最終回 初出撃! さらばレットゥルトゥーア!!

 会議から1週間後、遂に侵略者ズコビェースが地球に飛来した。

 関東の某採石場にヒトデを形取った頭に、マントを着た全身黒タイツの幹部怪人と、10名ほどの戦闘員がうごめいている。


 それを迎え撃つのは我らが『超能戦隊色彩戦士レットゥルトゥーア』!


 …ってあれ? ピンクしか居なくね? 他の4人は? まずは咲子レッド念話テレパシーを送る。


《おい咲子、敵が来ているんだぞ? 何をしている? 転移テレポートで早く来い!》


「えー? ヤダよこんな寒いのに。あのスーツ底冷えするんだもん。それに午後も友達のまどかと買い物に行くから無理だよ。あ、でも聞いて。まどかったら昨日からLINEも未読のま」


 通信を切った。誰だよまどかとか知らねーっての。次、和美ブルー


「あー、ごめんなさい、今彼氏とデート中なので無理。うふふ、精神感応を使って素敵な彼をゲッ」


 通信を切った。何なんだどいつもこいつも。次、エイミーイエロー


「そっち関東でしょ? 私、沖縄だもん、行くの無理だよ。だから転移テレポートにしてって言ったのに…」


 むむむ… これに関しては俺のミスだろうか…? 俺の転移テレポートは他者には使えないからエイミーも無理だ。


「ごめん、今テスト中… 無理…」


 雪奈グリーンよ、破壊者だ何だとあんだけ大きい事を言っておいてこれか? お前はそんな小さい人間だったのか?!


 しかしこれでは純愛ピンクが孤立無援だ。いくら彼女でもたった1人では……。


「破ぁっ!!」


 純愛ぴゅあらぶ裂帛れっぱくの正拳突きと共に、その拳圧の一撃によって数十メートル離れたヒトデ怪人の上半身が吹き飛び、全ての戦闘員は塵となって消滅した。


 …強い。異次元の強さだ。


 凄いぞ純愛ピンク! もう君1人で良いや! 君1人で色彩戦士レットゥルトゥーアを名乗って活動を……。


いな。我、『爆裂ピュアリン』なり…」


 …あー、うん、何でも良いよ! 頑張れピュアリン! 地球の平和を守るんだ!!

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