第4話学校

 午前の授業が終わり,私は葵さんからのメールがないかスマホを見ていた。

「なーにしてんの。ゲーム?」

 顔を上げると,親友の杏が私にはなしかけてきた。入学当初からの親友で、葵さんと出会う前はほぼ毎日遊んでいた。私は部活に入っていないが、夕は運動部に入っている。

「ゲームじゃないよ。ちょっとメールないか見てた」

「え誰からもしかして彼氏とか?。なんかしょんぼりしてない」

「してないし、彼氏でもない。最近知り合った人だからそんな進んでないよ」

「でもいいじゃん。私にもその人の友達でもいいから紹介してよ」

「何言ってんの私の知り合った人女性だけど」

 そうゆうと興味がなくなったのか、テンションが下がっていた。どうやら同じ部活の同級生には彼氏がいてたまに自慢されるそうだ。確かに私も彼氏いるからという自慢されたら嫌だな。

「はぁ、私にも春が来てほしいな」

 そう言っていたが、夕は結構同性からモテるのだ。身長は女子の中だったら高い方で可愛い系よりもかっこ綺麗と言った感じの容姿だ。

***

 講義が終わり,雪にメールを送ろうとすると隣から声をかけられた。

「葵ちゃん、ご飯どうする?」

 声をかけてきたのは、大学に入って友達になった夜野杏(やのあん)だった。杏は背が小さくておっとりしていて可愛い系の女子だ。

「今日は普通に,学食に行こうかな」

 二人で学食に向かった。向かいながら最近見たアニメや漫画の話をしていた。私が見始めたきっかけは杏の影響だった、意外にも杏は結構なオタクだった初めて知った時は驚いたが今では色々教えてもらっている。

「そういえば,最近いいことあった?よくスマホ見ながらにやけてない」

 そう言われて私は、少し恥ずかしかった。無意識に雪とのメールを見てにやけていたのだろう今度からは教室であまり見ないようにしないと。

「もしかして,彼氏?」

「えっ全然違うけど。彼氏ってよりは彼女かな」

 葵がそう言って,私は驚いたがそういえばそっちの方だったことを思い出した。初めて聞いた時は驚いたがそこまでではなかった私しも百合系の漫画を読んでいたから現実にもいるんだなと思ったぐらいだ。

「へぇ、どんな子?」

 それから,葵の彼女自慢を私は食事中も話され講義が始まるまで聴かされた。なんか,人の惚気を聞くと案外疲れるってことを知った。その話で一番驚いたのが同い年かと思っていたら相手が高校生で驚いた親友としてしっかりと変なことをしないように釘を打っといた。

 講義が終わり別々に帰ると私はふと考えてしまった。私にも同じように付き合って見たいとでも私の趣味を知ってドン引きされてしまうのではないかと思っている自分がいるのだ。臆病だから中々付き合えなのだろうきっかけが有れば変われるのだろうか。そう考えがら今日の夕飯の買い物が終わりアパートに帰ろうとしたら。

 いきなり声をかけられた。

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