休憩話 過波探偵事務所②

「っは⁉」


目を覚ますと、そこは俺の探偵事務所であった。


「あれ、俺は事故にあって死にかけていたはずじゃ……」


「何を寝ぼけたことを言っているのですか?」


「ああ、おはよう、阿阪あさか


こいつは助手の阿阪 美葉音みはね、事務所の会計も行ってくれている。


「ところで、今日はどんな夢を見たんですか?

はい、これ朝食のスープとパンです。」


「ありがとう

今日は、俺が死ぬ夢を見た。仕事で猫を探しているときに交通事故にあって、死んだ夢だった」


「まぁ、なんて物騒な夢を見ているんですか」


「悪夢だったよ。地獄だった……」


「ところで今日は警察の方から依頼があるとか言っていましたよね?」


「ああ、今日は捜査の依頼だ」


「捜査、ですか……」


「正確には、殺人事件の捜査協力の依頼だ」


「おいおい、まだうちは営業開始していないのだが、国井くにい刑事」


こいつは国井朝霧あさぎり、捜査一課の刑事である。


「それで、今回の事件なんだが……」


「なあ、見てわかんねぇのか、今から朝飯食うんだが?」


「ちょうど今日は僕も朝飯を食ってなくてね、阿阪さん、僕はコーヒーだけで結構ですよ」


「かしこまりました、少々お待ちください」


「阿阪も、こんな奴にコーヒーなんて淹れてやらなくていいから‼」


「で、話を戻すが今回は殺人事件だ」


そう言いながら国井刑事は、俺の前に座った。


「今回の事件の被害者は、20代前半の女性と男性、凶器は刃物のようなもので、死因は、傷口からの大量出血によるもので、遺体は心臓を抉り取られていた」


「刃物のようなもの?」


「コーヒーはいりました。ごゆっくりどうぞ」


「ありがとうございます。

で、凶器のほうは、俺たちは大鎌だと睨んでいる。」


「大鎌?それって死神とかが持っているようなか?」


「ああ、それだよ。でもなあ、正直言うとそれ以外の凶器はありえないんだよ。切り口がさ、刀傷のようにも見えるが、やはり、えぐられた部分がある。それゆえに大鎌だ」


「遺体の写真とかはあるか?」


「残念ながら、それの持ち出しは許可されなかったが、署に行けば見せることができる。あと詳しい資料も」


「じゃあ、行くか警察署。でも、まずは」


「ああそうだな」


「まずは、朝飯を片付けねぇとな」


そう言いながら、俺は阿阪の用意してくれた朝食を食べた。
















__________________________________________________________(あとがき)

皆さんこんにちは、汐風波沙です

ついに過去喫茶も探偵編に入ってしまいましたが、楽しんでいただけてますか?

よかったら、作品の感想をいただけると、今後の執筆に気合が入るので、よろしくお願いします。

あと、宣伝になるのですが、総会本棚さんで、別作品になるのですが、『雨が降っていますが、私と結婚しませんか?』を再編集して投稿していますので、よかったら読んでみてください。

また、こちらの感想も募集していますので、よかったら感想をいただけるとありがたいです。

これからも頑張っていきますので、応援、レビュー、♡、☆をいただけると今後のモチベーションになるので、よろしくお願いします。

以上、汐風波沙でした‼

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