要項発表からの本格始動編(9月~11月)

TOMATSU REDUX 四方山迷宮

◆フランケンシュタインの怪物


 恥ずかしながら帰って参りました。


 前回更新からおよそ2ヶ月。何をしてたんだという話ですが、全てはブリタニアを倒すためなので聞いてくれるな。古いブリタニアをぶっこわーす、なのです。痛みに耐えてよく頑張った。感動した。それがセクシー、シャバダドゥ。


 何を言っているのか自分でもよくわかりませんが、とにもかくも、アナベル・ガトーばりに「わたしは帰ってきた」と宣言したいところです(怒涛のサンライズリファレンス)。



◆大学生の夏休みじゃあるまいし


 空白の2ヶ月何があったのかという話ですが、これには『半落ち』の寺尾聡ばりに深い事情があったりは特にしません。


 毎度「更新の間が開いたので、とりあえず近況報告でお茶を濁す」というパターンになってるじゃないですか。なので、次はちゃんとしたことを書こうと……思っていたら何も書けませんでした。それだけです。例によって、やってるうちにハードルが上がって飛び越せなくなっただけです。


 流行り病で入院してたとか、川原でBBQしてたら流されて昏睡状態になったとか、そういうやむにやまれる事情があったりもしません。ええ、本当に。強いて言うなら土いじりで忙しかったくらいです。


 なにせ、すごい勢いで枯らせてはそれ以上のペースで買い込んでるので、株数が増える一方なのですよ。給付金きっかけではじめた趣味なので、ちょうど1年くらいになるんですが、まさか1年で230株も買うことになるとは……(そして80株も枯らすとは)。


 そして、それだけ育ててるのに、驚くほど書くことがないんですよね。もうちょっとネタにできると思ったんですが、何もないです。たとえば園芸エッセイをやってくださいと言われても、何も書けないと思います。


 なんというか、気長な趣味ですからね。人間ががんばったところで時間の流れは変えられないし、植物の成長速度も変わるもんじゃないわけです。季節を一巡りしたくらいの経験では語れることなんてかぎられてくるのですよね。


 何が言いたいかと言うと、エルフが羨ましいという話です。彼らの感覚だと、季節の巡りなんてあっという間で、草花や木々の成長もあっという間なのでしょう。そりゃ緑を愛しますわな。あ、盆栽職人がエルフに転生する話とかどうでしょう。



◆体験記らしいことのひとつでもしてみせろ


 それはそれとして、カクコン7の応募要項が発表になりましたね。


 https://kakuyomu.jp/special/entry/kakuyomu_web_novel_007


 そうです、今回はその話をするつもりだったのでした。


 なんか今回はページのレイアウトがガラッと変わりましたね。カクコンのページって毎度、下までスクロールするのが大変だった記憶があるんですけど、今年のはコンパクトで見やすいです。


 で、気になるのが部門の話です。


 恋愛・ラブコメがちょっと変わりましたね。「ラブロマンス」という新語が登場しました。


 なんかこの辺は苦肉の策という気がします。例年の「恋愛部門」にルビを振っただけと言えばだけなので。

 

 女性向けを「恋愛」、男性向けを「ラブコメ」とするジャンル区分が改正されないかぎり、カクコンの部門設定も変えづらいんでしょうね。


 ただ、今回は恋愛部門にしろラブコメ部門にしろ概要ではっきりと「恋愛・ラブコメ要素のある小説」としているのがわかりやすくなったかなと。


 つまり、「恋愛」に女性向けのラブコメを投じてもいいし、「ラブコメ」に男性向けの恋愛(コメディ要素薄め)を投じていい、と公式が明言してるわけですね。


 毎年言われてたことにようやっと公式が応えてくれたかと。


 もちろん、想定読者の性別で部門を分けるっていうのがどうなのっていうのはあるんでしょうけど。


 女性向け=女性主人公、男性向け=男性主人公ともかぎらないですし。


「部門ごとの参加レーベル一覧で察しろ」ってことだと思うんですが。この辺は公募の感覚に近いですね。


 何が女性向け、男性向けとされるのかって、突っ込みだすとむずかしいとこだと思うんですが、編集がほしいのはやっぱりラノベ、ライト文芸でしょうから想定読者の性別を明確に定めてほしいんでしょうね。


 一般文芸ってその辺曖昧な作品も多いんですけど、ラノベはやっぱり異性として魅力的なヒーロー、ヒロインというのが重要なんだろうなと。結果として両性から支持を受けることはあるにしても、まず前提となるのはそこだと。


 とまあ、自分と無縁な部門の話はこのくらいにしておきましょうか。


 部門で言うと、やっぱり予想外だったのがホラー部門ですね。近年はミステリーとかSFとまとめられたりまとめられなかったりすることが多かった部門なんですが、今回は単独でホラー部門があるという。


 まあ、ここは角川ホラー文庫を擁するKADOKAWA傘下なればこそでしょうか。


 数年前にホラー小説大賞が横溝正史賞に統合されたのもあって、ホラーは業界的に下火なのかなと勝手に思ってたんですが、KADOKAWA的にはWeb小説に可能性を見出してるのかなあと、ちょっと思いました。

 

 少なくともミステリーよりはWeb小説との相性はよさそうです。現代のフォークロア的なものを描くとしたら、絶対にネットがかかわってくるでしょうし。


 しかし、ミステリ読みとしてはやはり運営さんに「去年の「どんでん返し部門」は実際やってみてどうだった?」とはちょっと訊いてみたくなりますね。皮肉ではなく、真面目に。


 なんか去年もごたついてたみたいですし、やっぱりむずかしいんでしょうかね。運営としても、書き手としても。さらに言えば、読み手の方も。やっぱり、そもそもWeb小説的にそういう土壌がないんでしょうね。それをいきなりコンテストで、というのはやっぱりむずかしのかなあと。


 短編ならまだしも、長編でどんでん返しって、ねえ。他にいろんな要素があって、どんでん返しもありますっていう作品はそれなりにあるんでしょうけど。それがメインの売り文句となると、と。


 と、久しぶりの更新ということでちょっと長々と書き過ぎました。なんでこれを小出しにできないのか。


 個人的な展望などは次回以降ということで。


 というか、まだそこまで考えてないんですよね。宿題にしておきます。

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