一日目:魔女お雪、業務開始 第一話
禁断の書による契約で魔女の雪と会った翌日。
思考が大渋滞した混乱による疲労から、洋一は知らぬ間に眠りに落ちていた。
消灯する前、雪は竹刀を首元に立て掛けて、クローゼットにもたれるように眠っていた。
まるで戦のさなかに仮眠をとる戦国時代の野兵のようだった。
起床すると、雪の姿は無い。
やはりあれは悪い夢であったのかと、ほっと胸を撫で下ろし、階下のキッチンへと向かう。
「あら、洋一。今日もちゃんと自分で起きられたのね」
洋一は母親が用意してくれた朝食の並ぶテーブルに座った。
味噌汁を飲み、全身が心地よいぬくもりに包まれたのも束の間。
庭に面した窓を見ると、雪が外で竹刀の素振りをしている。
「やっぱりまだいるんじゃないか!」
窓の外を指さす息子の声に驚いた母が庭を見る。
「誰もいないじゃない。まだ寝ぼけているの? 顔は洗った?」
母の反応にはっと庭を見返すと、雪はいつの間にかリビングに入ってきていた。
「私の声や姿は、魔女と契約した洋一にしか届かぬ。あまりむやみに騒いでお母上を驚かさぬことだ」
汗を拭きながら家の中を縦横に歩き回る雪の存在を、母親は本当に気づいていないようで、洋一も口を開けたまま彼女の姿を追う。
「いかん。そろそろ三枝亜耶が迎えにくる刻限だったな。さっそく仕事だな」
すでに支度を終えた雪は、洋一のすぐ隣で竹刀を床に突き立てて待っている。
「早く食べろ。私の予感では、三枝亜耶が玄関先に来るまであと七分二十秒だ。歯磨きと着替えをするには時間が足りぬぞ?」
それを受けて大急ぎで朝食を終えた洋一は自室に戻った。
歯ブラシをくわえたまま、ネクタイを締めてブレザーを羽織る。
「さぁ、三枝亜耶が来るまで残り二分四十秒だ。忘れものはないか?」
雪のカウントダウン残り数秒で、洋一は無事に玄関先にスタンバイした。
「おはよっ、洋一。今日はインターホン鳴らさなくても出てきたね。よしよし」
「なんというか……高性能でおせっかいなタイマーが手に入ったんだよ」
それは単に、決まっていつも亜耶が自宅を訪問してくれる時刻だった。
洋一と亜耶は電車に乗り、学校へと向かう。
だが、そのすぐ近くでは雪が常に張り付いている。
彼以外には姿が見えないのを良いことに、雪は教室までついてきた。
「ふむ、ここが洋一の寺子屋か。たいそう立派で近代的ではないか」
「どれ、僕はちょっと授業前にトイレに行ってくるから」
亜耶に向けて小さく手を振った洋一は教室を出た途端、男子トイレの前まで駆けていく。
その後を黙って颯爽と追いかけてくる雪。
そのままトイレを通り抜けて、階段を降りて校庭へ出た。
早くも息を切らした洋一に対し、雪は呼吸を乱すこともなく平然としていた。
「朝の鍛錬で走り込みか。だが距離が短いのではないか」
「それはいいんだけど……あのさ、お雪は別にここに来なくてもいいんだよ?」
「魔女と契約したのだから、百日以内に願いを叶えないと死ぬのだぞ? ならば近くで見守る必要はあるだろう」
「それにしても、授業中はそんなに動きはないんだから、家で待っててくれて構わないって」
「では素振りでもしているか。なに、六限までなら数万回は振れるから問題ない」
それきり、校庭に植えられた木のそばで竹刀を振り始めた雪を放置して、何食わぬ顔で教室に戻る洋一。
時間は着々と流れていく。
結局、竹刀で鍛錬をする雪を放置したまま、放課後となった。
すると、珍しく亜耶も下校の準備を始めた。
「ねぇ洋一、先生の都合が悪いって今日は陸上部の練習なくなっちゃった。洋一は電算部に顔を出すの? もし平気ならいっしょに帰ろ?」
普段の放課後は部活でバラバラだったが、今日は亜耶と帰宅できることになった。
これは早くも、亜耶と付き合いたいと願った魔女との契約のおかげではなかろうか。
つい嬉しさを表情に浮かべそうになった洋一は、緩んだ口元を閉める。
「あぁ、それじゃ帰ろっか」
校舎を出てきた洋一の姿に気がついた雪も、鍛錬を終えて二人に同伴した。
電車を降り、最寄り駅からしばらく歩いたところで、亜耶には見えていない雪が、洋一に耳打ちをする。
「では、さっそく魔法を使ってこの娘との仲を進展させるぞ」
となりにいる亜耶との雑談をしながら、雪の声を確認した洋一はこくりとうなずいた。
