第113話 対校戦表彰式

(ステータス)


俺は控え室で1人になったタイミングで心の中でそう呟いた。ちなみにソフィやシャナ達は表彰式の流れの説明を受けている。俺だけは試合直後ということなので休ませてもらっている。




【名前】 ゼロス・アドルフォ

【種族】  人族

【年齢】  12

【レベル】 45  


【HP】   836/836  

【MP】   275/836  


【攻撃】  411  

【防御】  325  (75UP)

【敏捷】  493  

【魔攻】  340  

【魔防】  234  

【知力】  283  


【スキル】

・算術Lv.7・礼儀作法Lv.6・騎乗Lv.3・解体Lv.6

・危機感知Lv.7・剣術Lv.9(1UP)・武術Lv.7

・投擲Lv.3・隠密Lv.6・忍び足Lv.6・夜目Lv.4

・挑発Lv.6(1UP)・火魔法Lv.7・風魔法Lv.7

・水魔法Lv.7・土魔法Lv.3・回復魔法Lv.2

・魔力操作Lv.MAX・魔力精密操作Lv.2(1UP)

・魔力感知Lv.2(1UP)・詠唱省略Lv.5

・火耐性Lv.4・風耐性Lv.4・水耐性Lv.4

・土耐性Lv.4・雷耐性Lv.3・氷耐性Lv.4(1UP)

・打撃耐性Lv.3(1UP)・読心術Lv.4


【ユニークスキル】

・雷魔法Lv.8・氷魔法Lv.5 ・精霊魔法Lv.3(2UP)

・光魔法Lv.1・高速反射Lv.9(1UP)

・帯電Lv.1(New)・雷吸収Lv.2(New)

・雷鎧Lv.1(New)・偽装Lv.MAX・エンチャント

・ダブルエンチャント・魔法斬りLv.7(1UP)

・縮地Lv.4・並行思考Lv.4


【エクストラスキル】

・【称号】収集


【選択称号】

・転生者

・早熟

・晩熟

・獣鎧(New)

・元神童

・下剋上

・二刀流

・避雷針(New)

・九死一生

・一騎当千

・百戦錬磨

・前代未聞

・以心伝心

・不眠不休

・霹靂閃電

・電光石火

・疾風迅雷

・紫電清霜

・電光雷光

・翠色冷光

・紫電一閃

・俯瞰の目

・希少魔法使用者

・最上位精霊使い

・精霊王使い

・精霊に愛されている者

・精霊をその身に宿す者

・シスコン

・へたれ(New)

・虫の天敵


【除外称号】

・ゴブリンキラー・ウルフキラー・オークキラー



そして俺はステータスを見てから新しく獲得した獣鎧の称号と雷鎧のスキルを確認した。



【獣鎧】

・獣人を見た後に、壁にぶつかって、強くなりたいと思った時

[効果]

防御1.3倍、その者に最も相応しい属性の鎧スキルを取得。


【雷鎧】

雷の鎧を作れるようになる。形の自由度はスキルレベルに左右される。使っている間はスタミナが減り続ける。




「なるほど…」


ベクアと戦っている時に俺の方が絶対に動き回っていたのに、同じくらい疲れていたのはそういうわけか。そしてベクアの防御力の高さにも納得がいった。あと帯電と雷鎧は少し似ている感じのスキルなので今度同時に使ってみたい。そうしたら違いがわかるはずだ。今は疲れているので雷鎧を使用してもっと疲れるのは避けたい。そしてあの時に雷鎧が雷吸収に吸収されなかったのは俺が吸収するつもりがなかったからだろう。だがもし吸収しようとしたらできるのかも試したい。もし出来たら体力が持つ限り、俺は魔力切れの心配が無くなる。

それにしても獣鎧獲得条件の壁にぶつかったってのは、もしかしてベクアに吹っ飛ばされて結界にぶつかったことなのか?多分そうだよね…。

ちなみに本来の獣鎧獲得条件は「ステータスの【攻撃】と【防御】が300以上の魔法の使えない獣人が、己の壁を乗り越えようと、懸命に努力し続けた時」らしい。条件が簡単になり過ぎている……。


「ふぁっ…」


そんなことを考えていると眠くなってきた。とりあえず表彰式が始まるまで眠ることにしよう…。





「兄様…ゼロ兄様!」


「ん…」


「起きてください!」


「ソフィ…?」


「はい。表彰式がもう少しで始まるので起きてください」


「わかった…回復エンチャント…」


そして表彰式が始まる前に起こされた。寝たことによってもう1人で悠々と歩けるくらいに疲れは回復した。だが寝てしまうとエンチャントが解除されてしまうので、もしかしたら寝ない方が回復していたかもしれない。




