前のエピソード――アダルトチルドレンと精神病

　先日、彼の病院に行ってきました。

　年金書類の内容に誤記があると伝えたら、医師は何やら壮大に勘違いしたらしく、１時間も『年金書類の上手な書き方』について熱弁を振るわれてしまいました。

　私、このあとwebセミナーがあるんで帰りたいんですが……などとは言えない。

　その時に、医師はこういう事を漏らしておりました。

「１型ったってね、そんな分かりやすく躁と鬱に振れるわきゃないんだよ！　混ざったり、間隔ぐちゃぐちゃだったり、もう人それぞれなんだよ！　だから良いように書いて欲しいって気持ちは分かるけど～（うんたらかんたら）」

　……誰もそんな事思ってねえから。

　あと、ぎゃーぎゃー言ってる事全部理解してっから。

　こちとら研修医向けの動画を視聴して、精神科医用の診察ハンドブックまで買って、きっちり正しい知識を身に着けてんねん。おバカ扱いはマジでやめろ。

　てか、マジのバカなら１時間語ったって何も分かんねえ事に気づけ（怒）

　でも、やっぱりなあと思いましたよ。

　うちの彼は、躁と鬱がいっぺんに来るんです。それに波の周期だって、３カ月だったり１カ月だったり、まちまちなんですよ。

　まあ、ラピットサイクラー（悪化の波が１か月以内だとか、頻繁に起こる人）だろうなと思います。ラピッドサイクラーは特に危険度が高いと言われております。……それって当人にとってって意味だろうけど、周囲もとばっちり半端ないですorz

　彼の場合、軽躁はあります。

　なんか最近会話が成り立つなあ、と思っていると、外食が増えていきます。以前は更にゲーセンのクレーンゲームに大金をつぎ込んでいましたが、最近はネットオークションにハマってスマホばかり見るようになります。そして、徐々に会話がかみ合わなくなっていきます。

　そして私や周囲に怒鳴り散らすようになるのですが、私がブチ切れるとずどーん落ちます。そこから鬱と躁がぐっちゃぐちゃになった時期が続き、暴れては怒られて自我を失い、また暴れては怒られて幼児化し……とやっているうちに、すうーっと軽い鬱程度に戻っていきます。

　この軽い鬱の間は、背中・腰・首の痛みを強く訴えます。痛すぎて、仕事先から早退する事もあります。……が、ストレスがないと痛みが弱いようです。

　躁に転じるトリガーは分かりませんが、鬱に落ちるトリガーは私です（自覚あり）。私も正義感強いんで、道理が通らない事を言われると激怒しちゃうんですよ。あと、私の自由を阻害されるのも、私の仕事を妨害されるのも許せません。「邪魔するなら出ていけ！！」って何時間も怒鳴り続けるから（彼の躁に煽られるんですわ……）、彼のプライドとか常識とか拠り所とか、ぶっ潰しまくるんですよ。

　更に煽られすぎると私が自傷に走るので、罪の意識も凄いでしょうね……実はこの間もやったのよ、自傷……方法はバカバカしいから言わんけどな……。

　で、ドン鬱になったら、やっと暴走が止まるというサイクル。

　それでも、前よりはマシに感じます。薬が処方されているおかげで、冷静に話せるようになったしね。……願わくば、その冷静な時期がもっと伸びてくれ。

　ところで１型の方の体験談って、結構少ないんですよね。

　なので、常に観察している私の目から見た『とある一例』を書いてみました。