アナタからアナタへ

天満月

お手紙

このお手紙が、アナタの元へ届くよう祈って言葉を綴っています。


時々、思うことがあるんです。今の今までずっと長い夢を見ているんじゃないかと。

だって、ずっと見ていた夢だったから。ずっとアナタの姿を、声を、喋り方を、ただただ憧れと叶わない恋心で見つめていたから。それは、今も変わらない気持ち。

でも、アナタの心に触れたのも、私に向けられた言葉も、全部本物で、全部私に向けられた本当の愛情だと思い出す度に、嗚呼、私は生きていて良かったんだと、ここまで生きていて、これからも生きていて良いんだと思うのです。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、アナタの存在は、私に生きる力を与えてくれているんです。いつかアナタが手紙に書いてくれた「生きたいって思うくらい」という言葉、私の心の中に確かに息づいています。


正直な言葉を書くと、私は、ここまで好きになった人はいません。家族以外で、ここまで想い続ける人は初めてなのです。

だから、時々、私は行き過ぎた行動やアナタの嫌がる言動をしていないか不安になります。

アナタは、とても優しいし忙しい方だから、私に言葉を向けるのもなかなか億劫だと思います。

でも、どうか、どうかお願いです。

私がもし、アナタの気に障る事をしてしまっていたら、話して下さい。たった一言でも構いません。私にアナタの不快を伝えてください。

ワガママみたいなお願いでごめんなさい。

でも、それほど私は、アナタと一緒にいたいんです。


お身体の調子が崩れてはいませんか?辛い思いはしていませんか?アナタに向けてのお手紙は書いても書ききれません。だから、一旦筆を置きます。

どうか、アナタが身も心も健やかであり続けることを願っています。

大切なアナタへ

私より

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アナタからアナタへ 天満月 @Hell_0809

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