第7話 序の口
「はいっ!これを半年以内に読んで理解してね!1ヶ月くらいおきに軽くテストもするからサボっちゃダメだよ!」
そう言って母は俺とソフィに分厚い本を3冊ほど置いていった。確かに簡単ではないが今まで童話などは読んでいたが魔法とかのものは絶対に手に触れれないところにあったため読むのが楽しみだ。
「ゼロはこれもだぞ」
「え?」
そう言って分厚い本を1冊置いた。
「これに載っている動きができるかを1ヶ月おきにテストするからな」
「はい…」
「じゃあ頑張れよ!」
そう言って部屋から出ていった。俺だけ課題が多いみたいだ…
「ゼロ兄様大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「魔法の方はゼロ兄様に教えてあげるからこっちを優先してやっていいよ!」
そう言って父が置いていった方を差し出してきた。
「ありがとう…」
できた妹を持って俺は幸せだな…
そうしてひいひい言いながら課題をこなしていくとあっという間に3年の時が過ぎた。
「ス、ステータス…」
【名前】 ゼロス・アドルフォ
【種族】 人族
【年齢】 8
【レベル】 1
【HP】 40/40
【MP】 40/40
【攻撃】 14
【防御】 10
【敏捷】 14
【魔攻】 14
【魔防】 10
【知力】 14
【スキル】
・算術Lv.6・礼儀作法Lv.4(2UP)・危機感知Lv.2
・剣術Lv.1・武術Lv.3(1UP)・投擲Lv.3
・火魔法Lv.1(New)・風魔法Lv.1(New)
・水魔法Lv.1(New)・雷耐性Lv.1
・魔力操作Lv.4(2UP)
【ユニークスキル】
・雷魔法Lv.1・高速反射Lv.5・偽装Lv.MAX
・エンチャント(New)
【エクストラスキル】
・【称号】収集
【称号】
・転生者
・希少魔法使用者
・早熟
・神童
・九死一生
・一騎当千
・百戦百勝(New)
・虫キラー
「ここまで長かった……」
ついに明日冒険者を呼んでの訓練が始まる。そしてそれまでにエンチャントを覚えさせたかったのかとても辛い日々だった…
取得してわかったがエンチャントはレベルが無いスキルのようだ。効果は使った魔法のスキルレベルに左右されるらしい。
百戦百勝は気がついたら獲得していた。どうせまた虫を殺したせいだろう。効果は勝負事で勝負運が上がるというものだ。相変わらず大雑把なのをなんとかしてほしい。
コンコンッ
「どうぞ〜」
「失礼しますね」
もう誰かわかっているから誰かの確認もせずに声をかけた。
「ゼロ兄様お疲れ様です」
「ソフィもな」
予想通り来たのはソフィだった。というか8歳になって俺とソフィに1人ずつの部屋を貰った。しかしそれから1ヶ月弱たったが寝る前に必ずソフィが俺の部屋に来る。
「いえいえ。ゼロ兄様ほど大変ではありませんでしたよ」
「そうかもしれないけど…」
俺は頑張っても土魔法が覚えられなかった。人間誰でも不得意の魔法はあるらしいが雷属性と相性の悪い土属性だから取得できなかったのか?
その点ソフィは基本属性である火、水、風、土はもう取得している。そのうち希少魔法も取得するだろう。
「明日からの訓練楽しみですね」
「ああ…そうだね」
ソフィが俺のベットに座って話しかけてくる。
ソフィは父と母の良いとこ取りをした容姿で母に街に連れて行かれた時もみんな魅了されたほど整った顔をしている。体の年齢に引っ張られている影響で精神も8歳ほどになっているので無防備に近づかれるとドキッとしてしまう。
「ふふっ…ではゼロ兄様おやすみなさい」
「おやすみ」
そんな俺の内心を悟ってか少し笑ってから部屋を出ていった。いつも寝る前に部屋に来てから少し2人きりで話していく。こんな日常が続けばいいと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます