六十一日目:暗黒舞踏 第六話

 突然に部屋にやってきた亜耶の姿を見て驚いた洋一は、慌てて脱ぎっぱなしの制服や乱雑に置かれた荷物をはじに寄せた。

「ちょっ、来るなら来るって連絡くれればいいのに。どうしたんだよ、亜耶」

「あたしって本当にダメみたい……」

 亜耶は肩を落として、愚痴っぽく洋一のいるベッドの隣に腰かけた。

 彼女の指先には、ばんそうこうが貼ってある。

「お料理って難しいね……ほかの家事だってそう。今まで部活と勉強ばっかりでなんにもできてないし、お母さんの手伝いするって言ったのに、なんかかえって心配かけてて、全然役に立ってないみたいでさ……」

「近所のよしみなんだから、うちの母さんを頼ってくれって。それに、おじさんおばさんを支えられるのは亜耶しかいないんだから。亜耶までつぶれたらダメだよ」

 亜耶はベッドの上に倒れ込み、枕に顔をうずめる。

「……もう、疲れちゃった」

「これからどんどん良くなるって。今が踏ん張り時だから、もっと楽に……」

 そう言ったところで洋一は言葉を呑んだ。

 亜耶は声を殺していたが、その背中は小刻みに揺れていた。

 泣き虫の洋一少年の前ではいつも気丈だった亜耶が、ここのところ泣いている。

 彼女が咄嗟に心の拠り所として頼ってしまうのは、互いに勝手を知る仲だからでもあるのだろうが、頼られて嬉しくありつつも、彼女を救う術は今の洋一にはない。

 何も言えずに、黙って亜耶が言葉を発するのを待つ。

「……こんど、お父さんの治療が始まるんだ。それにがんが転移してるのが見つかって、それは副作用もすごい苦しいみたいだし、それでも治る確率は低いって……」

 雪とドロッチャの魔法が拮抗していたのだろうが、有栖川の目的を達成するという執念のせいか、亜耶の父の病状は少しずつ悪化していたようだった。

「お母さんも、すごく落ち込んで気疲れしちゃって……最近はダメみたいなの」

 彼女を慰めようにも、どう言葉をかけるべきか悩み、洋一も考え抜く。

「……いつも『頑張ろう』だったじゃん、僕ら。お互いに頑張れって言えるんだし、困ったら助けてって言ってたんだから、今も言ってくれよ」

 それでもすっかりと気落ちして反応もない亜耶に、洋一も雪に視線を送る。

 雪は彼を叱咤するように、亜耶に向けて指をさす。

「だが、こうして素直に弱さを出せる友がいるのが、今の三枝亜耶の心の支えとなっている。洋一もそれを察してやれ」

 じゃあ、察してやれってどうしろっていうんだよ――洋一も雪を見返すが、どんな言葉や行動が最も亜耶の慰めになるか、ここぞという所で判断ができずにいた。

 仕方なしに、彼女の頭に掌をポンと置いてやる。

 自分が泣き虫だった幼少の頃、よく泣いていた時に亜耶がしてくれたように。


 ドロッチャの水晶球の中に、その室内の光景が見える。

「きゃあぁーっ! ご覧なさい、この二人の様子。困っても寄り添いあい支えあう。これが絆ですわ。胸アツですわよ!」

 熱い感情がたぎり、ひとり興奮するドロッチャ。

 だが、有栖川はみるみる怒りに表情を歪める。

「ぜんぜん、今までの魔法はぜんぶ逆効果じゃない! なんなのよ、この二人は!」

「これはわたくしの魔法とは関係ありませんわ。全てヨーイチとアヤが今まで築いてきた絆の結果ですわよ。コスモスとキノシタにはこの絆はあるの? あなたはなぜこうはできないの?」

