五次元 不可視を視る方法
ハロー皆さま。
この扉を拓いたということは、貴方は覚悟ができたということですね? いいでしょう。であれば、こちらも遠慮はしませんよ。
まず、ちょっとした復習ですが、
普段は『存在』を追求するべく分かりにくい小説を書いていますが、構ってくれる者が現れると、こっそりニヤけ面で尻尾をゆらゆらさせている狸なのです。
ですから
そしてこの
『
「ああ確かに。そうでしたね」
そうそう。【不可視を視る方法】について。
皆さんにお伝えする内容に「」や『』が付かないのは、皆さんの心に直接心象描写するからです。
今皆さんの目の前に在るのはただの
大丈夫ですよ。
注射の前のアルコール消毒みたいなもので、ちょっとヒヤッとするくらいです。怖くないですよ〜。ま、すぐには終わらないですけどね。
『
「え? そうですか? それは盲点でした」
ああ、そうだ。既に蒼翠琥珀めに書かせた『
ですが、知らずに読み進めるのも一つの手だと思うのです。見てしまうと、そのことに意識が絡め取られてしまうものですから。
それは先入観という恐ろしい話術。
それでももし、具体的な心象描写法について知りたいということであれば、今からチュートリアルを受講していただいても構いません。が、あまりオススメはしません。なぜなら、あれこそファンタジーの皮を被ったホラーですから。
『全く蒼翠琥珀に書かせるととロクな
「ええ、困ったものです」
心象描写された光景が視えるのは本人だけ。巧みにパーソナライズされた高精細の
彩度や画質は描画中の蜜度と時間の長さに依存しますのでご注意を。
さて、残念ながらチュートリアルに登場したアレはここには居ませんし、
そういう訳で、描画はわたしが、ということなので悪しからず。
まあ皆さんには
想像してみて下さい。美少女かもしれないし、おっさんかもしれない。
とはいえ美少女を自称するのは、月や太陽系惑星の名のもとにお仕置きしてまわる女戦士達くらいですし、おっさんを自称する人は大抵おっさんではありません。
要は自分にとって都合のよい【わたし】を設定すれば良いのです。
なんなら『地球』とかでもいいわけです。
自由に創造して下さい。
人体的描写はコレまでに何一つ無かったはず。その上で、貴方は何を思い描くのか。もちろん人型のものを想像するのが最も容易でしょう。
『擬人化』ほどわかりやすい例えは無いですからねえ。
あの蒼翠琥珀がよくやる姑息な手段ですよ。おっと、口が滑りましたが、その話はさておき難解なことに出会った場合、誰しも己の知りうる事象を素に想像する。それが人というもの。
「見る」と「視る」は全くの別物。後者は心の眼で光景を捉えるのです。
『目に見えないもの』を視るとはそういう事なのですよ。
さあて、来週の
ではまた来週。木曜2021に。いつも読んでくださって有難うございます。
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