卓をふりかえる

じゃっく

とたけGM「凍える涙に償いを」

卓感想を兼ねたPCのふりかえりを書こうと思ったのです


シナリオそのものの内容はGMの記事を読むとすぐわかる

とたけGM

https://kakuyomu.jp/works/1177354055002740648/episodes/1177354055501084848

PLベーゼン

https://kakuyomu.jp/works/1177354054910402469/episodes/1177354055528251433

PLはやみ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893197929/episodes/1177354055534703455



他PLも言ってますが、「勧善懲悪」と真逆で、

登場するNPC陣営はどっちもやってることは自分たちにとっての正義だし、

そしてどっちも見る人が見れば悪そのものという話。


今までになかった雰囲気(とたけGMだとそうでもないけど)として

このシナリオにおいては「冒険者ギルドがかなり黒い」っていう点がありました。

どっかで冒険者ギルドは善にしとけって言ってた気がするので野良に放流するとここだけでも賛否両論ありそうですが、今回はナイトメアを迫害していじめてくださいって話から始まった身内卓だから何の問題もないぜ!!

まあちょっと考えてみると

・冒険者ギルドが黒いことに気付いてもなんとかするならまず依頼ブッチしか道がない(=つまり気付いてどうにかするってのは存在しないお話なのでどうでもいい)

・冒険者ギルドが黒いせいでPCが損害を受けることは無い(そんなの関係なく元から悪意が蔓延っている世界へようこそされます。素晴らしい!)

って感じで冒険者ギルドが黒いことに対する不信感みたいなのはあんまりなかったですね。逆に冒険者ギルドが黒いことをシナリオに落とし込む(うまくはめこむ?)のが巧いので、騙されてるって感じもないし、やっぱこれが神GMなんやなって。

次からも遠慮なく用意された舞台に突っ込みますよワハハ

まあ遠慮なく悪意をぶちまけたGM本人が野良じゃ絶対無理って言ってましたけど

店主が自分の好みに従った結果死ぬほど辛くなって客に出せなくなってしまった麻婆豆腐みたいなものですね



PC:アストレア・ブランシェ/PL:はやみ


はやみさんのアストレア(以下アリア)とじゃっくのエルブレムは、元々おととしのとたけGM年末単発卓「雪風と共に去りぬ」のPCでした。

アリアのファイナルファンタジーみを醸し出す雰囲気に同じくナイトメアであり事前設定をかるく練っておいたエルブレムが呼応してすごいいい感じになった(語彙力B0)ために、もう一度ナイトメアをテーマにした卓に持っていきたいねえ~~と話していて、何の因果かまた年末という時期にまたとたけGMのお世話になるという流れ。


ナイトメア迫害シナリオになった事により、激昂・慟哭(とにかく感情を噴出)するアリアが見れたのがもう最高。視聴者が求めてたのはこれですよこれって感じ。

雪風卓では、喋らないけどどこか優しくて、静かに悲しむ少女でしたからね。

だからそういう少女にドデカ感情?ってやつを噴出させたいやんっていうGM及びPL達の想いがあったよね(あったんか)


そしてこのアリアというキャラクター、私としては「こうなる前はすごく優しい子だった」感がたびたび描写されるのが私としてはすっごいすこすこポイントだった。

第一印象としてはコイツろくに喋りもしないやん、って思われるけどなんか・・・所々・・・優しいじゃん・・・え・・・?ってなる子。すごいすき。


超身内余談なんですが、アリアは人間とメリアが大多数を占める冒険者養成学園に拾われたという設定になっています。

上記の描写があるたびに「人間からはあんまり好かれてなくて、メリアからはな~んとなくだけど解ってもらえて仲がちょっと良い(悪くはないくらいか)」みたいな感じになったりすんのかなってほんわかした。ほんわか?

