死がふたりを分かつまで ～ディ・ア・レ・スト 外伝～

なかがき その二『ディ・ア・レ・スト』登場人物一覧

　閑話休題、その二、みたいな。

　ここで物語の、現時点での主要登場人物をさらっとおさらいしておきましょう。

イヴァン・ドヴォルグ

　元軍人。士官学校卒の職業軍人として恒星間抗争の戦時中は各地を転戦していたが、終戦間際、最後の任務時に指揮していた船が被弾、負傷し顔の右半分を無くす。顔半分は人工皮膚に覆われた機械。また負傷と同時に家族の記憶を失っている。39歳。

　短く刈った金髪に、薄いブルーの目。

スノウ・フイユ

　鉄屑拾いを生業とする少女。実父は徴兵され戦死、母とも死に別れ、血のつながらない家族と暮らす。空襲時に避難中レイプされたことを機に、夜は娼婦として街で身を売る暮らしを強いられていた。終戦直後、イヴァンと出逢う。18歳。

　黒い瞳に黒髪。透き通るような白い肌。

アンナ・モノトヴァ

　軍医。イヴァンとは士官学校時代の友人であり、元恋人。イヴァンとスノウと偶然同じ船に乗り合わせ、イヴァンに家族の情報を教える。38歳。

キース・レイガン

　元軍人。イヴァンと一時同じ部隊に所属していた戦友。故郷のヒモナス星域における麻薬取締官として、イヴァンの前に姿を現す。イヴァンの消えた記憶の秘密を握っている。38歳。

ターニャ・ドヴォルグ

　イヴァンの妻。終戦直前、空襲で負傷し、戦後はバレンシアの精神病院に入院している。37歳。

ナターシャ・ドヴォルグ

　イヴァンの娘。将来の夢はヴァイオリニスト。父を慕う明るい少女。9歳。

ショーン　

　バレンシアのセントラル・パークにアトリエを持つ絵描き。自暴自棄に陥っていたスノウを助ける。21歳。

イルク

　イヴァンとスノウが乗船していた船の操舵士。麻薬を服用し、中毒作用のさなかにスノウを戦争で亡くした妻と思い込み、立て篭もり事件を起こす。35歳。

《外伝》

マリー・レイガン

　キースの従姉妹。キースを兄のように慕い、成人してからは密かに恋心を抱いていた。ジャーナリスト。25歳。

ジェシカ

　キースの婚約者。戦時中、従軍看護婦として瀕死だったキースを助けた縁で出逢い、恋人となる。34歳。

ハーバル

　高等検察官。雪のなかからイヴァンとスノウを救助した張本人であり、以後、二人の生活を世話したり、軍事裁判中のイヴァンをサポートするお目付役的存在。48歳。

※年齢は初登場時のものです。

※ここから本編をお読みになる方も、もしかしたーら、いらっしゃるかもしれないので、説明は最低限に抑えましたが、多少のネタバレはお許しください。

　では、引き続き外伝をお楽しみください。（パソコン相変わらず壊れてるのですぐに更新とはいかないのですが）

　あ、これを見ながら本編をまた読み返してもらうのも大歓迎です……！