雪は竹刀とともに腰にかけた脇差を握ると、鞘から魔法スティックを取り出す。
「どうにもこれをやる瞬間だけ、恥ずかしくてかなわぬ……」
照れを隠しきれず、うんざりとした表情のまま雪は息を吐く。
途端に目を力強く見開き、一喝する。
「せいっ!」
まるでいつも鍛錬に使用する竹刀のように、スティックを真横に振り空を斬った。
すると先端の星型の飾りから、黄金色の光があふれだす。
横目にちらと見ていた洋一も、驚き肩を揺らした。
「どうしたの、洋一? あたし、なんか変なこと言った?」
となりで妙な動きをする幼馴染に、亜耶がぐっと彼の顔を覗き込む。
「いや、なんかが視界に入ったような気がしたから。虫が飛んでたのかもね」
洋一はその場を取り繕い、魔法の発動を待って歩き続けるが変化はない。
だが雪はスティックを鞘へと戻したので魔法を使ったのは間違いないのだろうが、変わらず何も起きない状況に、洋一も訝しげに視線を送った。
そのまま歩き続け、ちょうど住宅街の中で路地が交差した地点に入った時だった。
左手の道路から近づくトラックが洋一の視界に入った。
だが、その動きはわずかに蛇行しており、ブレーキをかける様子も無い。
運転手は居眠りをしているようで、うつらうつらと首を縦に振っていた。
隣を歩く亜耶は、道路と逆側の洋一を向いて話をしているので、トラックの違和感にはまだ気づいていない。
「うわっ、亜耶あぶない!」
咄嗟に洋一は彼女の肩を掴み、強く引いた。
目を瞑ると、亜耶の頭を抱えて身体をトラックから大きく避ける。
そのままバランスを崩し、二人とも地面に転倒した。
幸いに、トラックは彼らのすぐ横を走り去っていった。
「……ケガないか、亜耶」
「うん……だいじょうぶだけど、洋一ちょっと……」
彼女の反応と掌に伝わる違和感に気づき、目を開いた時だった。
左手が亜耶の胸をわしづかみにしている。
さらに転倒した拍子に、洋一の右膝はスカートの中に潜り込んでいた。
彼の足にかすかに伝わる、柔らかいふとももと下着の感触。
「あっ、違う……とっさに助けなきゃって思っただけで……ホントに」
「いいから早く離しなさいよ……この、バカ洋一っ!」
運動部の亜耶のしなやかな腕で頬を強くはたかれて、洋一は道路に倒れこみ、そのまま彼を放置して腹を立てて歩いていく亜耶の後ろ姿を、寂しげに眺め続けた。
「どうであったか? みごと幸運のように触れ合えたではないか」
得意満面といった様子の雪が倒れた洋一を覗き込む。
「こういうことじゃないでしょ! むしろ亜耶に嫌われたじゃないか、どうしてくれんだよ!」
「あわや事故にという危機的状況のなかで、身を挺して救った洋一に惚れるという算段だが、問題だったか?」
「あれで本当にトラックに轢かれでもしたら、異世界に飛ぶところだったぞ!」
「車に轢かれたら向かうのは黄泉の国だぞ? 夢でも見ているのか? 直接に三枝亜耶に被害が及ぶ魔法はできぬと言ったであろう。案ずるな」
うまくいったはずの魔法にいったい彼は何が不満なのか、雪も首を傾げた。
「これじゃ百日を待たずに僕が死んじゃうよ。もっと単純に亜耶を惚れさせるとか、いい感じになるとか、オーソドックスな魔法でいいんだけど」
「うーむ、剣術ばかりだったからな。色恋ごとはよくわからぬ」
雪が腕を組んで真剣に考え込みだしたので、洋一も唖然とした。
「そもそも、洋一は三枝亜耶と幼馴染で、はた目に見ていても割と良い仲だというのに、いまだに付き合うこともできないのが、いけないのではないのか?」
突然に根本的な問題を指摘された洋一は、不愉快そうに言い返す。
「そのための魔女との契約なんでしょ! お雪がしっかりしてくれないと!」
「わかったわかった。だが、魔女が召喚主に干渉できるのは一日一回。魔法も一度きり、秘薬や使い魔の貸与も一回だけなのだ。また明日な」
「はあっ? そういう大事なことも早く言ってよ!」
「規約を隅々まで読んでおらんようだな。クーニング……クリーニングオフ……」
「クーリングオフね」
「そうだ。途中解約は効かぬぞ。気をつけろ」
本当に彼女は何を言ってるのか、と呆れて洋一はふたたび歩き出した。
自宅が視界に入ると、亜耶が彼の家の玄関前で待っていた。
互いに気まずい空気のまま、距離を詰めていく。
「あ、あのさっきはごめん。わざとじゃないんだけど……とっさに」
