第6話 麗山荘の悲恋 #1

シーズン2 第6話 麗山荘の悲恋 #1


******緑の国


[1]-《緑の国》 城下町のはずれ 道 


〈覆面の男の一団に囲まれるミレーネ姫達の一行。〉


覆面の頭目「馬車に用はない。さっさと行け!」


〈近衛隊は目と目で合図し合い、馬車を警護する近衛と残る近衛に分かれる。馬車と共に何人かの近衛はそのまま進む。後に残った、馬に乗っている者達をじろじろ見る覆面の男達。〉


ポリー「〈小声でジュリアスに〉どうしよう。薬師魔王の手下がレウォンを捕まえに来たのでは?」


ジュリアス「まずいな……」


ジュリアス(心の声)「しかし、元の仲間なら、なぜ、すぐレウォンを見抜けないのか?いくら髪型や感じが変わっていると言っても変だ。薬師魔王の仕業ではない……」


覆面の頭目「どいつだ?」


【覆面の男の回想:刺客の仕事を頼みに来た男(声のみ)『良いか。他の者には何があっても手を出すな。一人だけ、身なりがみすぼらしく、剣を持っていない男がいるはずだ。その者だけをヤッテくれ』 〔ドンと貨幣を置く手〕 】


〈レウォンに目が留まる。〉


覆面の頭目「あいつだ!」


〈一瞬早くポリーが自分が持っていたレックスの形見の剣をレウォンに投げる。〉


ポリー「レウォンさん、逃げて!!」


〈左手で剣を掴み、その手で馬の手綱を持ち直し、駆け出すレウォン。〉

 

覆面の頭目「追え!」


〈レウォンが逃げるのを、馬で追って行く覆面の一団。〉


近衛「ジュリアス様、どうしますか?」


ポリー「ジュリアス、レウォンさんが捕まる前に何とかして!お願い……」


ジュリアス「ボリス殿、ポリーを頼む。〈他の近衛に〉一緒に来てくれ」


〈前を追いかけて馬を走らせるジュリアスと近衛達。〉



[2]ー城へ行く道 


〈馬車の窓から、林の方角へ馬で逃げるレウォンと、追って行く覆面の男達を見るミレーネ姫。〉



[3]ー城下町 民政大臣の家 ナタリーの部屋


〈部屋に入る民政大臣。〉


ナタリー「まあ、あなた。お帰りでしたの?もうすぐ皆も帰ってきますのよ?」


民政大臣「皆とは誰だ?」


ナタリー「嫌ですわ、決まっていますでしょ?〈絵を指し示して〉ほら、ジュリアスとポリーとですわ」


〈ナタリーの手は絵の中の幼いに優しく触れている。〉


ナタリー「私にはよく分かりますの。あの子が長い旅を終えてやっと、ここに帰って来るって」


民政大臣(心の声)「ナタリー。カノンは帰って来てはならぬ子なのだ。真実を闇に葬るしかない。早馬が届けて来たジュリアスの手紙によれば、記憶をなくしているそうだが、もし過去を思い出したら、あの子はあまりにも知り過ぎている……」



[4]ー緑の国 城の近くの林


〈林へ逃げ込むレウォン。馬が木の根につまづき、馬から振り落とされる。地面に体を打ちつけられるが、必死で立ち上がり逃げるレウォン。追っ手も馬を降り、林の中の道なき道へ駈けこんでくる。〉


レウォン「なぜ、俺を追うんだ!あっ……」


〈馬から落ちた衝撃で頭を打っており激しく痛む。その痛みと共に甦る記憶。〉


【レウォンの回想:夜、森の中を弓で射られた腕をかばい必死で逃げる自分の姿。】


レウォン「うう……今のは何…だ?」


〈覆面の一団から必死で逃げるが、林を抜けた先の崖のような所へ追い詰められる。〉


【レウォンの回想:夜、森の中で崖に追い詰められた自分。弓矢で狙われている自分。手には光る首飾りを持っている。】

                

