妃家の首飾り　〜真実は眠らない〜　(The pendants of Queen’s family)

読み始めたら、最後まで気が抜けないハラハラドキドキの展開が次々待ち受けていてストーリーの中に惹き込まれていきます。
登場人物の一人一人の個性が光り、魅力があります。
謎が解き明かされていくほどに、悲しみと優しさが交差し、息を呑み涙が溢れます。
この感動を、是非、あなたの目で心でご堪能ください。

演劇の脚本のような作風が最初は読みにくかったのですが、途中から登場人物を読み返しつつ読んでいたので、最後までいくのに時間がかかってしまいました。
多くのサブストーリーが合わさって、伏線の回収も見事なものでした、ラストのシーンでは宝塚の舞台を思いました。
良い作品と出会えてありがとうございました。

散りばめられた伏線が回収されていく様や物語の素晴らしさは、他の読者の方々が書いてくださっているので割愛させていただきます。

此方の御作品は、シナリオ形式で進む新しい表現の形です。キャッチコピーにもあります通り、自然と情景が浮かんで来る描写はお見事です。

私が特に尊敬するのは、キャラクター達が正しく生きているということです。それぞれのキャラクター達にドラマがあり、それを乗り越えて行く姿は読み手にエネルギーを与えてくれるでしょう。

何度でも読み返したい素敵な御作品です。
この美しい世界を是非、ご覧ください。

王妃が毒殺され王女が視力を失う。
物語はそこから始まる。
邪悪なモノが邪なおもいを胸に暗躍する。
弱みを握り利用する。その時、弱みを握られた者の行動は？　利用された者の事情は？
張り巡らされた邪悪な糸は、愛を知り、それを信じる者の力によって解きほぐされ、断ち切られ、再び固い絆に結ばれる。
大事な物を失い、それでも “笑え”と歌い合い励まし合って前に進む人々がここにはいる。

イマジネーション力が強ければ強いほど面白く感じるでしょう。
私はおもしろかった。
では、あなたは？

たくさんの登場人物一人一人に、しっかりとした個性付けが成されていて読んでいて非常に楽しいです。脚本形式の書き方も始めは戸惑いこそすれ、読んでいくうちにこの形式ほどこの物語に合うものは無いのではと思いました。

約5年の月日をかけてじっくり練り上げられたストーリーには、読む人をあっという間に没入させてしまう奥深さがあり、伏線の張り方や回収のタイミングもジャストタイミングで、時間さえあれば一気読みをしてしまうのではないかと思うほどでした。
これは本当に個人の願望なのですが、書籍化や映像化もされて欲しい……ゲームとかになっても楽しめそうですね。
ちりばめられた闇と恋、友情が生む冒険、そして読んで見…続きを読む

　カクヨムでは珍しい脚本形式の本作品に、最初は戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。でも舞台背景やト書きと共に、生き生きとしたセリフを読み進めるうちに、あなたはもう観客席から夢中になって舞台を見ているはず。
　そこで繰り広げられる物語は、陰謀と策略が絡み合った過酷で謎めいた世界。
　無数に張り巡らされた伏線は複雑で、推理劇のようにみなさんの好奇心を刺激します。　
　　
　始まりは王妃毒殺事件。
　王女ミレーネ姫の誕生日パーティーでのこの事件をきっかけに、緑の国は存亡の危機に陥っていきます。
　運命を狂わされる人。無実の罪を背負わされて命を奪われる人。
　たくさんの人々が絶望の中で、わずかな希…続きを読む

北欧の国をモデルとした自然豊かな国を舞台に繰り広げられる物語は、まるで、ついつい夜を徹して見てしまう韓流ドラマのよう。なぜなら、韓流ドラマが大好きという作者様が書いたから。
隠された多くの謎が一つ一つ解き明かされるにつれ、物語は速度を増して、これでもか、これでもかというジェットコースター展開。そして魅力的なキャラに「推し」が見つかるはず。監督目線で映像を思い浮かべれば、その美しさと迫力に大満足でしょう。

物語は主人公のミレーネ姫が14歳の誕生日を迎えた日にはじまります。華やかな祝賀会のさなか、母親である王妃とともに毒を盛られ、盲目になってしまう彼女。従兄妹のジュリアスとポリーとともに事件の真相を追ううちに隠された事実が明らかになっていき……

本作はシナリオ小説という、カクヨムでは珍しい手法で書かれています。読みにくいのでは？　という心配はご無用。エンタメ性を重視して書かれ、読み進めるうちにシナリオであることを忘れて没入できます。私にはシナリオの知識はないのですが、シナリオを読むという娯楽の素晴らしさを教えてくれました。

お話は自然豊かな「緑の国」、日照が少ない「白の国」という２つの国で展…続きを読む

王妃暗殺事件によって幕を開ける壮大なファンタジー！！
謎めいたストーリー展開は巧みで先が気になり、次々読み進めたくなります。
シナリオ形式のため、凝った情景描写が苦手な方でもサクサク読めますよ！
そして、多彩な登場人物達がとても魅力的！
王女ミレーネ姫を中心にいとこの兄妹、その両親、宮廷で働く女官達、王女の弟、隣国の王子……。それぞれの立場でそれぞれの見せ場をしっかり見せてくれます。
特に私のイチオシは謎の護衛兵士ケイン！
あなたの「推し」もきっと見つかるに違いありません。