応援コメント

エピローグ ふたたび鉢の木」への応援コメント

  • 拝読致しました。
    そして舞台は日本へ……。
    なんで鉢の木?と思いましたが、最後のシーンに上手くつなげていますね!
    モンゴル繋がりで。
    しかし、あのグダグダな南宋を長く支えたというのは、ある意味モンゴル軍を押し返したよりも凄いかも?
    中国は、平和になると後ろから刺されるのが文化だと思っていましたΣ(゚д゚lll)ヒドイ
    心理的な駆け引きと、歴史的な舞台の上での戦、面白かったです!

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    やはり元寇と繋げた方が、この国の方にはイメージしやすいかな、という意図で「鉢の木」でした^^;

    孟珙さんは、あのモンゴル相手に勝利し、その勝利したあとの地固めもして、南宋を支えつづけ、とくにうしろから刺されることもなく(笑)、その生涯を終えました。
    かなり稀有な存在だと思うんですけど、いかんせん、フビライそして元という奔流に呑み込まれていく南宋の人の話なので、あまり注目されていないのが残念ですね^^;
    そんな人の戦いを、想像で書きましたが、おたのしみいただけたようで何よりです!

    ありがとうございました。

  • 読ませていただきました。
    孟珙さん、田中芳樹先生の『中国武将列伝』の名将百選に名前が挙がっていたなあというくらいしか知らなかったのですが、すごい人物だったみたいですね。
    彼がいなければ南宋の滅亡は四十年以上早まっていた可能性があるわけで、そうなると日本やベトナムもモンゴルに征服されていたかも……。
    名将・陳興道もまだ子供ですしね(笑)。

    あ、拙作『フリードリヒ二世の手紙』をフォローいただいたようで、ありがとうございます。
    終盤ではバイバルス君が活躍しますよ~。
    御作『聖王の侵略』とは歴史の解釈が異なる部分もあるかと思いますが、おおらかな目で見ていただければ幸いですm(_ _)m

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。
    お久しぶりです♪

    実は私、田中先生のその本を見たことがあるんですが、何かざらっと読んでいたせいか、孟珙についてまるで覚えていませんでした(笑)
    ただまあ、誰も知らないけど凄い人を書きたいな、という野望(笑)を抱えていた当時の私が、wikipediaで偶然出会った次第^^;
    ……おっしゃるとおり、この人がいなければ、ジパングはヤバかったかもしれません。
    チャン・フウン・ダオ……この人も田中先生の著作に出ていたような気がします。懐かしい。

    御作、非常に楽しみに読んでおります。
    フリードリヒ二世、気になる人ですし^^;
    歴史ものって、解釈が人それぞれなところがありますし、私は特に気にしないので、異なるのはお互いさまってことで、大丈夫です!

    ありがとうございました。

  •  こんにちは、四谷軒様。御作を読みました。孟さんと史さんはボロボロだった国を見事に延命させたのですね……。
     北条率いる日本武士達も彼らの事跡から学んだのか、孟さん達に負けないマスラオ達が九州の半分ぶん取られても、補給線絶って殴り潰しましたから。
     最後は台風の助けもあったでしょうが、世界史に残る快挙でしょう。

     まあ、本邦にも打撃は大きく、時宗に限界来て死亡。その後は見るも無惨ですが、(−_−;)なおトドメは。

    義貞「来ちゃった☆」
    北条「マジかよ」

     鉢の木の囲炉裏を前に思い馳せる、異色の作で面白かったです。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    南宋は孟珙のおかげで長らえることができて、時の皇帝すら、孟珙に頭が上がらなかったそうです。
    まあ、屯田を展開したり、四川までカバーするネットワークを作り上げたり、おかげで後世の襄陽攻略戦は半端ないものになってしまうという……^^;

    元寇防衛戦も、なかなかキツい戦いでしたが、努力とツキによって倒すというジャンプ主人公なみの活躍ぶりで退けるというチートでしたね。

    おっしゃるとおり、北条得宗家としては「やったぜ」という空気だったのに、よりによって尊氏とか義貞とかが叛旗を翻すし……^^;

