第2話+Old time Altair Ver.0.2
私は涙を流さない。
いつも彼はかろ軽やかに走っていた。
私はいつだって偽物で本物にはなれなかった。
きっと彼は言うだろう。
この先同じ轍を踏まないことが大切。もし君が本物にこだわるなら。
彼との出会いは同じクラスになった時だ。
そこ頃学校、生徒会は判断を迫られていた。
そう陸上部のもめ事に。
陸上部の長距離部員は記録を目標に短距離部員たちは部活動としての部を作りたかった。
そこでのもめ事は部だけではどうしようもないことになり、
彼が同じクラスになってはじめて私に声をかけてきた。
私はそのころ生徒会副会長と言う役職についていたので彼はそれを理解した上で
彼)放課後生徒会室に相談しに行ってもいいですか?
急であったので理解をするのに数秒かかり
私)はい。
返答をしなければという思考回路になり二つ返事で返してしまった。
彼)ありがとう。放課後すぐに向かいますのでよろしくお願いします。
私)よろしくお願いします。
オウムの様になってしまった。私の悪いところ丸だしじゃないかと思いつつ、それを見ていた友人たちにいじられ昼の休憩時間が終わった。
午後の授業はほとんど頭に入らず彼の走る姿が永遠と脳内で再生される。もちろんもめ事があった時、相談に来ることは想定していたが、こんなにも早く、くるとは予想外であった。
私は部員でない以上外部の人間であるし学校側の意思に従うしかない。
生徒会内部でもこの件については議論の上(建て前)学校側の意思に従うことが決まっている。
彼がそれも知っていて相談にきたのであろうか?
だめだ、考えても思考がパンクする。
授業が終わり、放課後になり私は職員室に向かう。
学校内をあるくと陸上部の話題でいろんな憶測や噂が飛び交う。
そういのを聴くたび私の無力さを実感する。
なにもできない。ただの器で、飾りで、華でしかない私自身を嫌う。
今日はちょうど生徒会会合、議会かなくラッキーであった。
階段を上り生徒会室に向かうと途中で彼とあった。
彼)よっ。今生徒会室に向かうでした。
敬語が慣れていない彼に私は
私)いいよタメ語で私もそうするから。
とりあえず距離を縮めることにしてみた。
彼)そうだね。敬語で話すのって難しから良かった。
そう話す間に生徒会室につき、私は短い距離で良かったと安心する。
私)どーぞどーぞ、好きなとこにかけて待っていてお茶だすので
と一回言ってみた言葉をいうと彼はカバンから100%ブドウジュースとイチゴジュースをだして
彼)いいよ、どっち飲む?
彼のほうが一枚上手であった。でもそのやさしさ、気遣いができる彼に一層惹かれる。
私)おぬし、やりおるの
と私は慌てて、照れ隠しをすると。彼は微笑んだ。まるで幼児をみるよに。
墓穴を掘る。
彼)困れせてごめん。
と苦笑いする彼を見て一層私は恥ずかしくなる。最終手段。
私)トイレ行ってくる。
そう言っていきよく走ってトイレに駆け込んだ。
深呼吸をして落ち着き、手を洗い生徒会室にもどる。
すると彼は窓からグランドの方を眺めていた。
まさにその姿は写真映えする。もしくは絵画にもなりえる様だった。
その時私は知ってしまった彼が望むものを。
私)今日もいい天気だね。
彼)そだね、ほんとは部活あっただ今日。
私)そうなんだ。
彼)でも今の部はほんとに居心地がよくない。もちろん流れがあるからしかたないと思う
私)うん。
彼)でも今の流れはも部内でコントロールできていない。
私)そうかもね?
彼)答えられたら答えて欲しい。学校側または生徒会の見解はどのようなもの?
私)私のひとりごとになるけど、長距離部員に肩書を背負ってもらって、短距離部員には部室所有を暗黙の了解として与えて、クラブに一時的に降格してもらう。
彼)そうだよこれも僕のひとりごとになるけど、それが最高の選択ではないけど、最善の選択だと思う。
私)私はそんな中途半端な判断はよくないと思うけど当事者ではないし権利も資格もないから。
彼)うん。
私)だから今の私は嫌い、飾りで、器で、華である自身が、もっと私は欲に汚いから。
彼)そうなんだ、これからの判断を後悔しないことだね。
私)後悔?
彼)これは人からの受け売りだけど、どんな人にも判断とか選択を迫らる時は遅かれ早かれくる。その時自分自身で迷ったなら未来で後悔しないほうを選択するのがいいって。
私)そうなだ、陸上部の件は?
彼)そう僕は今後また長短距離が同じ部で活動できるようにしたい。だから会長に判断を相談して、僕がけしかけた。
私)えッ?
彼)会長に相談して、この件を学校全体の流れにすべきだって言われて、会長の望むように踊った、そのほうが僕のの望みと重症の被害者が出いないと考えたから。
私)そうなんだ。会長になるってそういう重みと思考ないとダメなんだ。じゃさっきの質問も知っていてきいたの?
彼)そこまでは知らなかったけど、今朝、会長に君が反対していたって一言声をかけてくれたから。
私)私も劇の一員だったんだ。
彼)そうかもね。
私)でもありがとう。目指すべき方向がぼんやりと見えてきたよ。
彼)こちらそこ。
私)答えを教えてあげたお礼なんだけど?
彼)やっぱり生徒会は怖いね。
私)まだ何も言ってよ?
彼)言いたいことが分かるから。
私)わかるならいいよね?
彼)はぁ入会はしないよ部活で忙しから。
私)猫の手を借りたい時はお願いするからね。
私と彼は笑いあい目指すべき座標を理解した。
だからこそいまでも彼との出会いは覚えている。
そして私も生徒会室からグランドとその先の街と空を眺める。
ここちよい風が流れる、それから夕日が眩しく私たちを照らす。
Old time Altair @douzimyatubaki
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