三十四日目:奥様はやっぱり魔女 第一話

 学校のテスト勉強も終わり、また平穏な日常が戻った週末のある日。

 洋一はベッドに寝転びながら漫画を読んでのんびり過ごしていたが、鏡の前に立つ雪にちらと視線を送る。

「……ホントに飽きないね、お雪は」

 彼女は洋一がプレゼントしたシュシュを気に入ったようだった。

「ふふふ。どうかな、洋一? 東洋の魔女らしい?」

 雪は上半身をくるくると回したり、シュシュを手で触れては笑みを浮かべる。

 それはそれで、素直に喜んでくれた彼女の反応は癒しになる洋一であった。

 すると、窓ガラスを何度か小突く音がした。

「……なんだろ? 野良猫かな?」

 洋一は上体を起こして、窓の外を見る。

 ベランダには、何らかの紙片をくちばしに挟んだカラスが一羽とまっていた。そして器用にくちばしの先端でまたガラス窓を叩く。

「カラス?」

「そやつは協会からの伝令だ。なにか所属する魔女への一斉通知でもあったのかもしれぬ」

 雪は鏡の前から窓へ向かうと、カラスがくわえた紙片を受け取る。

「なにが書いてあるの?」

 雪が紙を開くと、ぼんやりとインクの文字が浮かんでくるが、それは洋一にも読める言語であった。

「うわっ、すごい。日本語が浮かんできた」

「それは私も洋一も日本人だからな。他の魔女が受け取ればその者の母国語に翻訳される仕組みだ」

 洋一も身を乗り出して、その手紙を読み進める。

「えっと……『親愛なるユキ お久しぶり。主人が出張で少しのあいだ不在なので、時間ができたわ。今度またそちらに遊びにいくから、一緒にお茶でもしましょうね サマンサより愛を込めて』……って外国の友達からの手紙なの?」

 だが洋一の声に反応することなく、それを読んでいた雪の指先は震え出す。

「サマンサどのがこちらに来るだと……」

 雪は焦燥に駆られた様子で、突然に洋一の肩を掴む。

「洋一との契約中にすまぬが、しばし暇を貰っても良いか?」

「えっ? お友達と会うんでしょ。いいじゃん、のんびりおしゃべりしてきなよ」

「うむ、恩に着るぞ。この埋め合わせは必ずさせて貰うからな」

 雪はカーペットに風呂敷を広げると、洋一のクローゼットの中に仕舞った、魔女協会から貸与された魔法道具を乱雑に並べ始める。

「どうしたの、お雪。もうドロちゃんもロッティも来たんだから、別にサマンサさんだってここに来て貰って構わないのに……」

「いや、そういう訳にもいかぬ。洋一に迷惑になってもアレなのでだな……」

 顔も向けずに夜逃げのように身支度しながら喋る雪の慌てぶりに、首を捻る洋一。

 そのまま風呂敷と竹刀を抱えて、窓から飛び出そうとした時だった。

 カーペットに魔法陣が描かれ、その中心から光とともに女性が現れる。

「お待たせ、ユキ」

 その女性は、歳の頃は洋一の母と雪の中間くらいの見た目だが、雪と同じくらいの背丈があり、そして肩まである艶やかなブロンド髪の毛先を丸め、大人びた深緑のボックスワンピースを細くしなやかな腰のベルトで留めているが、逆にベルトによって生じた華奢きゃしゃな腰のくびれが、相対的に胸元と下半身の豊かな曲線を強調していた。

 なんとなく、洋一の母がPTAの会合に参加した時のような格好だったが、その妖艶な魅力は無論、母の比ではなかった。

「サッ……サマンサどの! もうお越しになられたのですか?」

「そうよ。ユキと早く積もる話をしたくて、すぐに来たのよ」

 会話や手紙のやり取りで、彼女も魔女であることは洋一もすぐに察したが、それにしても雪やドロッチャ、シャルロッテよりも大人びた雰囲気を湛えており、またその声も穏やかで玲瓏れいろうとしていた。

 なるほど、ライトノベルでもお母さんモノが流行った理由がわかったと、洋一もサマンサの姿に見惚れてしまう。

 その視線に気づいたサマンサは、人間の少年に笑顔で会釈する。

「あらまぁ。このボーイはユキの召喚主かしら?」

「いえ、サマンサどの。こやつは魔女になった頃に江戸で生き別れた兄上たちの末裔です。私の契約や召喚とは無関係な者です」

「嘘はいけないわ、ユキ。あなたやわたしのことを見られるじゃない」

 サマンサが柔和な目線からわずかに瞼を見開く。

 茶色の瞳にじっと見つめられると、雪は身体を震わせた。

「はじめまして。榊原洋一って言います。お雪のお友達なんですよね?」

「はじめましてヨーイチ。わたしはサマンサ。ご存知かと思うけど、わたしも魔女よ」

 諦めて風呂敷を床に置いた雪は、洋一に彼女の紹介を始めた。

「こちらはサマンサどの。十五世紀のイギリスで既に魔女として活躍され、アメリカの建国とともに北米支部の立ち上げもされた、協会で唯一の名誉魔女の称号をお持ちの方だ。ドロちゃんやロッティすらも登用した、私にとっては大先輩にあたる」

