こんにちは。
明治初期の地方の様子を活写した物語を興味深く読ませていただいています。東北は多くが幕府側で戦ったために薩長系の役人との間には軋轢もあったのだろうと想像しますが、村と村との間でも対立があったり、複雑ですね。
引き続き、たのしみに追わせていただこうと思います。
作者からの返信
久里琳さん、ありがとうございます。返信がまったくこんなに遅くなり、申し訳ありませんでした。ほんとにほんとにごめんなさい。
特に薩長だからと威張り散らしたような話はあまり聞きませんが、根っこにはそういうのがあったとは思います。分かりやすい世良修蔵みたいなのは、少なかったでしょうね。
でも、平民宰相と言われた岩手の原敬みたいに、やはり賊軍の土地ということで出世が遅れたり、いわれない差別を受けた人は多かったでしょうね。
村同士で言えば、境界争いや水争いはどうしても付き物ですね。それに複数の村の共有利用していた山林などの東北の入会地がすべて国家に収公されたのも、村同士の争いの原因のひとつかもしれません。
色々な出来事を時系列で展開すると、歴史の中でうごめく人々の葛藤がこれほどまでに見えてくるものなのですね。
相変わらずの取材力、構成力に感心しながら楽しく読ませていただいております。
カクヨムでの本作愛読者のかたがたも増えて、正しく評価されてきたのではないかと思います。頑張って下さい。
作者からの返信
赤雪妖さん、いつもいつもコメントをありがとうございます。返信がこんなにこんなに遅くなってしまい、ほんとにごめんなさい。申し訳ありませんでした。
歴史って、それに関わった人の数だけ、物語がありますね。しかも、そこには絶対的な正義も絶対的な悪もありません。それぞれが必死に生きた足跡があるだけです。だから、面白い!
私なんか、全体構成もしないで次々に書き下ろしているだけで、完全な行き当たりばったりです。だから、後で反対の事実を後で見つけて、辻褄合わせに四苦八苦です。特に、郡役所で登場させた渡辺庄右衛門にはびっくりしちゃいました。本当は彼が高楯村の戸長で、安達久右衛門の実父だったというのは、峰一郎たちの迎撃作戦も終わってからでしたから、はたと悩んでしまいました。あそこからです、史実解説を付けるようになったのは。
でも、それだけに小説は生き物だなぁと実感しました。これからもご指導よろしくお願いいたします。