第4話

チュンチュン。


「ん……あぁ……」


鳥の囀りが聞こえゆっくり起き上がる。

大きく腕を伸ばしながら時計を見るともうお昼時の10時。


結構寝たなぁ。それに、結構居るなぁ。

正直これは日常茶飯事。


この街は本当に勇者共の治安が悪い。


だから、寝込みを襲われるなんて事が多々あるんだよね。


「くそ……いいタイミングで起きやがって!」

「でも、こいつを倒したら貰える経験値の量はすごいだろ」

「なんてったって、最強と呼ばれてる勇者だからな」


そんな褒めるなよ〜。照れるわ〜。


ざっと見る限り2つのパーティが組んでるようで10人はいる。


だから、だいたい1人1秒かな?


「お前らいけえ!」


1人の合図で我先にとまだなんの支度もしてない俺に向かってくる。


やん。変態!

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スローライフを求めてるチート勇者の1日 佐久山 @Sakuyama

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