桃田 純愛
5人目にして最後の戦士候補者だ。名を
年齢は16歳との事だが、咲子達の様に高等学校には通っていないそうだ。どこかの店で働いているのかと言うとそうでも無く、
大方、休みを利用して1人でキャンプでもしているのだろう。全く、星全体が危険に晒されていると言うのに太平楽な事だ。
まぁ、1人で居てくれているのなら周りを気にせずにゆっくりと接触出来るので、こちらとしても助かる。
格闘家が山篭りでもしているのか、男は身長は180cmを超え、逞しく
まぁそんな事はどうでも良い、肝心の桃田
……他に人は居ないね……。
え? と言う事はあそこで樹木を叩いている奴が
俺はこっそりとその人物に近づいた。木を殴る度に「はっ! はっ!」と掛け声が上がる、その声質は紛れも無く若い女性の物、しかも咲子達よりも幼げな感じの声だった。
《…桃田
俺はその人物に
しかしながらその発する闘気は研ぎ澄まされており、彼女(?)に無言で一瞥されただけで、ただでさえ低い周囲の温度が更に2度ほど下がった気がした。
《…失礼、君が桃田
俺の質問に無言でゆっくりと頷く彼女、あらゆる面で想像の斜め上を行って動揺しているせいか、俺も上手く言葉が出てこない。
《…あー、私は銀河警備隊、第624恒星系担当、ユグロ・パタラデン特務(中略)地球を守って欲しい》
《…えーと、君には戦闘用のバトルスー(中略)い戦士になれるのだ》
そう言って俺はいつもの通りに
彼女はそれを数秒見つめたあと、奪い取る様にバトルスーツを手にし、
「委細承知…」
とだけ答えてまた樹木を殴り始めた。
承知してもらえたみたいだから一旦帰るとするか……。
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