「はい、これ」
亜耶は持っていた紙袋を差し出す。
「借りてたジャージの上着、洗濯し終わったんで返すだけだから」
素っ気なく紙袋を洋一の胸に押しつけて、彼女は自宅へと戻っていった。
「ほら、お雪。やっぱりまだ怒ってるじゃん」
「そうかな? おなご同士である私にはそうは見えぬが」
洋一は部屋に戻ると、紙袋に入ったジャージを取り出す。
自宅とは違う亜耶の家の柔軟剤の香りが広がり、思わずジャージの匂いを嗅ぐ。
その様子を引き気味に見ている雪に気づき、慌ててクローゼットに放り込もうとした時だ。
足元になにかがコロンと落ちる。
それは個包装されたチョコレートだった。
紙袋のなかには、ひとくちサイズのチョコが数粒あり、くわえて小さな紙片も入っていた。
そこには亜耶の文字で、ただ一言『さっきはありがと』と書かれていた。
洋一は歓喜に紙片を持つ手が震えだし、興奮と安堵を隠しきれなかった。
「よかった、お雪! こういう甘い感じのを積み重ねていけばいいじゃん!」
「洋一が愉悦に浸っているだけではないか。忘れるな、お前の命はあと九十九日しかないのだぞ。私のクビもかかっているのだ。それに魔法でうまく付き合えても、私との契約が切れれば、すぐに別れることになるかもしれないのだ。お前が三枝亜耶にとってかけがえのない存在となれるよう、努力と鍛錬も必要だぞ」
ひとり喜ぶ洋一も、彼女の至極まっとうな説教にはぐうの音も出なかった。
腕を組み、あらためて次の作戦を思案する雪。
「日に一度の魔法をやみくもに使ったところで時間の無駄だ。三枝亜耶の個人情報が必要になるな。彼女の弱点や、理想の男性像、趣味や嗜好などあれば、なお良し」
「そうだなぁ……亜耶のことか……」
洋一も彼女の好みなどを思い出そうとするうちに、はたと気づいた。
「あれ、なんにも思い出せない……実は亜耶のことそんなに知らない?」
「互いに近過ぎたのではないか? そこには惚れた腫れたはなかったのだろう?」
「待って! 一個くらいはなにかあるはず……」
必死に幼少期から今までの時間を思い出すが、なにも浮かばない。
これまでの雑談や一緒に過ごした中での会話も、知らずのうちに惰性のような付き合いになっていた可能性を悔いた。
「小っちゃい頃は、駄菓子のラムネが好きそうだったかな?」
「まったく参考にならぬではないか。仕方ない、洋一が直接調査するのだ」
雪は注意を引く教員のように、指し棒よろしく魔法スティックを彼の眼前で細かく振る。
「洋一をサボテンの鉢植えにして、三枝亜耶に拾ってもらう。彼女の部屋に飾ってもらい、日常の独り言をすべて私に報告するのだ。『洋一はあたしのことどう思ってるのかな?』とか言っておるかもしれぬぞ」
「いや、まどろっこしいな! 部屋でベラベラとサボテンに向かって話しかけるわけないじゃないか! それに拾われなかったら終わりだよ」
「では、捨てられて薄汚れた子犬にしてやろう。身体を震わせて弱々しく鳴いておれば、拾われて『キレイにしてあげるね』と、一緒に風呂でも入れるかもしれぬぞ」
「だから、亜耶は犬嫌いだからダメだっての!」
自身の発言をきっかけに、洋一は幼少期の記憶が蘇る。
「あ、そっか。あいつ、犬が嫌いだったな」
子供の頃は自分よりも背が高く、おてんばな亜耶が唯一苦手だったのが犬だ。
公園で遊んでいた時、飼い主が手を離したすきに走り出した犬に追われて、大泣きして以来、犬が大嫌いになっていたとのことだ。
それは今でも克服できていないような話を聞いていた。
「それだな。明日の朝も私に任せろ。次もヒヤリとさせてやろう」
「いや、乱暴な方法じゃなくていいよ。こっちの身が持たないから!」
翌朝。
玄関を出ると、いつものように亜耶が待っていた。
少しだけよそよそしく、だが照れ臭そうにもしている。
「……おはよ」
「おはよ……あのさ、昨日のさ」
まだどうにも気まずく、もごもごと口ごもる洋一を置いて亜耶は歩き出した。
「……昨日はありがとね」
洋一は心の中でガッツポーズをしながら、小走りで亜耶の隣までいく。
雪はといえば、魔法の予告をしてから、今朝はリビングにいる母のそばでニュースを見ていた。
そのまま学校についてくる気配もなく、洋一も妙な不安とともに通学をする。
駅に向かって住宅街を歩いていると、路地の先から首輪のない犬が歩いていた。
