40話 遅すぎる顔合わせ
それから数日が経ち、
時刻は早朝8時。
修行が無いからといって、特に何かすることもない
「ここは“異界”らしいが、
一応、昼と夜の概念はあるのか…」
「おはようございます!
「あれ、
「
特に嫌な顔をするわけでもなく、爽やかな笑顔で
「いやいや私なんてまだまだですよ。それにここでは本来の肩書きなんて有って無いようなものですから 」
「そう言えば、
「
「時代と共に御三家の力も衰えてきました。
「そんな軽いノリで当主がフラフラしてていいのかよ」
「もともと父上が適当なお方ですから。郡山家は本来、長子が20歳を迎えた時点で正式な当主になるのですが、父上はその掟を無視して兄さんを
「よくよく考えれば、
…少し間が空き
「あはは…そうですね。バレてたら完全に機関を敵に回してたと思います」
「そういえば、
「ホントですか。それは助かります。
左右には白を基調としたアンティークドアがずらりと並んでいて、レッドカーペットが廊下の突き当りまで伸びていた。
「おはようございます。
扉の向こうには銀の短髪に青いパーカーを被った青年が立っていた。
端正な顔立ちからは、パーカーでは隠しきれない爽やかさが
「
パーカーの青年は
「そう言えば挨拶がまだだったね。強襲班、副班長 の
「
「はは、確かに物騒な組織であることは否定しないよ。ボーダレスは十数名の小さい組織だけど、一応、能力に合わせて班分けされてるんだ」
ある程度会話をしたとろで、
次の部屋の前に着くと、先ほど同様に
すると突然、扉が勢いよく開き何者かが跳び出してきた。
その背後にいた
「やはりお前だったか。この変態め!また寝込みを襲おうったって、そうはいかないんだから」
最早、お馴染みの展開になりつつある。
半袖にデニムのショートパンツの赤毛の少女は、倒れた
「この子は
「ぐぉ!…ちょ。待てって!ちょ…」
結局、互いに自己紹介を終える前に
「
「まあまあ。
「いやいや奪ってませんから」
「後のメンバーは出払ってるみたいだね。お昼には任務の作戦会議をするみたいですから、それまでには参加者は帰ってくると思います。私も用事があるからここら辺で…」
「わかりました。お忙しいのにありがとうございました」
ボーダレス 那須儒一 @jyunasu
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