〈どこからか、また聞こえるナタリーの声。重なるようにポリーの声も響く。〉


ナタリー(声のみ)「カノン、生きて帰ってくるのよ。待っているわ」


ポリー(声のみ)「レウォンさん!」


〈崖の前で振り向くレウォン。左手に剣を持っている。覆面の男たちがじりじりと近づいて来る。剣を持った、使える左手で首飾りの石を一度だけ強く握りしめるレウォン。首飾りが光を放ち出し、レウォンは覆面の一団に向かっていく。〉


レウォン「うおおお!」

 


[5]ー城の近くの林 入口のあたり


〈覆面の一団の馬が数頭、木につながれている。〉


ジュリアス「ここだ!」


〈林の奥へ入っていくジュリアス達。〉


ジュリアス「レウォン、どこだ?レウォン?うわっ!」


〈レウォンの乗っていた馬が木につながれていなかったため、急に目前に現れる。そして、どこかへ駆けて行ってしまう。〉


ジュリアス「馬がいた。この先を探そう」


〈近衛隊も一緒に捜索する。すると、一足早く奥へ行っていた近衛の一人が声を上げる。〉


近衛  その1「ジュリアス様、来てください!」


〈他の近衛と共に走っていくジュリアス。そこにある凄惨な現場。覆面の男たち全員が倒れ、こときれている。近くにいた男の、剣で割かれた腹がジュリアスの目に留まる。〉


ジュリアス(心の声)「五蛇いじゃ剣法!近衛隊に気付かれるとまずい!」


ジュリアス「皆、下がれ!レウォンがこの近くにいるはずだ!急ぎ探し確保してくれ!」


近衛 その2「何と、全員をあの男一人で?」


近衛 その3「一体、何者……〈つぶやく〉」


〈当惑した表情のまま、走り去る近衛隊。そこへ入れ違いにポリーとボリスがやって来る。〉


ポリー「〈無残な死体を見て〉きゃああ!」


ジュリアス「来るなと言ったのに!」


ボリス「すみません、ポリー様がどうしても行くとおっしゃって」


ポリー「レウォンさんは、どこ?」


ジュリアス「無事だと思うが姿がない。今、近衛隊が探しに行っている」


〈一つの死体を見るボリス。〉


ボリス「これは、あの幻の五蛇剣法……」


ジュリアス「ボリス殿も知っているのか……」


ボリス「白の国で、私なりに裏の世界を探っていたものですから。しかし、なぜ、あの男が?何者なのですか?」


ポリー「ボリスさん、今は少し待って。とにかく、この死体を早く何とかしないと。戻ってきた近衛達が死体をよく見れば、斬られ方の特徴に……」


ジュリアス「〈遮るように〉分かっている。申し訳ないが、ボリス殿、死体の傷を変える必要があるのだ」


〈頷くボリス。〉


ジュリアス「ここで見たことと、これから行うことはくれぐれも極秘にして欲しい」



[6]-林の中 木々が鬱蒼うっそうとしている辺り


〈剣を持ったまま、フラフラ歩いているレウォン。朦朧もうろうとしている頭に走馬灯のようにめぐる記憶の数々。〉


【レウォンの記憶のフラッシュバック:


