第5話
別にさ、見せつけたくてやったわけじゃないのに。
なんであんな言い方されなきゃいけないの?!
自分が出来なくて、私やロゼッタが出来たから気に入らないの?
出来たのが私やロゼッタじゃなければ、ロルアは妬まなかったの?
もしミルキィだったら、素直にすごいって言ってた?
もう訳わかんないよ。
私たちも失敗すれば良かったの?
仮に失敗してたら、似たようなこと言われて笑われてたよね。
«ルーナ。元気出して?»
ってモンブラン。元気出せないわ。
『モンブラン、ありがとう。でも、今は無理みたい。』
ロルアは、私たちがどうすればあんな事言わなかったんだろ。
考えてもキリがないわ。人の心の中までわかるわけないもの。
それから、どのくらい泣いてたかは覚えてない。
けど、気がついたら寝てたみたい。
ん?ブランケット?誰がかけてくれたんだろ?
『ねぇ、モンブラン。この部屋に誰か来た?』
«ええ、来たわ。背の高い赤毛の男の人だった。»
背の高い、赤毛の男...。
でも、男子は女子寮に入れないはず...。
唯一、男子で入れるのは、監督生だけ...。
ってことは、ルーシー?!
でも、どうして?あっ、手紙...?
【シャロームへ。勝手に入ってごめんね。弟たち(双子の方)が、シャロームが昼食の席にいなくて心配してたよ。1年生内の噂では、泣いてるって聞いて怒ってたしね(笑)起きたら、大広間においで。ルーシーより。】
今の時間は、夕食かな?お腹空いたあ。
フレディとジョージにも心配かけちゃったのか。
謝らなきゃね。ところで、ロゼッタは?
選ばれし力 Sumire @mika_10
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。選ばれし力の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます