第五話 護主の遺産
第五話
「三百年前に
先生はいきなりに違う話題を
「
「
「
「
「コヲカ家が伝えて来られたと聞きます」
「人が人と争うのを
「
「
「
教えて
「
伝令を発した老将コヲカ=ロヲは戦後に間も無く
「でも
先生は
「
再び事務所に足を運んで最近の地図二枚を借りてきて広げた。
一枚は全国地図……東端の
二枚目は
先生は写真一枚を私に示した。
「
写った絵図に
「
四百年前の戦乱期末、先に西領を束ねた王統初代は
「乱の
歴史の教本に
「三百年前の人類の軍は戦乱期と比べ得ぬ
「有事に
大規模な軍の扱いを具体的に知る者が他に無かったのだ。
「
「『
「
私は地図の
「
「
「
私は
「
対して先生は写真六枚を出して、左右一列に
「地中や地面で炸裂したなら
でも写真の
「炸裂でなくて……
「『
裏付けを『
「特定の範囲の……もしかしたら
「
私は昨日に聞いた話を
「
先生は
「もう
三百年間の堆積や侵食に配慮して
「丸い
先生は
「
大きさを思って
「何かを高さ一千九百五十
「とはいえ
他に何か探る手立ては無いだろうか。
「……老将の
「ならば
○十八日
「老将は
夜半西方
「
「
「……違うのでしょうか」
「
○十六日
○十七日
始めてすぐ
十四日夕刻、
十六日、王城に第一報が届いた。今なら電信が通るが当時は書状を運ぶのに丸一日を要して……
十七日、王城は
十八日
十九日、王軍の第一隊が
二十日朝、老将が
二十一日、老将は王軍の最後の隊と共に王城を
二十二日、老将は
「順序が……合いません」
今も誰もが知る物語は
「
知る事から
「コヲカ家が伝えたのは兵器でなくて、
「
「……だとしたら、老将が伝令した御遺産とは何でしょうか」
先生は
「
「
「
「
「
「でも、夕刻まで
「
「地面が
「
「……でもだとしたら、
先生は
「
「今は右端沿いに
「
「三百年前に盆地の南東で……川筋を変える何かゞ起きたのですね」
先生は写真一枚を
「タヰ=ゲツが
有名な『
そして私は
「ヰト=キヲが
「ですからタヰ=ゲツの報告自体を疑う研究者も
違う……と私は
改めて六枚並べた写真に眼を向けた。池の南東が尖って見えるのは三百年を掛けて流れが削ったのも
「
「かもしれません」
「
「どうぞ、何なりと」
「
「
「仮にもし
昨日に聞いた。小さな
「
だから三人は
「
「
私は目を
「
先生は
「
十二分の十一は、残る全部だ。
歴史資料館を出て先生と駅前で遅めの
先生は
「三百年前、四人に何が起きたと思われますか」
「ヰト=キヲは、
「ヰセ=キアの事は何と思われますか」
「ヰト=キヲを、
キアの
ムロ=タヲがカナと
三百年前に人類を救った男は、
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