 そこで洋一にふとした疑問がもたげる。

「あれ? でもサマンサさんはご主人いるんでしょ。旦那さんも魔法使いなんですか? 魔女と魔法使いどうしの結婚とか?」

 それを聞いたサマンサはころころと上品に笑う。

「主人は広告代理店に勤める普通の人間よ。魔女であることは主人には秘密なの」

「そうなんですか? それって規約違反にならないのかな」

 洋一の疑問に補足の説明をしたのは雪だ。

「知っての通り魔女は不老不死だ。だが、サマンサどのはたまたまある契約の中でご主人と知り合い、恋に落ちた。そして魔女協会を脱退され、人間としての寿命を戻したのだが、これまでの協会への貢献を踏まえ、特例として魔法の力を有したままだし、日に一度きりという回数の縛りもない。上手く伝えられぬがそれはそれは凄い方なのだ」

「魔法のおかげでアメリカの戸籍や身分をつくりやすかったわ。せっかくだからヨーイチも一緒にお茶をしましょうよ」

 サマンサは魔法スティックらしきものを取り出すが、雪の持つ星を先端にかたどった、協会支給のものではなく、まるで教員の差し棒のように全体が白地で細い地味なものだ。

 それを小さく振ると、テーブルとイス、アフタヌーンティーセットが並ぶ。

「やっぱサマンサさんはすごいですね。動きも優雅で瀟洒しょうしゃだし、お雪とは全然違うや」

「まぁ、お上手なボーイね」

 年上の魅力に当てられ、鼻の下を伸ばして頭を掻く洋一を、呆れ気味に見る雪。


 三人で午後のお茶を始めたのだが、雪は肩肘を堅く強張らせ、常に緊張しているようだった。

「お雪、さっきからカッチカチじゃん。サマンサさんはお雪の上司だったの?」

「そうだな。サマンサどのには後輩の皆だれも、頭も上がらないというか、なんというか、その……アレなわけで」

「魔女協会に来たばかりのユキは、オリエンタルな雰囲気がとてもキレイでよかったわ。先輩の魔女に媚びない毅然とした態度も格好よくてね。古い協会に新しい風を入れてくれると、わたしも期待したものよ」