「では!表彰式を行います!」


「「「わぁーーーー!!!」」」


そしてソフィから大雑把な表彰式の説明をしてもらうと表彰式が始まった。


「では!対校戦!第4位アナタイト鉱国!入場して下さい!」


歓声の中アナタイト鉱国の選手達が舞台へ上がって行った。そして同じように第3位神聖タグリオンと第2位武国ガラテインも入場して行った。


「そして今年の対校戦第1位!リンガリア王国!入場して下さい!!」


「「「わぁぁーーーーー!!!!」」」


そして俺達の番になったので俺達も他の国と同じように入場して行った。


「法皇様からの祝辞です」


そして観客室の中でもガラス張りになっている、正しくVIP様がいるようなところから少しご年配の方が立ち上がって手を振っている。そしてその人は再び座った。ちなみに法皇はこの神聖タグリオンの王様的ポジションの人だ。ただ政治情報はよく分かっていないので本当にそうなのかは分からない。


「ありがとうございました」


え!?あれで終わりなの!手を振っただけ!?試合の感想を言って、お疲れ様でした。くらいは最低でも言うと思ったよ!



「では次にトロフィーを贈呈します!各国の代表者前へ!」


そして俺とベクアとエリーラとグラデンは前にあるお立ち台の少し手前まで移動した。今更だが国の代表が留学生で本当にいいものなのだろうか?ちゃんとその国に住んでいる人が代表になっていたなら俺がこんなに代表者の2人から睨まれることも無かったのに。


「トロフィーの贈呈は聖女様にやってもらいます」


「「「え!!?」」」


なんか観客が驚いている。あ、そう言えば聖女はあまり公の場に現れなく、ずっと教会で神に祈りを捧げたり、怪我人の治療をしているとソフィに受験勉強の時に教わった気がする。


「第4位アナタイト鉱国」


「はい」


そして4位から順にトロフィーを貰って行った。





「第1位!リンガリア王国!」


「はい」


そして俺の番になったので俺もトロフィーを受け取りに前に出た。


「っ!?」


なんかこの聖女と目を合わせるとゾワッとする気味悪さがあった。そしてなんかこの聖女はそんなはずが無いのに、どこかで見た事のあるような顔をしている。


「優勝おめでとうございます」


「あ、ありがとうございます…」


言葉をかけられてもなんかはっきりと言葉にできないが気持ち悪さがある。しかしだからと言って何かある訳ではなくそのままトロフィーを貰って元の位置に戻った。


「今年の対校戦は今までに無いくらい白熱していました!来年も今年以上に白熱しましょう!これにて対校戦の表彰式を終了します!!」


ちょっと待て!せめて元々並んでた場所に戻してから終わりやがれ!なんで代表者だけ前に出た状態で終わるんだよ!


「では皆さん!解散!」


くそっ…しょうがないからあくまで自然に、当たり前のように隠密を使って影を薄くして俺も退場しよう。


「おい、どこ行く?」

「ねえ、どこ行くのよ?」


くそっ…右腕をエリーラ、左腕をベクアに掴まれてしまった。やはりダッシュで退場するべきだったか?でも今は疲れからダッシュと言っても多分そこまで早くないだろうから元気いっぱいのエリーラには捕まるだろう。


「すまんが俺は重要なことがあるからお前は後回しにしてくれないか?」


「ごめんなさいね、私の方が大事な事を話さなければならないの」


「あ゛?」


「…なによ?」


俺の後ろで2人が争い始めた。未だ俺の腕は掴んだままだが、俺から意識がそれ始めたので今なら抜けれるか?いや無理だろつな…。


「おい!ゼロス!儂もお主に話があるぞ!」


「えーー…」


そして今度は前からグラデンがやってきた。何で表彰式後に俺は3人に囲まれなければならないのか…。俺は疲れてるんだってば…。


「サンダーボール!」


そして今度は3人で誰が先に話すかを言い争っていると上から俺達を優に包み込むほどの雷魔法が放たれた。しかしこれは躱せるように放たれたのかゆっくりだったので、3人は俺から離れて躱した。もちろん俺はそのまま食らった。


「私のゼロ兄様は試合後で疲れているです。話なら明日にしてください」


そしてソフィが俺の横までやってきてそう言った。別に俺はソフィのでは無いが、そんなこと気にならなくなるくらいソフィがイケメンに見える。


「まあ、俺も疲れているし明日でもいいか」


「明日ちゃんと話すなら私は明日でもいいわよ」


「なら儂も明日でよい」


「ん?」


「では今日は帰らしてもらいます」


俺はソフィに手を引かれて舞台から退場していった。それにしても…あれ?なんか気になることを話していた気がするけど気のせいなんかじゃないよね?


「ソフィ…?」


「はい、なんでしょうか?」


「明日って何も無いよね…?」


なんかみんな明日必ず俺と会うみたいな言い方だったけど、俺はあいつらに会う予定なんて入っていない。


「あ、ゼロ兄様は聞いてませんでしたね。明日の昼過ぎから各国の大会出場メンバー並びにその関係者でのパーティーがあるのです」


「わぁーお……」


道理であいつらが明日必ず会うみたいな感じで話してるわけだ…。

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