植物に解ってもらえる少女みたいな。



PC:エルブレム・アシュリト/PL:じゃっく


はやみさんの記事のエルブレムのとこが非常に的確で書くことがありません。

いやうそ、これは3割くらいジョークです(7割くらい本当です)

けどキャラクターとしてよくできた気がするので語りたい。


未熟(?)なアリアに対しておじさん・先達という立ち位置を意識したのはもちろんですが、同時にアリアとの対比が数々あるキャラクターを意識してました。


まずアリアがあまり喋らずそれでいて優しさゆえの気遣いがあり、結構鋭い人物であるのに対して、エルブレムはよく喋り本人なりの気遣いをゴリゴリしていくものの実際繊細な気遣いのいるコミュニケーションがヘタクソでわりと鈍いとことか。


数々の弱者を救済し"庇護者"の名を与えらえるまでになったナイトメアおじさんが本当に求めてるのは自分が救われること、それは正しく「君のおかげで」「君がいてくれたから」という言葉であり、究極的には「君は存在していてもいいよ」と言われること、で。

そのため、彼は肯定・感謝されることに存在価値を見出してて。

と同時に、他人にも君は存在していてもいいよという意思表示をしていくんですね。(こういうとこすごく下手くそおじさん)ってところとか。


あとは一番意識しておいた(そして非常に非常に非常に描きやすかった)点は、

エルブレムは「大切なものができてから、それを奪われたという経験がほぼまったくない」点ですね。

アリアは奪われたがゆえに復讐者になりましたが、エルブレムはそもそも復讐者の気持ちなんてなーんにも理解できないのです。理解できたつもりにはなっているかもしれませんが。

そして下手に長生きしてしまったため、何かを奪われることに既に慣れているというか、自分で心にバリア的なものを張れるようになってしまっていることでしょう。

さらに言えば、誰しも100年も生きれば自分みたいになれるとすら思っているふしがあります。

だからアリアとは埋められない溝が絶対に残り続けるし、アリアに延々とお節介をし続けるおじさんになったとさ。



PC:ダリナ・バーンベリー/PL:ベーゼン


ナイトメアでない存在として今回のシナリオの軸になったPC。

賊まがいの事をして生きてきたバーンベリー一族の生き残り。

ナイトメアが大嫌いで、そして今もナイトメアが大嫌いなまま、アリア・エルブレム両名と共闘する道を選べた正義(意味深)の味方。

闇オブ闇シナリオで、これだけ輝かしい成長を見せてもらえたのはさすが光のデーモンロードベーゼン!って感じでした。何言ってんだ



バッキバキの対立を防ぐため、ダリナ及びエルブレムの和解(ぜんぜん和解ではないが)ムードがあったので、ちょっとはなあなあで済ませたところもありましたね。

アリアとの復讐者としての在り方みたいなとこで、折れる側になったとことかもね。

けど、「自分もバーンベリーの一味である」という意思を自殺願望に持って行ったとこははやみ・ベーゼン両名の手腕いいなあ~~~!!!って思った。うまい。



ダリナがエルブレムに仇として魔法をブチ込もうとした所なんですが、時間があれば1対1でダリナのMP(どころか手持ちの魔晶石)が切れるまでエルブレムが延々と自分を回復し続けて、もう何も撃てなくなったダリナに「君の復讐はこれで終わったんだ。君は救われていいんだ。明日はよろしく頼む」とか言いながら魔晶石渡す、みたいなことしたかった。


これがやれたらエルブレムの「救われたい人を救ってあげてるんじゃなくて、救いたい人を自分が最も"救ってあげた感"を感じられるやり方で救ってる気分なだけ」みたいな踏みにじり野郎っぷりが描けたな、とかちょっと思う。






PC:ホープ・コーラル/PL:たけしん


今回のシナリオのガチ被害者。

英雄譚で突き通される主人公の想いみたいなものを抱えてきて、とたけGMの漆黒の闇に付け込まれて絶望する子。

本当にマジでかわいそうだった(愉悦)


最後にホープちゃんに投げつけたナイフ「悲しんでいないように見えるから、少しくらい悲しんでいいんだよ」は、早めに刺しておけばよかったかな~とか、でもこれ刺してたら更に思いが交錯してやばいことになってたかな、とか思ったり。

これで「最高にいらないお節介だ」みたいな態度されたらもう最高ですよ。へたくそおじさんの冥利に尽きるよね。なんだそれ。


そして最後まで「君の在り方は肯定したい」「世界がホープみたいな奴だけならな」みたいな感じで言われ続けつつも、誰もホープの考え方は尊重しない。肯定はしたい、だけで、しない。

この子はこのシナリオにおいてひどく孤独だったんじゃないでしょうか。


こういう子が思い出が原因で涙を流すのすこです。

その原因になる思い出が1つ増えたんじゃないですか?

故郷の事、そして、今回の出来事。

愉悦たまんね~~




よし語った

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