低い唸り声をあげながら、人間を警戒している。
「やだ、洋一。野良犬がいるよ、どうしよ」
途端に怯えだす亜耶と現れた犬を見て、洋一はすぐにこれは雪の魔法だろうと確信した。
「あぁ、平気だって。あれはシベリアンハスキーだよ。顔は怖いけど大人しいから」
「シベリアンハスキーってもっと顔のところが白い毛じゃなかった?」
果たしてそうであったか、と洋一が犬を見返すと、確かに全体的に灰色にくすんで白黒の被毛の対比が少ないようであった。
加えて、いつまでも威嚇の声をやめず睨みつけてくる。
「ねぇ、これって犬じゃないんじゃないの? 今朝ニュースでやってた、動物園から逃げたってオオカミじゃない?」
「マジか! なんでオオカミがこんなところにいるんだよ!」
恐怖と混乱のあまり亜耶が洋一の腕に掴まるので、彼女を背後に逃がした。
オオカミはゆっくりとこちらに歩み寄ってきた。
洋一の背中越しに震える亜耶が、ぎゅっとしがみついてくる。
「おわぁ、こっちくんなって!」
洋一はせめてオオカミを威嚇しようと、カバンの中にあった教科書や水筒を振り回した。
「大人しくしろ! おい、やり過ぎだぞ、お雪!」
「ちょっと、お雪ってなんなのよ!」
「もしかしたら種類がオオユキオオカミとかいうのかな、って思っただけ!」
オオカミに対峙したまま後ろにじりじりと下がったが、二人の背中は電柱にぶつかって立ち止まった。
その間も、敵意を剥き出しにした獣はどんどんと間合いを詰めてくる。
鋭い犬歯を見せて唸り声を上げたのち、一気に飛びかかってきた。
「うわぁっ!」
「きゃあぁっ!」
その刹那、耳を突き破かんばかりの大きな破裂音がする。
オオカミはそれっきりぐったりと横になった。
「君たち大丈夫か! ケガはしなかったか!」
洋一たちも知らぬ間に大勢の警官と警察車両が現場に駆けつけ、後方から麻酔銃で狙撃していたようだった。
二人は地面にへたりこんでいたところを警官に保護される。
「念のため、パトカーの中で休んでくれ。詳しく話を聞くから」
ケガの確認と事情聴取のため、警官に先導されていく。
すると洋一は、興味本位で見物に来た野次馬のなかに雪の姿を発見した。
ぐっと握りこぶしを作り、得意げな顔を決める雪を睨み返しながらパトカーに乗り込んだ。
このせいで二人とも学校を遅刻することとなったが、瞬く間にネットやニュースで拡散され、クラスに戻った際には一躍、時の人となっていた。
「どうであったか! 三枝亜耶を守り抜いたではないか。見事だったぞ!」
「だから、あんなのが続いたら死んじゃうって!」
疲労困憊で帰宅した洋一は、雪に不満をぶつけていた。
「だが、三枝亜耶は反射的に洋一を頼ったではないか。それは彼女のなかで洋一の存在が大きくなってきた、ということだ。良かったであろう?」
「……まぁね、胸は当たってたけど」
疲れ果ててベッドに倒れ込む洋一を見ながら、得意げにうなずく雪。
「だいいち先日も申したが、幼馴染のくせに付き合いたいなどと低い障害は、すぐに達成してもらわねば困る。早く次の召喚主と出会い、数をこなさねばならぬのだ」
「あぁ、そっか。クビになっちゃうもんね……そうだよな。お雪ともずっと一緒にいられるわけじゃないんだし」
ベッドに横向きに寝転び、頬杖をついた洋一はぼんやりとつぶやいた。
その発言を受けて、雪はもじもじと身体をすぼめる。
「まぁ、縁があればまた洋一と次の契約で巡りあうかもしれないけど……」
途端にしおらしくなった雪は、ベッドにいる洋一のそばに腰を下ろした。
「お雪は、本当に剣術しかしなかったんだ? 例えば好きになった男の子とかいなかったの? そういうのを魔法の参考にして欲しいんだけど」
雪は顔を真っ赤にして、視線を落とす。
「わ、私は……父上たちとともに剣の道に生きていたので、おのこを好いたことなどは……」
「そんなこと、この子に聞いても無駄ですわよっ!」
突然に部屋中に風が吹き荒れ、電灯が消えて薄暗い日没前の外光のみとなる。
「えっ、ちょ……」
洋一が部屋じゅうに視線を送り警戒していると、クローゼットの扉が勝手に開き、吹き出し渦巻く風とともに、ひとりの少女が飛び出してきた。
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