第3話 転生
「いい子にしてまちたか〜」
「おぎゃ!」
「見てみて!ゼロが返事をしたわ!!」
「そうですね。奥さま」
産まれてから2、3ヶ月ほど過ぎた?というところだ。産まれてすぐは食う寝る泣くの繰り返しで物事を考える時間すらなかったが今はだいぶ落ちついた。そして言語がわかるみたいで安心した。もう一度1から言語を覚えるのは大変だ。
そしてあの適当神に1つ言いたいことがある…
「ソフィは静かでいい子ですね〜」
双子とは聞いてねぇよ!!!
ずっと横に同い年の子がいるな〜と思ってた。しかし会話を聞くとまさかの俺の妹だよ!!会話から俺が先に産まれたから兄らしい。
パッと見で妹だと気づかなかったのは理由がある。
「ただいま!パパが帰ったぞ〜!」
「あなた!そんな格好でこの子達に近寄らないで!!早くお風呂!」
「あ!すまん…ゼロ!ソフィ!すぐ戻るからな!」
深紅のような色の髪と眼をした少し爽やかイケメン風の父が帰ってきてエメラルドグリーンのような綺麗な色の髪と眼をした綺麗系なスタイル抜群の母が話した。そう。鏡を見ると俺の髪と眼の色は父と全く同じで妹は母と全く同じであるため気が付かなかった。
(ステータス)
神の言う通り念じて見ると自分のステータスが現れた。
【名前】 ゼロス・アドルフォ
【種族】 人族
【年齢】 0
【レベル】 1
【HP】 40/40
【MP】 40/40
【攻撃】 14
【防御】 10
【敏捷】 14
【魔攻】 14
【魔防】 10
【知力】 14
【スキル】
・算術Lv.6・礼儀作法Lv.2・危機感知Lv.2
・剣術Lv.1・武術Lv.2・投擲Lv.1・雷耐性Lv.1
【ユニークスキル】
・雷魔法Lv.1・高速反射Lv.5 ・偽装Lv.MAX
【エクストラスキル】
・【称号】収集
【称号】
・転生者
・希少魔法取得者
・九死一生
親が俺の事をゼロと呼ぶのは愛称みたいなものかな?
そして絶対に雷魔法と雷耐性と九死一生はあの神のせい?おかげ?で取得、獲得したものだ。
九死一生はきっとあの神の殺しから逃れ続けたから獲得したのだろう。肝心の効果は死の淵から助かりやすくなるというもの。いや!漠然としすぎ!というかまず死の淵に行きたくないよ!
そして希少魔法取得者は普通は3つの希少魔法を使えたものが獲得できるが【称号】収集の効果で1つでいいらしい。希少魔法とは雷、氷、光、闇、時、空間とかそのようなユニークスキルの魔法のことだ。効果は他の希少魔法の取得難易度の緩和と希少魔法の威力が1.2倍になる。うん。微妙である…
ぎゅーっ
はぁ…と思って横を見ると妹が抱き着いてきた。というかほぼ一日中抱きつかれているのだが…赤ちゃんだからか分からないが体温が高いのでくっつかれると暑い…離そうとしても離れないし。こいつただものではないな…
「風呂入ってきたぞ!!」
はやっ!5分ちょっとしかたってなくないか?ちゃんと洗ったのか?
「ほら!2人も入ってこい!」
すると5歳くらいと3歳くらいの男の子が入ってきた。長男と次男だ。神に言った三男くらいという願いはかなったようだ。2人は父と母の血を均等に継いだのか長男は赤髪に緑眼、次男は緑髪に赤眼となっている。
「おぎゃ?」
「「おぉー!」」
2人がどうしていいか分からなそうにしていたので声をかけてみたら2人で1人ずつ大切そうに持ち上げた。
「ぉぎゃ…」
「あらあらそんなにゼロスお兄ちゃんが好きなのね〜」
しかし妹は俺から離されたのが気に食わないのか泣きはしないが私は不機嫌です!みたいな表情をしている。
「次は俺にも抱っこ…」
「あなたはだめです!」
「ちぇっ…」
父は初めて俺を抱っこした時感動のあまり俺を高く投げ飛ばしてしまった。父はステータスが高いのか平然とキャッチしたがそれを見た母が本当にキレてしまった。それを見て俺は母を怒らせないようにしようと思うほどものすごく怖かった…それ以降父は抱っこさせてもらえていない。
「はいはい!あんまり構うとストレスになるのでいきますよ〜」
「「「はーい」」」
「あとはよろしくね」
「かしこまりました」
そしてあとはメイドに任せて部屋から出ていった。俺たち2人のために一部屋用意しているところを見ると貴族みたいだ。
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