蝉時雨が止む
e2ku
蝉時雨が止む
視界に映った蝉の亡骸はぐちゃぐちゃで、何故か私は目を離せずに嗚咽を堪えている。
狂いそうな程の猛暑に対して抱いた感情のひとつさえ忘れてしまうのも、この夏の所為にしてしまう。
夏が暑いのは当然のことである、と。
エスオーエスの声を零すことが羞恥に繋がるのならば救援は来ていたのか。
私という「一つの尊い命」を奪ったのは私であると、気付いたはいいが手遅れであった。
蝉時雨が止む e2ku @2jo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
夏の毎日日記🏝/天伊あめ
★12 エッセイ・ノンフィクション 完結済 25話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます