勇者に辟易した青年が旅をする……

ユルグは神託によって選ばれた勇者であった。だが、彼はその役目に意義を見出だせなくなって行き、ついには『死』を持って降板させられそうになった。
処刑される前に逃げ出した彼は、奴隷であるフィノと出会う。最初は足手まといにしか思っていなかったが、彼女の一心な想いにユルグは少しずつ心を開いていき……!?

『勇者』という重荷を背負い続ける彼の心中を国の誰も察せなかった。だが、奴隷で己の自由がないフィノには共通するものがあったのか、粗暴ながらも気にかけてあげる様がとても良かったです。

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