第4話 3歳
「うーーん……」
「あっ!ゼロス様!ソフィア様!またこんな所にいましたか!戻りますよ!」
「はーい」
産まれてから3年が過ぎた。3年間でわかったことはこの家は希望通り辺境伯だった。貴族の位は高い順に王族、公爵、侯爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵、準男爵となっている。なのでこの家はまあまあ高いくらいだ。そしてこの街の周辺は魔物も多く出るらしい。
そして何よりも1番驚いたことがある。
「ゼロ兄様!結婚しましょ!」
「いや、妹だから…」
「妹でも結婚できると何度も言ってますのに!」
「いや…そうなんだけどね…」
なんとこの異世界では妹と結婚ができるらしい。しかし条件があり髪と眼の色が全く違うことが条件である。なので長男と次男とはソフィは結婚できないが俺とはできるということだ。そして王族と平民は兄妹で結婚できないらしい。
なぜこのような制度があるかというとその家系に出現することが多いユニークスキルを確保するためだとか。
(ステータス)
【名前】 ゼロス・アドルフォ
【種族】 人族
【年齢】 3
【レベル】 1
【HP】 40/40
【MP】 40/40
【攻撃】 14
【防御】 10
【敏捷】 14
【魔攻】 14
【魔防】 10
【知力】 14
【スキル】
・算術Lv.6・礼儀作法Lv.2
・危機感知Lv.2・剣術Lv.1・武術Lv.2
・投擲Lv.2(1UP)・雷耐性Lv.1
・魔力操作Lv.1(New)
【ユニークスキル】
・雷魔法Lv.1・高速反射Lv.5 ・偽装Lv.MAX
【エクストラスキル】
・【称号】収集
【称号】
・転生者
・希少魔法使用者
・早熟(New)
・神童(New)
・九死一生
・一騎当千(New)
「はぁー…」
どうやらステータスは魔物を倒さないと上がることはないらしい。ただ本を見る限り魔物を倒す前に経験したことによってステータスの上がり度合いが変わるらしいので筋トレとランニングは頑張っている。
投擲は庭で石を投げていたらレベルが上がった。そして魔力操作は自分の体の中にある魔力?みたいなものを動かしていたら取得した。
早熟と神童はいつの間にか獲得していた。早熟はレベルは25になるまで、スキルレベルが4になるまで上がるのが早くなるという効果で神童は12歳までレベルとスキルレベルの成長が早くなるというものだった。
一騎当千だけはどこで獲得したかも覚えている。あれは庭でレベルが上がらないかと思ってアリの行列を潰していた時だった。
『ピコーン!』
『一騎当千を獲得しました』
「っ!?」
「ゼロ兄様?」
「あっ!な、なんでもないよ!」
「?」
アリを潰していたら急にそんなアナウンスが頭の中に聞こえてきてびっくりした。そしてその反応に不思議がったソフィにも心配されてしまった。
その1ヶ月後くらいに魔力操作の時も同じようにアナウンスがなったのでそういうものなのだろう。
きっと早熟と神童は寝ているうちに獲得したのだろう。
そして一騎当千の効果は1人で多数の敵と戦っているとステータスが増加するというものだった。千対一の時に最大倍率で全ステータスが2倍になるらしい。いや…無理だろ…
「はぁっ!」
「おいおい!そんなものか!」
庭を見ると長男と雇われた冒険者が模擬戦?をしている。この家では8歳になったらこうして冒険者を雇って来てもらい、稽古をつけてもらうらしい。
「もう一度お願いします!」
「おう!こい!」
足払いで地面に横倒しにされて一旦仕切り直しといった具合でもう一度挑んでいる。
あれを5年後に俺もやると思ったら結構楽しみだ。
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