第2話~ようこそ魔法相談所へ~


「お迎えに来たよ!」

その台詞を聞いた時今日の全てを思い出した

魔法車で起きたトラブルを

魔女によってこの学校に送ってもらった事を

そしてよぎるとある一言

「よし!今の学校を通いつつ、僕の魔法相談所で助手をさせよう!そうしよう!」

明らかにそれしか身に覚えがない

しかし、彼女が勝手に言っただけで

所謂契約など僕はした覚えはない

僕は問いかける

「何がお迎えだよ!そもそも僕と君はまだ契約なんかしてない他人同士だろ!」

すると彼女はニヤニヤした顔でこう答えた

「君にあげたネックレスがあるだろう?それに契約の魔法をかけたんだ~」

...うっそだろ!?あれで契約が成立したっていうのかよ

そう思い急いで外そうとしたが...取れない...

いよいよヤバいぞと思った時に彼女が説明するかのように

「外そうだって無駄だよ、一度結んだ契約だからね~私が解除しない限り外せないようになってるんだ」

Oh my God...あの時付けなければ良かったのか、そう思いながら

「で?僕は如何すればいいんですか?」

諦め気味に聞いてみた

すると魔女は

「だから!僕の経営している魔法相談所で助手をやってもらうんだよ!移動中にも言っただろう?」

僕は答えた

「それ、強制的にやらせることですかね...?なんで僕なんかが助手なんかやんなきゃいけないのさ...」

理由を聞いてみたらすぐに答えた

「それは僕の気分さ!それよりもこんなにゆっくり話してていいのかい?君、財布持っていたはずだよね?」

...え?なんで財布持ってるの知ってんのさ?

まさかと思い鞄を漁ってみるが財布が見つからない

ふと横を向くと遠くにもの凄く速く走る人がいた

魔女に聞いた

「まさか盗まれた!?なんで教えてくれなかったんですか!」

彼女は答える

「まあ盗まれる瞬間は見えてたけどね~、まあ君の力があればすぐに取り返せるかな...と思ったんだけど...」

「...そういえば君、才能はあっても開花させてなかったっけ?ごめん!」

彼女の言葉を聞く暇持たず急いで追いかけようとした

すると彼女が

「しょうがない...君にちょっとだけ魔法力を貸してあげよう!どう使うがは君次第だけとね!」

そうめっちゃ笑顔で言うと僕にふんわりとした感覚が襲った

「これが魔法力のオーラだよ!さああの泥棒にいっちょかましたれ!」

僕は魔法を自分で使ったことがない、初めての魔法が始まろうとしていた

僕はまず思い付いた魔法を放った

それはある一定の人物の居場所を突き止めるという魔法だ

集中して唱える、全部を使い切らない様に

呼吸をする様に...

その瞬間あの盗人の居場所が分かった!

「よし!この調子で!」

まだ走っているということはまだ使われてないという事だろうと思い

無魔法特有の計算力で何処に如何すればいいのか?

必死に考え導き出した答えと共に僕は叫んだ

「テレポーテーション!」

自身転送魔法を唱えた僕は一瞬で盗人の所へ追い付いた

目の前に飛んできた盗人は当然止められるわけもなく正面衝突した

盗人は叫んだ

「畜生!こいつ魔法使えないはずじゃ」

僕はすっと自分の財布を取り返してはこういった

「気まぐれ魔女が力貸してくれたんだよ」

こうして初めての魔法は終わった

ふと見上げると魔女が笑いながら

「やっぱ君才能あるね!テレポーテーションって叫んだときは笑ったけどw」

僕はムカッとしながら

「あの時は必死だったんだよ!それよりも君が取り返せばよかったじゃんかよ!」

魔女は言う

「いや~うちの相談所に向いてるがちょっと試してたんだよ、それよりも一つ分かったことがあるんだ」

僕はイライラを抑えながら

「試してたってなんだよ...それより分かったことって何ですか?」

魔女は答える

「君、相当のトラブルメーカーだね!トラブルを惹き付けるというか、まるで一種の魔法の様に!」

確かに過去を振り返ると散々な目になっていたことは事実だか

何か魔法だよ!と思いながら

「ハァ...まあいいや、もうこうなったら成り行きだ!君の言う魔法相談所の助手になってやろうじゃないか!」

するとネックレスが突然光り始めた

すると彼女は微笑みながら

「ふぅ...これで契約成立だね!これからよろしくね!助手君!」

僕は慌てて

「まさか僕を騙していたのか!?さっきの契約云々は何だったのさ!?」

彼女は答える

「いや~ただ誘うだけじゃ駄目かな~と思って、一種の呪い魔法を一時的に掛けていたのさ!」

僕はやられた、と思いながら

「まあ、自分で言ってしまったのはしょうがない...君の事、何で呼べは良いのかな」

彼女は

「そうだな~先生とかでいいよ~」と言ってくれた

僕は此れから先生と色んなトラブルに会っていくのだなと思いながら

「よろしく、先生!」

すると突然転移されたのが、目の前に「魔法相談所」と書かれた建物に着いた

彼女、いや今は先生と呼ぶべきか、彼は言った

「改めて、ようこそ魔法相談所へ!」

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ウィッチトラブルメーカー Ibu -イブ- @-ibu-

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