「でも、お雪。まだ成績は悪いもんね。他の魔女のこともよくわからないから、剣術道場の娘のまんま普通に接してただけでしょ?」

 笑い出す洋一とそれに連られるサマンサに、雪は恨みがましく洋一を見る。

「それにしても、ユキ。その可愛いシュシュはどうしたの?」

「この髪留めですか? これは洋一から貰ったのです。袴と同じ色のものなら統一感があるからと……」

 それを聞いたサマンサは、驚いた様子で洋一を見る。

「魔女にプレゼントするなんて、ヨーイチは素晴らしい召喚主ね。わたしと主人も魔女と人間の夫婦よ。ユキもヨーイチと永遠に一緒になるというのも素敵じゃない?」

 サマンサからの思わぬ提案に、茶を吹き出し咳込む二人。

「なにをおっしゃいますやら……ははは」

 乾いた愛想笑いを上げる雪だったが、サマンサは真剣だった。

「日本人のヨーイチのところに、唯一の東洋の魔女であるユキが来るなんて、偶然じゃないわよ。運命かしらね?」

 女性はいくつになっても恋の話が好きなんだろうか。

 瞳を輝かせて妄想を始めるサマンサに、洋一も引きつった笑みを浮かべるしかなかった。

「ところで、肝心のヨーイチはユキになんてお願いをしてるのかしら?」

「えっ? 実はその……ずっと一緒の幼馴染と、ちゃんと付き合えたらいいなって」

「あら、ユキとカップルになれないなんて残念だわ。でもその幼馴染の子と早く交際できるといいわね」

「そうですね、それがなかなか上手くいかなくて……あ、お雪のせいじゃなくて僕がしっかりしてないせいなんですけどね」

 サマンサは人間の少年の持つ健気な恋や儚い憂い、そして優しさを感じ取り、静かにカップを置く。

「せっかくヨーイチともお友達になれたのですもの。わたしで協力できることがあれば、言ってね」

「あー、サマンサどの。それには及びませぬ……」

「はい、ありがとうございます」

 雪と発言が被った洋一だったが、サマンサに対して大きくうなずいた。

「わたしもヨーイチに素晴らしい恋人ができて、ユキの成績も上向くのなら楽しみだわ」

 サマンサが指を鳴らすと、テーブルの上に水晶球が現れた。

「ちょっとヨーイチのこと、見させてね?」

 そして、これまでの洋一と亜耶のやり取りを見返していく。

「このお嬢さんが幼馴染のアヤね……あら、ドロちゃんもロッティも手伝ってくれたのに、ヨーイチは少しおとなしすぎかしらね? もっと自分に自信を持って、男の子なら当たって砕けるくらいの勢いが大切よ」

「そうなんですかね。僕やお雪としては、魔法にだけ頼って付き合うんじゃなくて、亜耶の事を守れるくらい、立派になりたいなって……ちゃんとしたいって言うか」

「素晴らしいわ! わたしのダーリンと同じくらいマジメな子ね、ヨーイチは!」

 サマンサは洋一の両手をぎゅっと握ると、熱く語り出した。

「よくわかったわ。わたしがヨーイチをシャイなボーイから立派なジェントルマンにしてあげるわ!」

「あの……サマンサどの……」

 雪はこのあとの不穏な展開を察し、やんわりと止めようとしたが、力無いつぶやきはもう二人には聞こえない。

「もしよければ、わたしがヨーイチを指導してあげるわ。どうかしら、ついてこれる自信はある?」

「えっ? はい、お願いしてもいいですか?」

「良いのか、洋一?」

「だって、サマンサさんはお雪の上司で、すごい魔女なんでしょ? そうしたら魔法だってきっとすごいんだろうからさ」

「いい心がけね。じゃあさっそく始めましょう」

 サマンサは洋一の手を引くと、イスから立ち上がらせた。

「そのまま目を瞑ってちょうだい。すぐ良くなるわ」

 人妻からの指示に洋一は素直に目を瞑る。

「よろしいのですか、サマンサどの。洋一はまだ世間知らずなところもありますので」

「それこそヨーイチのためだわ。男の子はなるべく早く経験しておいたほうがアヤに対してもリード出来ていいわよね?」

「しかし、あまり刺激の強いものは、こやつには……」

「わたしはだいじょうぶよ。減るものじゃないし、彼に協力してあげたいわ。わたしのスキルを全て彼に託してあげたいの。ユキだって勉強になるわよ?」

 もしやこの会話はドロちゃんによくある、オトナの階段を昇らせてくれそうな展開では――。

 だが、ファッションエロを自称してそうなドロッチャとは違い、年上の美人妻からの指導という背徳感が、目を瞑り視界を遮っているという状況も相まって、洋一の全身を熱くたぎらせていく。


 サマンサはタロットカードを取り出すと、トランプのように手札を切り、その中から一枚のカードを取り出した。

「本来のタロットのやり方とは違うけど、これでヨーイチの運命を決めましょうね」

 カードを裏返すと、出て来たのは『運命の輪』。

 そして、サマンサは静かにスティックを振ると、洋一の肩を叩く。

「さぁ、目を開いてちょうだい」

 髪や頬をなにかが撫でる感触を覚え、洋一が興奮気味に瞼を開くと、交差点の真ん中に立っていた。そして彼の全身を、半透明な浮き輪かチューブのようなものが頭から足先まで包んでいる。