人質に取ったミレーネ姫やサイモン王子。ミリアム王子を抱えて剣を突き付けていた自分。レックスに投げた剣。


マリオの店。脱いだかつら。マリオの口にねじこんだ毒薬。女装している自分の姿。


ナタリーの店の香水の香り。近づいて来たナタリーの笑顔。


白の国から旅立った道。あの魔王の洞窟。


白杖の少女の姿の自分。道案内をするポリー。


姫の誕生日の祝宴に忍び込んでいた自分。白の国から持ち込んだ瓶。飲み物をついだグラス。倒れた王妃とミレーネ姫。皆の叫び声!】


〈頭をおさえ、わあーーっと叫び、倒れるレウォン。〉



[7]ー林の中


ポリー「今、向こうでレウォンさんの悲鳴が!」


〈声がした方へ走る三人。倒れているレウォンを見つける。その胸元が光っている。〉


ボリス「あれは……」


ポリー「ミレーネの首飾りが光っている!レウォンさん、しっかり!」


ボリス「姫様の首飾り……?」


朦朧もうろうとしているレウォンの耳にかすかに、その声が届く。そのまま気を失うレウォン。〉


ジュリアス「とにかく我が家へ運ぼう。〈ボリスに〉申し訳ないが今は色々詮索しないでもらいたい。まず、手当てが先だ」


〈そこへ他の場所を探していた近衛達が合流する。〉


ジュリアス「倒れているレウォンを見つけました。自分たちは彼を介抱しますので、後を宜しくお願い致します」



[8]ー山奥の田舎 麗山荘の近く 茅葺かやぶき屋根の家


〈家の中を覗く外事大臣。一人の老人が庭に座って、ぼおっと山の景色を見ている。外事大臣はその老人の顔を見て驚く。〉                


外事大臣「ああ、先生、お久しぶりでございます。まさか、こんな所で再会出来るとは!私が分かりますか?20年以上前、絵の御指導を頂いた……」


〈老人がちらと、外事大臣の方を見るが、すぐまた、山の方へ眼を移す。〉


老人「〈誰に言うともなくつぶやくように〉今年の夏は暑かったのう」

           

【外事大臣の回想:20数年前 城下町 絵を描いている若き日の外事大臣。横で指導している絵師の姿。】


外事大臣「あの、思い出してもらえませんか?昔、城下町で、先生が開いていた絵の学校の生徒です」


〈庭のテーブルの上に手描きの絵本が何冊か積み上げられている。〉


外事大臣「これは、懐かしい!先生の画風。先生がお作りになった絵本なのですね?」


〈ゆっくり顔を動かし、大臣を見て不審げな目つきで睨む。〉


老人「さっきから先生、先生とうるさいな。わしは、こんな大人は教えとらん。若いもんだけよ」


外事大臣「〈気を取りなおして〉あの時、急に親戚の人が亡くなられ、その仕事を継ぐからと城下町を去られましたよね。まさか、それが麗山荘の管理人だったとは思いも依りませんでした」


老人「なに?麗山荘に用事か。皆さま、長く静養していらっしゃるからのう。王様か、様か?それとも……?」


〈思わず、手にしていた麗山荘の古い記録をめくる。〉


外事大臣(心の声)「皇太后……。記録によれば、皇太后である、先王の母君がまだ生きておられ、先王と共に麗山荘で静養されていたのは、まさに20年前頃だ……」


老人「女子おなごの女中に用なのか?あの子は働き者だが、本当に可哀そうなことをした。それも女狐めぎつねのせいじゃ。」


外事大臣「今のお話は20年前の話ですよね。先生、その話をもう少し詳しく話して下さい!」


老人「〈急に声を荒げ〉お前は誰じゃ?ここで何をしておる!?」


外事大臣「今の麗山荘の話を聞かせて頂きたいのです!」


〈老人は腰の曲がった姿で立ち上がり、近くにあった棒を振り回す。〉


老人「の回し者か?ええい、出ていけ!」


〈慌てて立ち去る外事大臣。〉



[9]-山奥の田舎 麗山荘の近く 茅葺屋根の家の前の道


外事大臣「先生はすっかり呆けてしまっている……。あれでは話を詳しく聞くことは無理だな……」


〈あきらめて、馬をつないだ所へ戻りかける外事大臣。道端で子ども達が数人集まり一冊の絵本を見ている。字のない絵本。ひとりの女の子が他の子ども達に絵本を見せながら、大きな声でお話を語り始める。〉



