応援コメント

第49話 安達久右衛門の口上」への応援コメント

  • この当時、「演説」という言葉自体が有ったかどうか。
    そこで自分の意思を伝えるため、一般に知られる歌舞伎や、浄瑠璃の台詞を使うというのは実際にありそうですね。

    作者からの返信

    杉浦さん、コメントありがとうございます。

    この時代の公的な会議・陳情等の実際的な様子というのは、本当のところはわかりかねますので、議長役の和田にしろ、久右衛門にしろ、意図的にちょっと時代がかった感じの固めな口調としました。その方が、今回や次回以降での郡役人たちの感情丸出しの怒りの言葉が余計に伝わり安くなるかなぁなんて思ってやりました。

    歌舞伎や浄瑠璃の演目なんて、結構、それ自体が御政道を暗に批判したり皮肉ったりしたものが多かったですから、おっしゃる通りかも知れませんね。

    ちなみに演説の語源は私もよく分かりませんが、この年の国会期成同盟成立あたりから、民権派の活動方針として私立国会設立運動の普及実現のために、全国の自由党系地方政党を駆使しての演説会・勉強会が盛んに行われるようになります。だから、きっと演説という言葉もこの頃には市民権を得ていた可能性もありますね。