この振り幅に唸る。

前半二話は、まるで海外作品の翻訳を読んでいるかのような、叙情的でほんのり淡いイメージに包まれている文章だったのが、後半二話になると作者さんらしい、豊かな語彙と機能的な語り口でクジラとクラゲが「希望」をエネルギーに昇華していく様が淡々と、しかしじゅうぶんドラマチックに描写されていて、その振り幅の広さとダイナミックさに嬉しくなりました。
作者さんの筆力に感激です。是非読んでみてください。