*女の子*「昔むかし、ある所に大きなクマがおりました。少し歳を取っていましたが、子熊が生まれて大喜び。ところが、その子熊は生まれてまもなくあっと言う間に死んでしまいました。


ずっと後になって、二番目の子熊が生まれましたが、今度は優しい母さんグマが死んでしまいました。ちっちゃな子熊は、歳を取った父さんグマと、おばあさんグマに育てられていました。


そこへキツネがやってきて、子熊の新しいお母さんになろうと言いました。とても美しいキツネでしたが、父さんグマはどうしても仲良しになれません」




〈ふと、何かをひらめいた外事大臣が絵本を覗き込む。すると、それは先ほどの絵本と、同じ画風の絵で描かれている。〉


【外事大臣の回想:20数年前 城下町の絵の学校


若き日の外事大臣『先生は、寓話に挿画を付けることを好まれるのですね』


絵師『寓話は奥が深い。権力の構図が隠されていたり、事実を民に直接伝えられぬ時も、これで案外、良い手段となるからな』 】

                          

外事大臣(心の声)「この話は王家のことではないか!先王の長男は生まれてすぐ亡くなった。次男である、今の王様が生まれた時、先王の妃は亡くなり、その後、王家に入った後妻とはあまりうまくいっていなかったと聞くが、まさにそのように描かれている……」


【外事大臣の回想:さきほど 茅葺の屋根の家 老人『それも女狐のせいじゃ!』】


外事大臣(心の声)「キツネ……」


外事大臣「お嬢ちゃん、この絵本は、あの茅葺屋根の家のおじいさんが描いたものだね?」


女の子「そうよ。私のひいおじいさんだもの」


他の子ども「何だい、おじさん。お話の途中で邪魔して」


外事大臣「ああ、御免ね。もう一つだけ質問したいのだ。今のお話もひいおじいさんが聞かせてくれたのか?この絵本には文は何も書いてないようだが」


女の子「ひいおじいさんも、今ではボケてしまったけれど、ちょっと前までは、絵本を見ながらいっぱいお話をしてくれたの。私はみんな覚えたのよ」


外事大臣「それは、かしこい。続きを、おじさんも一緒に聞かせてもらおう」


女の子「ええ、いいわ」


他の子ども「おじさん、途中で邪魔するのはだよ」


〈また続きを話し出す女の子。〉




*女の子*「ある日、おばあさんグマのところに可愛いウサギがやって来ました。ウサギはぴょんぴょんとよく跳ね、おばあさんグマの面倒をかいがいしく見ていました。


父さんグマも、このウサギを気に入り、2匹はすっかり仲良くなりました。そして赤ちゃんウサギが生まれました。怒ったのはキツネです。


怖くなったウサギは、遠くの山で赤ちゃんウサギと隠れて暮らすことにしました。その間におばあさんグマも父さんグマも病気で死んでしまいました」




〈聞いていた外事大臣の顔が引きつって来る。〉


外事大臣(心の声)「さっき、先生はが麗山荘にいたと言っていた。それが、この可愛いウサギならば、そのウサギが赤子を産んでいる……。先生は誰にも言えない王家の秘密を絵として描き残したという訳か!先王の血をひく子どもが密かに誕生していたのだ!」




*女の子*「ついにキツネはウサギの親子を見つけました。『丸焼きにして食べてやるわ!!』とキツネは言いました。


まず赤ちゃんウサギがキツネに食べられてしまいました。お母さんウサギは悲しくて、たくさんたくさん涙を流し、涙の海に溺れて死にました。それを聞いて他のウサギたちも泣きました。


涙の海はどんどん大きくなり、キツネの家の前まで広がりました。キツネの家の扉に波が何度も押し寄せます。ドーン、ドーン、ドーン。


『何の音かしら?』キツネは不思議に思い、扉を開けた途端、あっという間に波に飲まれて死んでしまいました。


おしまい」




外事大臣(心の声)「先王の後妻は確か水難事故で亡くなった。ここは事実だ。では、ウサギの親子はどうなったのだろうか?絵本では死んだことになっているが、民政大臣が小さな子どもを預かっていた時期がほぼ重なっている……。まさかその子が先王と女中の間に生まれた子ども!?」


