第5話 生徒会長
現生徒会長・霧生誠二が俺の元を訪ねてきたのは、山本たちが去ってから一時間後のこと。
「どーも」
「珍しいな。なにか用か?」
「なんか、小競り合いがあったと聞いて」
「まあな。お前の支持者、質が下がってるぞ」
「仕方ないですよ。なにせ、選挙に勝たなければなりませんから」
「なあ、霧生」
「はい?」
「選挙に勝ってお前はどうする? カプセルの封鎖を続ければ、お前は本当にテロの首謀者にされてしまうぞ」
その問いに対し、不敵な笑みを浮かべると霧生は言った。
「ま、選挙に勝った後で考えます」
生徒会選挙は二週間後に迫っている。
能力者のお悩み相談 中内イヌ @kei-87
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