ごきげんよう、王国の存続か、娘の命か。
為政者と親ではもちろん価値基準は違いますし、天秤には乗せられない究極の選択ですが、お母様はきっと、ラステルさんたち双子を産み落とした時点で、この日が来ること、そして自分がどんな決断を下すべきなのか、心に決めていたのでしょう。
それにしてもデュランさん、ここぞというところで、いつもいやらしく登場しますねぇ。
これは彼の趣味でありスタイルなんだろうなぁ。
作者からの返信
おだ しのぶ さま
いつも応援コメを賜り、ありがとうございます。
ここからは、ラステルの護衛騎士だったフランツさん視点でラステル亡命事件を描いてみます。
拙作『冒険者ギルド9625』では、ラステル視点でした。
ラステルたちが逃げる時間を稼ぐため、単身、捜索隊に立ち向かったのが護衛騎士のフランツさんデス。
彼の視点から、ラステル亡命事件にどんな人がどんなふうに関わったのか? を見ていきます。
ディランの登場シーンは、もはやお約束になりつつありますね(笑)
引き続き、ご笑覧ください。
今でこそ珍しくないですが、昔は日本でも双子は珍しく見えるらしく、親戚の一卵性双生児の叔父も子供の頃、よく外で指を指されていたそうな……(-_-;)
それが何百年か昔や未開地の意識感だと、因縁や呪術的に思われてもおかしくないですね。
それでもやはり母。
因習のまま諦めて我が子を見切れるはずがありません。
というか一部の宗教の中だけでなく、全てがこの世界観の中で生まれ育ったのに、母性の方を優先したお母さんは凄い人ですね。
あらためて感嘆しました。
そうして何故かここぞという時に出て来る魔導騎士ディラン。
なんとなく隠密系っぽい気がするのに、実は内部に野心を潜めている人なのかなとか、ちょっと思ったりします。
作者からの返信
青田 空ノ子 さま
いつも応援コメを賜り、ありがとうございます。
今回から、ラステル亡命事件をラステルの護衛騎士だったフランツさん視点で描きます。
拙作『冒険者ギルド9625』で、単身、捜索隊に立ち向かっていった漢であります。
>今でこそ珍しくないですが、昔は日本でも双子は珍しく見えるらしく、親戚の一卵性双生児の叔父も子供の頃、よく外で指を指されていたそうな
調べたところ、確か双子になる確率は、約0.6%なのだそうです。
なので、この物語でも「双子事例」は、せいぜい5例ほどという設定です。
そのなかで唯一暴走した事例が「サンドラ事件」。
それ以外のケースでは、双子のうちどちらかが適合者と判明すれば、もう一方は「不適合者」としてラムダンジュ未発現でも処分されました。
……なんですが、じつはここにも秘密があるのかも?
> というか一部の宗教の中だけでなく、全てがこの世界観の中で生まれ育ったのに、母性の方を優先したお母さんは凄い人ですね。
意外と自由なヒトなのかもしれませんねw
マリア・クィンは、あの王宮の守護者アモンと「おともだち」になれる人ですからね。
>実は内部に野心を潜めている人なのかなとか、ちょっと思ったりします。
彼の野心は、ただ一つ。
カヲルコさんとの「結婚」だけデス(笑)
引き続き、ご笑覧ください。