【外事大臣の回想:数日前 民政大臣の家 ナタリーの声のみ『……武官殿、誰にも内緒ですよ。カノンの命が狙われないように……』】


外事大臣(心の声)「どこかで生きているのか……?」



[10]ー城下町 民政大臣の家 


女中ステラ「まあまあ、皆さま、お帰りなさい。よくぞご無事で。あら、その方は?」


ジュリアス「この者を奥の客室に運びたい」


〈気を失っているレウォンを両脇からジュリアスとボリスが抱え、その後ろから荷物を持ったポリーが入る。〉


女中ステラ「どなたなのですか?」


ポリー「ステラおばさん、まず一緒に手伝って」


〈奥へレウォンを連れていく途中、廊下で立ちすくんでいる民政大臣と会う。〉


民政大臣「〈小声で〉ジュリアス、判断を誤るなと伝えたはずだ。お前は何をしているのか分かっているのか!」


〈怒った顔で、父である民政大臣の方を振り向くジュリアス。〉


ジュリアス「ステラおばさん。ここを替わって下さい」


〈ボリスと一緒にステラがレウォンを抱え、客室の中へ入り、ポリーがドアを閉める。廊下で睨みあう民政大臣とジュリアス。〉


ジュリアス「自分が何をしていて、何をすべきか、父上よりは分かっているつもりです」


民政大臣「どういう意味だ」


ジュリアス「〈悲しそうに〉刺客を送ったのは父上ですね」


民政大臣「……」


ジュリアス「結局、彼が一人で全員を殺しました。これ以上、彼に殺しをさせるのは止めて下さい。彼一人に罪をなすりつけ、何も知らぬ存ぜぬでは、もう済まされません。我が家にとって後戻り出来るようなことではないのです」



#2へ続く



************************************


文のない絵本 「なみだのうみ」 全編  語り 絵師のひ孫である女の子


【昔むかし、ある所に大きなクマがおりました。少し歳を取っていましたが、子熊が生まれて大喜び。ところが、その子熊は生まれて間もなくあっと言う間に死んでしまいました。


ずっと後になって、二番目の子熊が生まれましたが、今度は優しい母さんグマが死んでしまいました。


ちっちゃな子熊は、歳を取った父さんグマと、おばあさんグマに育てられていました。そこへキツネがやってきて、子熊の新しいお母さんになろうと言いました。とても美しいキツネでしたが、父さんグマはどうしても仲良しになれません。


ある日、おばあさんグマのところに可愛いウサギがやって来ました。ウサギはぴょんぴょんとよく跳ね、おばあさんグマの面倒をかいがいしく見ていました。


父さんグマも、このウサギを気に入り、2匹はすっかり仲良くなりました。そして赤ちゃんウサギが生まれました。怒ったのはキツネです。


怖くなったウサギは、遠くの山で赤ちゃんウサギと隠れて暮らすことにしました。その間におばあさんグマも父さんグマも病気で死んでしまいました。


ついにキツネはウサギの親子を見つけました。『丸焼きにして食べてやるわ!!』とキツネは言いました。


まず赤ちゃんウサギがキツネに食べられてしまいました。お母さんウサギは悲しくて、たくさんたくさん涙を流し、涙の海に溺れて死にました。それを聞いて他のウサギたちも泣きました。


涙の海はどんどん大きくなり、キツネの家の前まで広がりました。キツネの家の扉に波が何度も押し寄せます。ドーン、ドーン、ドーン。


『何の音かしら?』キツネは不思議に思い、扉を開けた途端、あっという間に波に飲まれて死んでしまいました。


おしまい 】




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