第346話 最終確認

「ベクアの試合は明日か」


「キャリナは明後日で、ゼロスは明明後日からだな」




大会は明日から始まる。そのため、対戦表も既に配られている。ベクアは大会の初戦から戦うことになっている。


「じゃあ、また明日な」


「おう!」


明日は試合ということもあり、いつもよりほんの少し早く王城から出てベクアとウルザの2人と別れて5人で帰った。




「ふぅ……」


恒例になっている俺の部屋に集まってでの夕食を食べ終えて、俺は部屋で1人になった。




「ステータス」



【名前】 ゼロス・アドルフォ

【種族】  雷獣魔精人王 

【年齢】  13  

【レベル】 30(5UP)


【HP】   7562/7562 (828UP)

【MP】   7562/7562 (828UP)


【攻撃】  3754  (411UP)

【防御】  2641  (250UP)

【敏捷】  3750  (383UP)

【魔攻】  3413  (374UP)

【魔防】  2641  (250UP)

【知力】  2347  (239UP)


【スキル】

・算術Lv.6・礼儀作法Lv.3・騎乗Lv.1

・解体Lv.3・投擲Lv.3・隠密Lv.9・忍び足Lv.6

・夜目Lv.9・殺気Lv.7・挑発Lv.5

・火魔法Lv.6・風魔法Lv.5・水魔法Lv.4

・土魔法Lv.2・回復魔法Lv.9・詠唱省略Lv.5

・無詠唱Lv.5・火耐性Lv.5・風耐性Lv.4

・水耐性Lv.4・土耐性Lv.4・氷耐性Lv.8

・打撃強耐性Lv.1(New)・斬撃耐性Lv.5(3UP)


【ユニークスキル】

・危機高速感知Lv.6(1UP)・剣法Lv.5(1UP)

・武法Lv.4(1UP)・読心法Lv.2・氷魔法Lv.4

・光魔法Lv.3・精霊使いLv.3

・精霊化Lv.5・悪魔魔法Lv.3

・悪魔化Lv.6・獣化Lv.7(1UP)

・雷電魔法Lv.4・魔力高速操作Lv.3

・魔力高速感知Lv.3・雷吸引Lv.2

・雷電纏Lv.5(1UP)・雷詠唱無効Lv.2

・完全偽装Lv.2・エンチャント

・ダブルエンチャント・トリプルエンチャント

・ハーフエンチャント・魔力斬りLv.2

・雷縮Lv.4(1UP)・多重思考Lv.4(1UP)



【エクストラスキル】

・【称号】収集・神速反射Lv.3(1UP)・神雷Lv.1



【選択称号】(55/55)

・転生者

・早熟

・晩熟

・獣鎧

・元神童

・下剋上

・二刀流

・避雷針

・九死一生

・一騎当千

・百戦錬磨

・前代未聞

・以心伝心

・不眠不休

・霹靂閃電

・電光石火

・疾風迅雷

・紫電清霜

・電光雷光

・翠色冷光

・紫電一閃

・雷轟雷撃

・雷霆万鈞

・雷騰雲奔

・電光雷轟

・魑魅魍魎

・妖怪変化

・俯瞰の目

・希少魔法使用者

・最上位精霊使い

・精霊に愛されている者

・精霊をその身に宿す者

・精霊を2人その身に宿す者

・獣と人間の狭間

・憑かれた者

・半悪魔

・三属の王使い

・王の支配者

・勇者の超越者

・真なる勇者

・救済者

・シスコン

・シスコンを超えし者

・へたれ

・ドラゴンスレイヤー

・魔王に目をつけられた者[ロック(呪)]

・魔王の伴侶(仮)[ロック(呪)]

・雷の種族

・新たなる種族

・複数の種族を併せ持つ者

・神スキル取得者

・神スキル複数取得者

・天使

・魔族キラー(IN)

・一撃必殺(IN)


【除外称号】

・ゴブリンキラー・ウルフキラー・虫の天敵

・オークの天敵・三度目の正直

・死亡フラグ一級建築士・縦横無尽

・複合魔法(OUT)・合体魔法(OUT)