 怒りに肩を震わせる召喚主を、ドロッチャも珍しくぴしゃりと諫める。

「三枝さんがいるせいで、木下くんがこっちを向いてくれないのよ! それならさっさと、二人してくっついてる素振りをして木下くんを諦めさせてくれればいいのに、本当に許せない……」

 興奮し過ぎた有栖川は、冷静さを戻すよう心の中で自分に注意をする。

「ドロッチャ。次の魔法をお願い」

 召喚主の要求であれば、契約中の魔女は応じざるを得ない。

 ドロッチャは水晶球の映像を消して、有栖川の指示を待つ。

「やっぱり榊原くんが邪魔だったようね。向こうにも魔女がいるのに、わたしもやり方が少し甘かったわ。彼まで失ったらそのダメージは大きいはずよ。だったら、彼の気の良さを利用してやるわ。三枝さんがピンチになったら助けずにはいられない。そこを助けに入ったところで悪いけど彼には……和風の魔女となんの契約をしているのかわからないけど、どうせ百日経ったら死んじゃうんだから、先に楽にさせてあげた方がいいわよね?」

 有栖川は薄いレースのカーテンから空模様を見る。

 外は六月の薄曇りだったが梅雨にはほど遠い、晴天であった。

「ねぇ、ちょっと今から明け方まで雨を降らせといてくれる?」

「雨ですの? 別にわたくしほどの魔力と才能なら問題ないですけど」

 有栖川は通学カバンを手に取り、外出の準備をし始めた。

「雨を降らせたら今日の魔法はおしまいですわよ。そのあとはどうしますの?」

「それはまた次の指示をするわよ。雨が本降りになる前にちょっと『買い物』に行ってくるわ。契約した魔女にまでえらそうに説教されたら、たまらないわよ」

 部屋のドアが閉まると、ドロッチャは水晶球を磨きだす。

「人間とは恐ろしい生き物ですわね……だからわたくしも魔女になったのですけど」

 

 次の日。

 朝日が昇る前には前日に降りだした雨もやみ、まだ湿ったアスファルトが陽光を反射して輝く。

 亜耶はいつものように玄関先で待っていた。

「おはよ、洋一。昨日はごめんね」

 洋一も昨日から、そこはかとなく元気がない彼女の様子を案じる。

「亜耶……だいじょうぶ? 家のことなにか手伝える? 何でも言ってくれよ」

「あっ、ううん。だいじょうぶだよ、ホントにごめんね」

 だが、亜耶は考え込むようにぼんやりと歩くことが多かった。

 洋一も敢えて語らず、その隣をゆく。

 それでも、そばにいて欲しいと彼女が願うのならば、いつでもすぐ守れるくらいの距離を歩いた。


 その日の放課後。

 洋一と亜耶はともに駅から自宅までの道を歩く。

 いつもは二人で雑談をしたり、たまにはケンカをしたり、部活で個別に下校しながらも、通い続けた道だった。

 特に魔女の雪と契約してからの洋一には、暴走トラックやオオカミに襲われたり、亜耶の思い出の品を探すため過去に戻ったり、魔法少女や銀行強盗に出くわしたり、一緒にランニングをしたりと、濃密な時間を過ごした道だ。

 洋一も不思議と今日は、その場所を通ると記憶が鮮明に蘇る。

 雪も会話のない二人の様子を黙って見守った。


 やがて二人は、低い土手が両側にある小川にかかる橋まで歩いてくる。

「洋一、きのうはごめんね」

「別に気にしてないし、亜耶も気にしなくていいよ」

 急に立ち止まって、欄干に寄りかかる亜耶。

 それに合わせて洋一も立ち止まり、同じように橋の下の景色を見る。

 さほど広くない川幅ではあるものの、前日の降雨で水量が増し、やや濁った水面には小さな波や渦が立ち、水の大群は音も無く下流へと進んでいく。

 水面に視線を向けたままの亜耶は、ぽつりと語り出した。

「あのね……お父さんの治療が始まるって言ったでしょ? 病院に行ってお父さんの看病もあるし、お母さんの代わりの家事もやらなきゃだから、陸上部は続けられないなって思って……それに、けっこうお金と時間がかかるらしくてさ」

