第5話 新しい出会い

 声をかけてきた方をると,チャラそうな男の人が声をかけてきた。またナンパかと思ってしまった。高校の時はそんなことなかったが、せっかく大学に入るならと高校生のダサい自分と変わりたくて髪やメイクや服装を本を見て学んで垢抜けたことによりたまにナンパされるようになった。葵曰く可愛いく好きな人は好きな感じなんだとか。

「お姉さんいまひまですか。よかったらカフェとかどう?」

「いえ、結構です。それじゃ」

「もしかして彼氏いる感じ?そんな奴よりも俺らと遊ぼうよ」

「いや本当に結構なんで」

 今回声を掛けてきた人たちはちょっとひつこいと思う,まあナンパだから仕方ないけどいつもだったら断ったら大抵やめて離れてくれるのだけど。

「その人嫌がってるじゃないですか、辞めたらどう」

 身長が高くかっこいい感じの、女子高生が声を掛けてきた。葵と同じぐらいかもしくわ少し小さいのではないかと思った。

 その女子校のおかげで、遠くからお巡りさんが自転車でこっちに向かって走ってきていた。

 その姿を見ると男は離れていった。

「ありがとう」

「こちらこそどういたしまして。それじゃ」

 このままじゃ帰ってしまう。お礼もしたいから声を掛けて話さないと。

「あのよかったら,お礼も兼ねて何かさせてください」

「いや,たいしたことしてないんで大丈夫ですよ」

 そう言って帰ろうとした時に、彼女は盛大にお腹を鳴らしたのだった。

「今から夜ご飯作るのでどうですか?」

「せっかくなので,お願いします」

 私は、その女性についていった。中学生かなでもおしゃれしてるから高校生かもしれない。高校生だったら私と同い年くらいだと思う。

「えっと、どこの高校行ってるんですか?」

「いや私大学生なんだけど」

 しばし、わたしたちはお互いを見つめあって停止してしまった。なんてことを言ってしまったのだろう、まさか大学生だったなんて背が小さいだけで判断してしまった。

「ごめんなさい」

 相手の方は、怒らずによくあることだから気にしないでいいと言うことだった。改めて見ると,可愛く見てきた服装もそうだけど雰囲気がなんかいいなと思う。こんな感じの子が彼氏がいるのだろう。

「そういえば、名前まだ言ってなかったよね。私の名前は夜野杏よろしくね。」

「私は川島夕ですよろしくお願いします」

 いい名前だねと褒めてくれた。そこからは、色々世間話をした。すると杏さんが住んでいると言うアパートまでやってきた。

「それじゃあ、用意するから待ってて」

 杏さんはエプロンを着て慣れた手つきでどんどん料理を作っていった。家庭的で私は少しいいなと思った。私も料理ができたらりしたらいいのだろうか。 

 それから杏さんの後ろ姿を見ながら時間が経ちご飯ができた。

『いただきます』

「口会うかわからないけどどうぞ」

 私はハンバーグから食べた。噛むとしっかりと肉汁が溢れてきて食欲がそそられた。

「おいしいです。何度も食べたくなるぐらい」

「それならよかった」

 私たちは,お互いのことを話しながら夕さんの作ったご飯を食べたのだった。

 ご飯を食べ終わる頃にはいい感じの時間だったので帰ろうとしたら,杏に呼び止められた。

「それじゃ帰りますね」

「あのよかったら,連絡先交換しませんか?」

「いいですよ。それじゃ一緒に降りましょ」

 私は杏さんと連絡先を交換して家に帰り,風呂上がりに早速メールが来ていた。今日はありがとうとスタンプが送られてきたので私もメールとスタンプを返したのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お姉さに、癒される ソウシ @aoshimazuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