時々、夜中にソフィに転移してもらって朝までに帰って来れる場所に魔物を狩りに行ったおかげで来た時よりも少しレベルは上がっている。

ちなみに、今回の大会のためだけに魔族キラーと一撃必殺をセットして、複合魔法と合体魔法を外した。



「同志、今回の大会で何を目指す?」


「何をって?」


闇翠からブロスが出てきて俺にそう尋ねた。


「リュウという魔族を倒して優勝を目指すのか、リュウに負けたとしても、絶対にリュウ以外の魔族には負けないようにするのかだ」


「………」


俺はそれにどう違いがあるのかどうかを考えた。少し考えて、それが違うことで具体的に何が変わるのかが分かった。


「……要するにリュウと対戦するまで実力を隠しておくかってこと?」


「ああ。そういうことだ」


ブロスの考えと俺の答えが同じだったのか、ブロスは嬉しそうにニヤッと笑いながら肯定した。


「まず、大前提として俺の能力は隠しておきたい」


ブロスの能力とは、ダメージを与えた相手のスキルを1つ封じるやつのことだ。


「それから尻尾もできれば5本、最大でも7本までにしておきたいわね」


ダーキも光翠から出てきて、ブロスに続いて話した。


「…でも尻尾はぶっつけ本番でいいのかな?」


俺はまだ尻尾は5本までしか出したことがない。

だけど、尻尾はスキルレベルにプラス2の本数まで出せる。だからスキルレベルが7の今は最大数である9本まで出せる。


「本来はぶっつけ本番ではダメに決まっているわよ。でも、あなたのセンスならぶっつけ本番でもそれなりに扱えると思うわ。だから尻尾はできるだけ隠しておいた方がいいのは確かよ」


「なるほど…」


ダーキ曰く、ベクアとの模擬戦で尻尾の数を5本まで生やしたが、その本数なら完璧に使いこなせていたそうだ。だから9本を生やしても何とか戦えるレベルには使いこなせるそうだ。多少上手く扱えなくても、初見で驚かせるために隠した方がいいらしい。ちなみに、完全に使いこなせるのは現在のスキルレベルと同じ本数までだそうだ。



「それでどうするんだ?」


「うーん…」


最低条件はリュウ以外の魔族に絶対負けないことだ。だから最悪、リュウに負けるのは問題ない。


「負けたくないんだよな…」


負けていいと言っても、負けたいとは思わない。

と言うよりも、勝ちたい。


「…少し危なくなるまで尻尾は5本までにする。それから順に危なく無くなるまで最大8本まで増やす。それでもまだ危なかったらブロスの能力を使う。その判断は俺もやるけど、ユグとジールにもやってもらいたい」


「分かった!」


「了解」


もちろん、全力でないと勝てないと判断したらその時点で全力を出す。


「負けないことが前提だからその判断は早めにお願い。少しでもきつそうと思ったら教えてほしい」


「うん!」


「そうだな」


ユグとジールのどちらかが尻尾を増やした方がいいと判断した時点ですぐに増やすということで落ち着いた。



「あ、闇翠と光翠の刃の斬れ味って悪くすることってできる?」


「悪くか…。できなくはないが、それをやったとしても同志の腕前なら防御が高くない相手なら腕だろうが首だろうが楽に斬り飛ばせるぞ」


「なら予選では抜かない方がいいのか…。予選での剣を抜いた方がいいって判断もユグとジールにお願いしていい?」


「いいよ〜!」


「問題ないぞ」


普段ではこんなにユグ達を頼ることはできない。なぜなら、普段はエンチャントや降臨などで話せる状態ではないからだ。これは魔力を使うのが禁止のこの大会だからできることだ。一応ユグ達に頼りきりになれないように自分でも使い時とかは考えるつもりだ。


「これだけ話しておいて、リュウとか魔族と対戦しなかったら面白いね」


「そうだったら確かに面白いな」


ユグが言ったことが成立するには、俺が魔族と対戦する前に負けるか、魔族が俺に対戦する前に負けるかのどちらかだ。

まあ、他の魔族は分からないが、リュウがそう簡単に負けるとは思えない。それに、俺も誰かに負けるつもりは無い。つまり、ユグの言ったようなことは起こらない。


「ベクアの初戦の観戦もあるからそろそろ休むぞ」


「はーい」


元気よく返事をしたユグが最初に俺の中へ戻り、それに続くようにジール、ブロス、ダーキも俺と剣の中に戻った。

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