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

泥々 春炬燵 @yabuhebi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