    ありがとうございました。

  • 「鉢の木」と孟珙をつなぐ構成がニクいですね。

    南宋は朱子学に基づいた大義名分に振り回された感があります。
    そこそこ有能な将もいるし、経済力もあるのに、肝心なところでなんでそういう判断するかなあ、となるパターン。

    まあ、全部騎兵のモンゴルの戦闘教義は、あの時代の他国の追随を許さない優秀さはあると思います。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    中国史ものは、楚漢戦争と三国志以外は、実はマイナーというか知られていないので、その辺りをどう解消するか=とっつきやすくするか、が命題でした。
    そんでもって無い知恵しぼった結果、「鉢の木」に。
    バイバルスが絹商人から話を聞いているという案もあったのですが(執筆当時、次はバイバルスを書こうと思っていた)、さらに知られていないキャラと繋げてどうすんの……と、北条時頼になりました(笑)
    まあ「鉢の木」が知られているかというと、それも微妙ですけどね^^;

    南宋はたしかにイデオロギー的な領土回復論がキツかったですね。
    国のレゾンデートルといっても過言ではありませんので、そこから自由になれなかったのがアカンかったなぁ、と。
    で、どこぞの自由惑星同盟と似たような展開をたどる……というか、同盟の方が真似しているんですけどね^^;
    孟珙はそのあたりをわきまえて、地方政権であることを受け入れ、その防備に徹していたところが白眉ですね。

    しかし、おっしゃるとおり、モンゴルという騎兵全振り集団が、チンギスハンとその一族という恐るべき統率者たちを得て、爆発的に侵略の手を広げていった時代です。
    モンゴル以外の国が停滞期にあったから、なおさらモンゴルの破壊力に抗せなかったのでしょう。
    勃興期にあったマムルークとか、円熟期にあった鎌倉幕府ぐらいが、「距離の暴虐」によって抗するのが関の山でしたね^^;

    ありがとうございました。

  • 堪能させていただきました。襄陽と言えば自分の場合関羽ではなく、前秦苻堅対東晋朱序となるわけですけれども。襄陽城の周りは川と山が多いので、騎馬隊にはしんどいんだよなぁ、とか(以下どんどんとめどなく

    ここにフビライがちらりと顔出ししているのが、なんとも心憎い限りです。最終的には元に飲み込まれるしかない襄陽の、その直前の輝きと言うか。不勉強にしてほとんどの人物が初めて知る人物ではありましたが、故事を引いてくださったので「そういう位置付けの人物だ」と理解が進みました。自分もこのように故事を配したいものです。

    ありがとうございます!

    作者からの返信

    コメント付きレビュー、ありがとうございます。
    この作品は完全に私の趣味が全開(マイナー大好き)なので、何とか読み易くしようと苦心惨憺した思い出があります。
    鉢の木とか。
    三国志の故事もそのひとつです。それに触れていただいて、ありがたいです。
    南宋は基本的に鬱展開ですが、それでも数十年の平和を作り出したというのは白眉だと思います。あのモンゴル相手に。
    こういう人もいたんだよ、と少しは知ってもらう機会を作れたのが密かな喜びであり、それにも触れていただいて、感謝の念に堪えません。

    さて、襄陽。
    私の場合は回回砲ドッカーンです。
    酷い喩えだ(笑)
    符堅くんは、どうしてこう騎馬隊を活かせる戦いをしないのか、というか組織のオーガナイズを含めて戦略面が甘くて(以下略^^;

    フビライさんは……実は一作につき一人は教科書に出てくる人物を出そうという縛りが私の中にあって、それで出させていただきました。
    かつて、今川義元を主人公にしたら注目されたので、まあ、守株です^^;
    しかし結果として、そういう時代なんだなぁという思ってもらえる効果があったかと思います。

    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 元宋騒乱と北条時頼の廻国伝説を結びつけて物語る手腕、流石です!
    戦記と伝説とは親和性が高いですよね。戦場に於ける実際は、未だに不明確なものが多く、事実と伝説とが混在しているのが実情ですから。モンゴル帝国と義経伝説などもわくわくしちゃいますし。
    とても楽しませて頂きました!ありがとうございました!