「……そうなんだ」

「保険に入ってるからあたしには、このまま通学したほうがいい、学校や部活は続けて大学を目指しなさいって言ってくれるんだけど、お父さんたちに迷惑かけたくなくて……今のまま私立じゃ、きっと大変だと思うの。大学も国公立なら学費も安いし。でも、そしたら勉強ももっとしなきゃ、あたしのレベルじゃ合格も大変だし……それにもし最悪の場合、お父さんの治療がうまくいかなかったら……大学は諦めて就職するかもしれないし」

 洋一はすぐ横にいる亜耶の顔をじっと見る。

 彼女の顔は、まだまだ明るい六月の夕方の西日よりも、暗い影を湛える。

「……それでね、あたし……公立の学校に転校しようって思ったんだ」

 彼女の発言を瞬時には理解できず、しばし茫然とする洋一。

 すると亜耶の肩を掴み、自分の正面に向かせると彼女の目を見据えた。

「そりゃお金のことはしょうがないけど、亜耶の気持ちはどうなんだよ! これで退学していくのが一番だって思うのかよ!」

「あたしだって高校受験を頑張って洋一と同じ学校になんとか入れたのに、家のことを考えたらしょうがないよ……こんな急にいろんなことが起こるなんて思ってなかったもん」

 有栖川への怒りが沸き、洋一はぐっと目を瞑って歯を食いしばる。

 だが、亜耶は身勝手な決断をした自分への、幼馴染の憤りであると感じていた。

「勉強なら僕が教えるし、うちの父さんや母さんも手伝ってもらえないか聞いたんだよ。三枝さんちならできる限り協力するって言ってくれたんだからさ、まだまだ頑張れるじゃないか!」

「洋一の気持ち、嬉しいけど悪いよ。これ以上は迷惑かけてられないから」

「迷惑だなんて思わなくていいって前に言ったじゃないか……どうして急に……」


 そんな二人の会話を映しだす水晶球。

 ドロッチャの横で覗き込む有栖川は、笑みを隠しきれずにいた。

「聞いた、ドロッチャ? ついにやっと三枝さんがいなくなるのよ! 二人とも思わせぶりなことするし、ずいぶん手こずったけど良かったわ……さすがは魔女ね。ドロッチャの力を借りたら、ひと月とかからず三枝さんを退学させられたじゃない」

「わたくしは至高の魔女ですから、当然ですわ」

 ドロッチャは洋一や雪に対してやる高飛車な自慢の素振りとは異なり、声も表情も変えずに淡々と語った。

 だが、ひとり愉悦ゆえつに浸り、早くもこれからの木下との学園生活を妄想し始める有栖川に対して、注意をする。

「まだですわよ。アヤが退学届を学校に提出した時点で、あなたの願いは成就しますわ。それに、このあと今日の魔法の発動がありますわ」

「そうだったわね、まだ最後の仕上げに、榊原くんを排除するんだったわ。三枝さんには最高のプレゼントになるわね」

 ふたたび覗き込んだ水晶球の中では、洋一が大声で叫ぶ。

「悪いことなんかあるかよ! いつも一緒だっただろ! どうしてこういう時に僕に相談してくれないんだよ! そういうことばっかり自分で抱えこんで……僕が泣き虫でチビで情けなくて頼りない洋一だったからか? 昨日だって部屋にきてくれて嬉しかったし、今だって亜耶のことをずっと心配してるのに」