「えっ? あの、サマンサさん。これは?」

 すると、交差する道路の一本から、蛇行を繰り返す大型トラックが近づいてくる。

 その場から逃げようにも、靴ごと足が張りついたように、膝を曲げることもかかとを上げることもできない。

「うわああっ!」

 トラックに跳ね飛ばされた洋一の身体が地面に叩きつけられる前に、全身を覆う半透明な物質が衝撃を吸収し、彼はゴム毬のようにころころと転がっていく。

 接触や転倒によるケガもなかったが、着地の影響で洋一は目を回していた。

「どう、ヨーイチ? 根性を鍛えられた?」

「死んじゃうでしょう! 『運命の輪』だから車って安易じゃないですか!」

「でも正位置だから、『チャンス』『好転』って意味もあるのよ? これで異世界に飛んだ気になって、やり直しできるわよね?」

「だったらいっそ異世界に飛ばしてくださいよ。似たようなことはもう、お雪と契約した一番最初にやられましたよ!」

「そうなの? ユキも立派な魔女になったわね。だったら次ね」

 またもタロットの手札を切り出すサマンサに、洋一は思わず雪の背中に隠れる。

 そして、次に彼女が引いたのは『吊るされた男』。


 サマンサのスティックの一振りで、三人はまったく灯りのない一面の暗闇の中にいた。

 魔女たちは長大な橋の上に立っており、洋一は欄干の先に張り出す心許こころもとない足場に立っている。

「ちょっ……次はなんですかっ!」

「コロラド州のロイヤルゴージという橋よ。これからヨーイチには千六十フィートの、世界最高のバンジージャンプを飛んでもらうわ」

「はあっ? 落ちたら死んじゃいますよ! それに何も見えないし……」

「日本との時差は十五時間ね。今はまだこちらは真夜中よ」

 はるか眼下には荒涼とした山々の合間を流れる川があるはずだが、漆黒の闇に支配され、地獄の底まで続いているかのようであった。

「さぁ、準備はいい?」

 雪から竹刀を預かったサマンサは、突然に洋一の足元へ振り下ろす。

「うわあっ! ちょっと!」

 鈍い金属音が橋の両岸まで響き渡る。

 サマンサは髪を掻き上げると、洋一を鋭く睨みつけた。

「いい、ヨーイチ! あなたは根性なしだから、幼馴染とも付き合えないチキン野郎なのよ。チキンならチキンらしく『クッカドゥードゥルドゥー』とでも泣いて飛びなさい!」

「ちょっ? サマンサさん?」

「違う! 『イエス・マァム!』と言いなさい!」

 こんどは竹刀の先端で、洋一の身体を谷側へと突いていくサマンサ。

「あわわ……落ちるってば!」

「今度は飛んで根性を鍛えるのよ! 幼馴染への愛を叫びながら、一気に飛んで!」

「うそ……マジで?」

 洋一は恐る恐る、ジャンプ台の先端を覗き込む。

 もちろん周囲を照らすものは、月明りと星の輝きしかない。

 臆病な洋一は普通のバンジージャンプすら絶対にお断りなのに、視界の利かない深淵に向かって飛べなんて正気の沙汰とは思えず、両膝と両手が自分では制御できないほどに震え出して、前に進むことは到底できなかった。

「どうしたの、このチキンボーイ!」

「無理ですって! こんなことできないよ!」

「情けない骨なしチキンレッグ野郎ね。ならばそこで幼馴染への想いを叫んでみなさい! それで勘弁してあげるわ!」

 洋一は懇願するように雪に視線を向けると、小さく首を縦に振って、この場を穏便に済ませるよう促していた。

「さあ! 身体を谷の方に向けなさい!」

 両手でしっかりと手すりに掴まった洋一は、震える両足をくるりと反転させる。

「そうしたら、今度はジャンプ台の端まで歩きなさい!」

 恐怖で小刻みに震える靴が、キンキンと鉄骨の足場を小さく鳴らしていく。

 ゆっくりと前進した洋一はジャンプ台の先端まで到着した。

「じゃあヨーイチ! そこで想いを叫びなさい!」

「えっと……僕の願いは亜耶と付き合いたいです」

「もっとお腹から声を出して!」

「あ、亜耶と一緒になりたいですっ!」

 サマンサは竹刀の先端で、洋一の肩を細かく叩く。

「そのアヤを愛しているのっ?」

「あっ、愛してっ? 愛し……うぅ~」

「ちゃんと言いなさいっ!」

「好きです! 亜耶のことすごく好きですっ!」

 洋一が全身全霊で叫ぶと、彼の咆哮は夜の静寂しじまに吸い込まれていく。

 そして、大声を出したことで脚の震えは一時的に収まっていた。

「グッジョブ」

 サマンサはそのまま竹刀で洋一の背中を強く押す。

 バランスを崩した彼の身体は、安全具のロープとともに奈落へと消え去っていった。

「うわあぁぁぁぁっ! うそつきぃぃぃぃ……」

 サマンサは両手の拳を天高く突き上げ、星空を仰ぎながら絶叫する。

「USAジャスティス! グレート・アメリカ! ゴッド・ブレス・ヒム!」

 どこまで落ちるのかロープの長さも分からず、洋一は目を瞑り歯を食いしばって、必死に堪える。

 すると肋骨を折られたかのような強い衝撃のあと、彼の身体はみるみる上空へと放り出されていく。

 そんな動きを何度か繰り返しているうちに、ようやくロープの伸縮は収まり、前後も上下もない闇の中でぽつんとぶら下がり続けていた。

 そのまま身動きすることなく、だらりと両手足を伸ばす洋一に向けて、サマンサは敬礼をした。

「フェアウェル……ヨーイチ」

「あやつは死んでおりませぬ」

 雪は竹刀に乗って、虚無の闇に投げ出されていた洋一を回収に向かう。

 すっかり怯えて我を失った洋一は雪に抱き着いて、顎を震わせていた。

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