    作者からの返信

    中国ものって、知名度が低くて、どうしようかなと難儀していたのです(楚漢戦争と三国志は別枠として)。
    で、蒙古と戦った、あるいはそういう人との繋がりを考えると、北条時頼がクローズアップされてきたのです。私の脳内で。
    鉢の木は、たしか舞台となった県では教科書に載っているらしいし……と思いまして。
    個人的に、歴史ものを投稿する場合、なるべく教科書に載る人を絡めるようにしているのです。読む人の親しみやすさをアップするために。これは「花倉の乱」が、これまでの拙作より読者が増えた経験によるものです。今川義元公には足を向けて寝られません^^;

    南宋と元との戦いは、末期のフビライの攻勢あたりはかろうじて世界史で出てきますが、オゴタイのあたりは「?」って感じです。
    まあ、でも、私の場合、あまり伝えられていないと逆にワクワクするタイプなので、おっしゃるとおり戦記と伝説をごった煮して、料理したくなってしまったのです(笑)

    楽しんでいただいて、何よりです!
    ありがとうございました。

  • 時代劇みたいで、かっこよかったです!
    わくわくして、たのしかったです!
    ステキな物語、ありがとうございます!

    作者からの返信

    恐縮です!
    中国の時代物、しかもマイナーな時代なので、楽しめるように四苦八苦しましたので、そう言っていただけると嬉しいです!

    こちらこそ、ありがとうございました!

  • カクヨムの天使様の作品でとても励みに、そして元気になるコメントをいただきありがとうございます。<(_ _)>😊

    なるほど、「鉢の木」のエピソートを締めにするというのは実に見事で美しいと思いました。

    こうなるとこの後の北条時頼や北条時宗の話を見たいと思ってしまいます。
    当時の少ない資料からも南宋と日本で情報や物資の行き来があった記述はあるようで、世界国家モンゴルと鎖国国家日本というよりも征服国家対反征服勢力の抗争という見方もあるようですね。

    まあ、これから北条祭りの季節ですので無理せず頑張ってほしいと思います。
    最後に貴重な塩をありがとうございます。<(_ _)>😉😊

    作者からの返信

    恐縮です。
    レビューアーとして載っていたので、これはコメントせずばなるまいと(笑)

    北条時頼は、何で「鉢の木」の発端となる一人旅に出たと伝えられているのか、という疑問を感じておりまして、自分なりに答えを出したつもりです(^^;
    この後、どうなるかは……まさに大河ドラマ「北条時宗」のあの展開ですね。私はあれ、好きだったんですけどね。珍しく国際色溢れたドラマだったので。
    たしかにこの頃、栄西や道元といった海を渡った僧侶もいて、掘り下げていくと、大陸と列島の関係で話ができそうな感じですね。

    また、郭隗の馬の骨さんも、無理せず頑張っていただけると嬉しいです。

    ありがとうございました!

  • 「鉢の木」のエピソードが、きれいにはまりましたね。
    本当にこんな場面があったかもしれないと思わせる、面白い物語でした。

    作者からの返信

    「鉢の木」の力をお借りしないと書けませんでした(笑)
    まあ、ある意味、趣味で書いたようなもので……私も中国史モノを書いてみたかったのです。
    人物紹介の「孟珙、字は璞玉」っていうのをやってみたかったんです(^^;
    面白いとおっしゃっていただいて感謝です。
    中国史モノを書いていらっしゃる杉浦さんのお言葉だと思うと、喜びもひとしおです。

    ありがとうございました!


  • 編集済

    プロローグ&エピローグは舞台が日本ですし、いつもの"四谷軒さん節"絶好調で、物語の世界に浸りました。このスケールを短編にまとめられる力量に拍手です。お疲れさまでした。(´▽`*)

    作者からの返信

    まるっきり外国の知らない時代なので、最初と最後を日本にするという苦肉の策に出ました(^^;
    「四谷軒節」……そんな感じでしたか(笑)
    ありがとうございます。

    あと、逆に短編じゃないとこれは無理と思って書きました。資料が少ないので(笑)
    河越も資料が少なかったのですが、これはそれ以上に無くて……外国かつマイナーな時代だとこんなもんでしょうけど(^^;

    お褒めの言葉、恐縮です。
    ありがとうございました!