「ごめんね……」

「おいっ、亜耶っ!」

 駆け出そうとする彼女の腕を掴み、強引にぐるりと振り返らせる。

「だったら対決しよう。亜耶と僕で決めよう」


 日没前のわずかに陰る河川敷。

 洋一と亜耶は築堤から一段低いところに舗装されたマラソンコースの上にいた。

 いま渡った橋から、少し下流に見える橋まで、およそ二百メートル。

 そこの下を先に走り抜けた方が勝ち。

 亜耶が勝てば、希望どおりに転校する。

 洋一が勝てば、彼の両親のサポートを得て、同じ学校で頑張る。

「ねぇ洋一。これはあたしんちの話だから対決してもなにをしても、これ以上はどうしようもないの。それに……あたし、陸上部だよ? わかってるんでしょ?」

「わかってるよ。手を抜くなよ」

 幼少期からずっと一緒で、いつも行動を共にした幼馴染。

 だからこそ、相手の言い分もよくわかる。

 それゆえ互いに譲れない想いもはっきりとさせたい。

 洋一は無理を承知で、自分の気持ちを伝えるために走る。

 亜耶は彼を諦めさせるため、敢えて負かすべく全力で走る。

 そうして二人はスタート地点に並んだ。


 雪は橋の欄干の上に立ち、河川敷の二人の姿を見守っていた。

「じゃあいくぞ、亜耶……さん、に、いち、ゴーッ!」

 同時に駆けだすが、走るうちにその差はどんどんと広がって、亜耶はゴール地点の橋のたもとに着いた。

 遅れて到着した洋一は、すぐに頭を下げた。

「ごめん、情けないのはわかってるけど……もう一回頼む!」

「でも、何度やっても一緒だから意味ないよ。やめにしない?」

「それでも、もう一回やらせてほしい!」

 今度はゴール地点の橋を起点として、反対方向に構えた。

 ふたたび駆け出していくも、普段の運動量や力量の差は歴然であった。

 大差をつけられてゴールをすると、荒く息をする洋一がまたも頭を下げた。

「もう一回だけ! 亜耶に勝ちたいんだ!」

 それから、幾度となく短距離走を繰り返すも、亜耶の連勝であった。

 息を乱しながら背を丸めて疲労の色を浮かべる洋一。

「ねぇ、もうやめよう? いくらやっても、あたしの気持ちは……」

 洋一は舗装されたコンクリートの歩道に土下座をした。

「頼むっ! もう一回だけお願いしますっ!」

 あらためて二人は橋の下でスタートの姿勢を取る。

 一斉に駆け出したが、途中で洋一はバランスを崩し転倒した。

「洋一っ! だいじょうぶ?」

 亜耶がゴールまで走るのをやめて急ぎ彼の元へ戻る。

 洋一は膝をかばうように立ちあがった。

「まだ、もう一回……いてっ!」

「ほら。膝を擦りむいたんでしょ、もうやめなよ」

 力無く座り込んだ洋一は握り拳を地面に叩きつけた。

「くそっ! なんだっていうんだよ……」

 溢れてくる涙を見られるのが恥ずかしくて、目を覆って隠す。

「わかってるんだよ……もう、どうにもならないってことは。亜耶が決めたことだから。それでもまだ、亜耶にそばにいて欲しいからって思ってる自分も情けなくて」

「あたしは洋一の気持ちがすごくうれしいよ。でもあたしは別に家……」

「それでいて、ずっと一緒だったのに、こんなに急にバラバラとか信じられるかよ! 今だって自分より亜耶のことを一番に考えていて、亜耶のことを大切にしたいのに、亜耶がそばにいないなんて考えられるわけないだろ!」

