Old time Altair

@douzimyatubaki

第1話 Old time Altair

あの頃の僕らはあまりにも幼すぎてわがままだった。

僕はきっと彼女の事が好きであった。

でもそれだけが理由になるとは思わなかった。だからこそまだ大人になれないでいる。

そのんな僕にきっと彼女は言うだろう、またうつむいて、私そういう人嫌い。


その言葉を発している彼女の姿を思い出す度に僕はあの丘へ向かう。そう泣きながら。


彼女は美しかった。大和撫子というのであろう。しかしマラソンをしていた彼女はショートヘアだった。


彼女の走る姿は軽やかで、無重力空間にいるようであった。


彼女とので出会いは部活動であった。僕らは陸上部に所属していた。



このころ、短距離部員と長距離部員の間で埋められないほどの溝があった。



何故か?理由は簡単。目的の違いである。短距離部員たちは記録ではなく部活として活動したいと考え、長距離部員はその逆であった。彼女と僕は長距離部員であった。

そうどうしても記録にストイックに挑戦したい人たちであった。

話し合いに話し合いを重ねて、また学校側、生徒会すべてを巻き込み結論をだした。



それが間違いであったとしても。

もうそのころには誰にもその流れをコントロールすることはできなかった。これが一番の失敗であったと今でも感じる。



結果、僕らは陸上部の肩書を貰い、短距離部員たちはクラブになった。

もちろんこの先この学校に入学する生徒には申し訳のないことしたと謝罪したい。

そうして僕らは新制陸上部として活動を再起動した。


もちろん退部していった生徒が多数で残ったのは数人であった。


しかしもうそのころには僕らには時間がなかった。

あと2年の学生生活で実質1年しかなかった。


きっとあきらめもクラブの生徒のように必要なのであろうか?


いいや違う賛同していま残っているだからこそ成果で記録で結果を出さなければならい。



そのその日はたまたま自主練習でほとんど休みみたい日で放課後、最終下校時刻まで僕は走っていた。


顧問に帰宅を促され渋々、教室に向かった。

何故、教室かというとクラブが部室所有を希望して僕らは教室とか更衣室、トイレなどで着替えて部活動をするスタイルであった。


教室につくと日か暮れて電気をつけないと暗くて何も見えない、そんな状態であった。


しかし誰かが教室にいることはわかった。



彼女)お疲れ、今日も走っていたの?


彼女であった。こんなか弱い声をだすなんて珍しい。



僕)おつかれー、こんな時間までどうしたの?


知っていて僕は質問した。



彼女)なんかわかんなくて


僕)うん、



僕は自身の無力さをかんじる。瞬間長い沈黙になりそうだったので僕は



僕)腹減った?ファミレスいく?


そうすると彼女は


彼女)ありがとう


と今にもくずれそうな

彼女は弱く、そして強く言葉を発した。

それが僕と彼女か初めて深く話し合う機会であった。


夕日の橙色から暗く蒼い空が広がるころ僕らはファミレスへと向かう。


ファミレスに入店すると、片田舎のファミレスぽく、家族連れが数組、老夫婦、スーツ姿の男性。まばらに客が入っていた。

僕らは向かい合うように座った。

彼女は言う。


彼女)今日は私が奢るよ

僕)いやいいよ僕の方が多く食べるから


と否定すると少し機嫌を曲げて。


彼女)いいよ。

と強く彼女が否定するので話が進まないので

僕)とりあえず何かたのも


と言うと気に入らないって感じで僕の事を見る。

ドリンクバーとピザとかサラダとかたのんだのち僕らは本題に入る。

彼女から話はじめた。


彼女)陸上部の判断は間違いだったと思う?

僕)いいや間違っていたとは思わないが、正しい判断であったとも言えない。


彼女)どう言う事?

僕)まず仮に正しければ陸上部と言う名前は使ってはいけないと感じる


彼女)名前は別にいいと思うけど

僕)違う、これから先また陸上部に残る可能性があるということクラブが廃止される可能性もある。これから先このを考えると生徒会とか学校側は陸上部を存続させる事が目的だから僕らが卒業した後またもとのとうりになるかも


彼女)じゃあ私たちは間違っての?

僕)それはこれからわかる事。もし陸上部を長距離部門だけに絞るなら、まずは名前から変えるべきだと僕は思う。もちろんこれは僕の考えでこれも必ずしも正しいとは思わない。


彼女)そうやって逃げるだ?

僕)まあ逃げなのかも知らない。でも学校側から見たら、これから入って来る後輩からしてみれば僕らの世代の勝手な都合でしかない。


彼女)じゃあどうすれば正解だったと思うの?

僕)僕の意見になるけど陸上部という存在を廃部してマラソン部とか駅伝部とかにするべきで、もう陸上部部が元に戻る可能性をゼロにして、一から始めるべきだった。


彼女)そう思うなら君は何で言わなかったの?

僕)それは僕のわがまま。別に部活だから意見が違ってもいいし、何を目的にするかは個人の自由でいいと思うから。


彼女)遊びでいいっていうこの?

僕)遊びでいいとは思わないけど僕らの目指す目的はみんな同じでないから人それぞれでいいって事だよ。


質問責めにあいとりあえずその場は食事が届いたのでとりあえず彼女は落ち着いた。

そこで僕はお茶を濁す。


僕)なぁ飲み物とりにいこうよ。

彼女)ずるいよ

僕)まだ学生だからね


と皮肉で返すとあっそうと不機嫌になった。


僕らは話合う陸上部のことも僕らについても。


僕はもうその頃には彼女に異性としての感情を抱いていたのであった。


食事と雑談をするともうすっかりと夜になっていた。


少し落ち着いた彼女に僕は言う


僕)とりあえず今日はここまでにしよう。

と僕の悪い癖のとりあえず先延ばしを発動すると彼女はそれを理解していた。


彼女)今解決できなと私は後悔する。


僕らは再び話し合う。

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