第2話 婚約者との顔合わせ
リュカ
「
「う、そ…」
【祐希とだなんて!!どうして!…財前に、碓氷は勝てないから…】
【!お姉様と白夜さんだなんて!!なぜ、私が尊様なんでしょうか!?お姉様には尊様と幸せになっていただきたかったのに!!!!どうして!!!!】
「承知しました。お父様、お話があります。」
瑞希は、その場に立ち尽くしていた。
リュカ
「あぁ、わかったよ。瑞希は先に戻っていなさい。瑞希には執事とメイドがいないから、用意したよ。私の執事の子供達だ。
「はい。」
瑞希が部屋から出て行った。
リュカ
「で、何かな?」
「お父様、婚約のことですが非公開にしていただきたいのです。私とお姉様が16歳となり、表と裏の後継者が正式に決まるまでは西園寺家、碓氷家、財前家だけとしていただきたいのです。」
リュカ
「わかった。元から、そうするつもりだよ。他にも何かあるのかな?」
「
リュカ
「部屋にいるよ。ゆっくり、話すといい。」
「わかりましたわ。では、お父様失礼いたしますわ。」
祐希が部屋から出て行った。
リュカ
「これは、荒れるかな?どう思う?
「あら、気づいてたのね。そうね。でも、財前グループからの婚約申し込みは断れないわ。しょうがないのよ。」
瑞希の部屋
「穂崇さん、鏡夜さん、紅蘭さん。よろしくね。」
「よろしくお願いいたします。瑞希様、なぜ泣きそうなお顔をされているのか
「別にいいよ。えっと…」
瑞希は尊のことが好きなこと、そして祐希の今までの冷たい態度、祐希と尊が婚約者になってしまったことを話した。
「祐希様…ひどいです。」
「同感だ。」
「許せませんね。」
「でも、祐希は私の妹だから。仲良くしたいの。どんなに、裏切られても…本心を話してくれなくてもね。」
困ったように笑っていた。
その瑞希の態度に3人は瑞希に一生ついて行こうと決めていた。
3人
【このお方をお守りしたい】
祐希は…
祐希の自室
「久しぶりね。5人ともすごく強くなったみたいね。嬉しく思うわ。」
「あぁ、久しぶりだな。1年に1回ぐらいしか会わないからな。」
「言葉遣いも変わってないわ。お外では、ちゃんと直してちょうだいね。」
「私たちは執事養成学校に通いながらの
「別に構わないわ。みんなしっかり学んできてくれると嬉しいわ。」
「週3回だけ通学すればいいからな。」
「あら、そうなのね。予定表を見せてちょうだい。」
「読み上げましょうか?」
「いえ、結構よ。書面でいいわ。」
楓雅が、祐希に紙を渡した。
↓手紙の内容
“通学”
月曜日:静稀・音羽・楓雅
火曜日:天・禅・音羽・楓雅
水曜日:静稀・音羽・楓雅
木曜日:天・禅・音羽・楓雅
金曜日:静稀・天・楓雅
“勤務”
月曜日:天・禅
火曜日:静稀
水曜日:天・禅
木曜日:静稀
金曜日:禅・音羽
土曜日:静稀・音羽・楓雅
日曜日:天・禅
“休み”
土曜日:天・禅
日曜日:静稀・音羽・楓雅
と書かれていた。
「あら、週1でお休みでいいの?いなくてもいいのよ?」
「それは、認められへん。お嬢を1人にはできひん。それに、うちらはお嬢の手下やから。」
「あら、ではこれは私からの条件よ。1、お姉様を悲しませたら殺す。2、財前白夜を監視し続けること。3、私の命令を無視したら殺す。4、勝手に死ぬことは許さない。5、裏切りは死を持って
5人
「承知いたしました。」
しばらくし、婚約者同士の顔合わせが開かれることになった。
その日の朝7時
「あら、おはよう。早く、朝食を食べましょう。今日は、13時から顔合わせよ。衣装のことだけれど、執事ちゃんたちに頼んでおいたから着替えるのよ。」
「はい。わかりました。」
「衣装はお母様が選ばれたのですか?」
「いえ、私じゃないわ。執事ちゃんたちに選ばせたわよ。私より執事ちゃんたちの方があなたたちの好み、知ってるでしょ?
「そうだったのですね!楽しみです!」
「静稀…何も言ってませんでしたわ。後で、聞きますわ。」
リュカ
「あはは。祐希、ほどほどにね。」
朝食後、部屋でそれぞれ準備をしていた。
瑞希の部屋
「
「はい。こちらでございます。」
穂崇が持って来たのはとても可愛らしい着物であった。
瑞希に似合うとても華やかな着物であった。
「とっても
「そう言っていただけて嬉しいです。」
「では、準備を始めましょう。12時には家を出なくてはなりません。後、4時間ほどしかありませんから。すぐに、準備を始めましょう。紅蘭、着付けを頼みますね。」
「はい。まずは、お風呂に入りましょう。」
「えぇ、よろしくね。」
祐希の部屋
「衣装は何?自分で選びたかったわ。そっちには話しいってたのでしょ?何、黙ってんのよ。」
祐希はニコニコ笑っていたものの口調はとても強く怒っているように聞こえた。
「さっさと、
「祐希様…」
「あら、祐希様だなんて気持ち悪いわ。」
「祐希、怒るなよ。奥様に
「お母様だったのね。で?衣装は?
「うん。このワンピース。」
「あら、ワンピースなのね。」
祐希に用意されていたのは、ダークネイビーのワンピースであった。
五分袖で上半身はレースの
「綺麗なものを用意したのね。お姉様の服装は知ってる?」
「あぁ、その情報は仕入れてある。正確には、禅が
「
「わかった!わかった!怒るなよ!あぁ、めんどくせぇな、着物だそうだ。まぁ、服装を見たら真逆になるだろうな。」
「あら、そう。ならよかったわ。さっさと、準備しましょう。」
「じゃぁ〜、さっそくぅお風呂入りましょぉ〜!」
「わかったわ。」
そして、12時前となり車に乗り込み移動した。
「あら、瑞希は着物で祐希はワンピースなのね。」
「はい。3人が選んでくれたのです。」
「自分で選びたかったですわ。お母様が私に黙っているように言ったそうですわね。」
「えぇ、そうよ。ごめんなさいね。少しは、サプライズも必要でしょ?」
「そうですね。」
リュカ
「あぁ、そうそう。打ち合わせしたわけじゃないけど、
「そうですか。」
【どうして、、、見せつけるような!!!!どうせ、祐希は自分で情報でも
「あら、それはとても興味がありますわ。会ってから、聞くことにしますわ。」
12時50分 料亭に到着し、個室で財前白夜と碓氷尊の到着を待つことになった。
続く
双子として生まれ、後継者として育てられましたが…愛する姉のために裏社会を掌握して見せます! 曇珠櫻 妃麗 @yuri202011152236
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