 洋一の涙を流しながらの告白に、亜耶も瞳を潤ませた。

 彼を落ち着かせようと、そっと背中に手を回そうとする。

 その時。

 突然に洋一の身体が引っ張られ、両足が勝手に交互に動き出した。

 その異変に気づいた雪は、周囲に感覚を研ぎ澄ます。

 ドロッチャの魔法と思われるわずかな魔力の揺れを感じ取り、竹刀にまたがり飛び上がる。

 久しぶりに『亜耶に魔法が及んだとき自分が身代わりになる術』が発動した。


 洋一自身も魔法の影響だとは察したが、これまでとは様子が違い、今度は何が起こるのかもわからずに狼狽しながら、勝手に動く両足の進む先へと誘導されていく。

「ちょっと、洋一っ? もうやめようよ、まだダッシュするのっ?」

 彼女を置き去りにして、土手を駆け上がると下流の橋へと向かっていく。

「洋一! どこに行くのっ?」

「なんかわかんない……けど、この先にマズイ展開がありそうな気がする!」

 走った疲労もお構いなしに、猛然としたスピードで駆けていく。

 放り出された洋一のカバンを回収し、ふたつ背負ったまま亜耶も彼を追った。

「どうしたのっ、なんで勝手に行くのよ!」

「ホントだよ、なんで勝手に行くんだよ! 頼むからやめてくれぇ!」

 洋一はひとつ下流の橋に着くと、欄干に足をかけて登っていく。

「なにしてるの、洋一! あんた、泳げないでしょ!」

 後から追いかけてきた亜耶も、彼の姿を見て悲鳴に近い声を上げる。

「うわっ、だからマズイって! おい、なにやってんだよ、僕! 頼む、行かないでくれえぇっ!」

 洋一は手足をばたつかせて大声をあげながら、川面に飛び込んでいった。

『勝手に行くな、頼むからやめてくれ、行かないでくれ』と必死に懇願しながら自ら無茶をして慰留させようとした幼馴染に動揺し、亜耶が欄干から身を乗り出して川をのぞく。


 ちょうど橋から少し下流に、幼い男の子が転落していた。

 前日の雨のせいで増水した川は、その流れも水量も普段とは異なり、男の子は下流へとどんどん押し流されていく。

 それに気づいた母親と思われる女性が、悲鳴をあげて川面に駆け寄っていた。

 その男の子に向かってぎこちない泳ぎで必死に水を掻く洋一の姿もあった。

「マズイってこういうことだったの……バカね、まったく!」

 亜耶も素早く欄干にまたがり、彼に続いて飛び込んだ。


 先に男の子のところまで泳ぎ着いた洋一が背中から抱きかかえた。

 その後方から追う亜耶が声を上げる。

「洋一っ! はやくその子をこっちにちょうだい!」

 彼は顔の半分しか水面から出していなかったが、男の子だけは決して沈めまいと、泣きじゃくる子を肩に乗せていた。

 ようやく追いついた亜耶へと渡す。

「ぷはあっ、すごい深い、すごい早い! 足がつかない! この子を岸に!」

「いいからこの子だけじゃなくて、洋一も急いでよ!」

 亜耶は男の子を抱えると、器用に横泳ぎをしながら岸へと泳いでいった。

 洋一も必死に両腕を漕いで流れに逆らい、徐々に亜耶のもとへと近づいていく。

 その時、足が突然に止まり、前へと進まなくなった。

 左足首になにかが絡まっている。

 そのせいで動けない。

 水中を手探りで確認してみると、増水して岸の近くに流れの渦ができたせいで、不安定に揺らめく水草がいつの間にか足に巻きついていた。

 男の子を母親に託した亜耶が川面を見ると、洋一が水面下で暴れている。

「どうしたの、早く上がってきなよ! もしかして溺れたのっ!」

 もがきながら水中に沈んでいく洋一を見て亜耶はふたたび河川敷から飛び込むが、水中は彼が暴れたせいで泥が巻き上がり、その姿はまったく見えなくなった。

「洋一、どこっ! 洋一ぃっ!」


 水面下にいる洋一は、足首の水草が取れずに難儀をしていた。

 次第に酸素が足りなくなり、ぼんやりとしてきた。

 水面に上がりたいのに、水草のせいでうまく顔も出せず呼吸もできない。

 濁った川の中で抵抗する気力もなくなり、次第に意識が遠のいていく――。

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